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家電製品ミニレビュー

無印良品「ソーラー電波アラームクロック」

〜ソーラーで電池交換が約6年間不要の電波時計
by 藤原 大蔵


ソーラーと電池の“ハイブリッド式”目覚まし時計

無印良品「ソーラー電波アラームクロック」

 この間、毎朝使っている目覚まし時計で困ったことがあった。時計の電池が眠っている間に切れてしまい、寝坊してしまったのだ。それに懲りて、電池切れの心配の無いコンセントに繋ぐタイプの物に換えたのだが、今度はとにかくコードが邪魔。持ち上げるたびにひっついてくるコードを直したり、コードが原因で物を倒して朝っぱらからイラッとしたり……。なので、使い勝手が良く、かつ電池の持ちの良い電池式の目覚まし時計があれば欲しかった。

 そこで購入したのが、今回紹介する無印良品「ソーラー電波アラームクロック」だ。


メーカー 無印良品
製品名 ソーラー電波アラームクロック
購入価格 3,900円

 本製品はその名の通り、ソーラーパネルを供えたデジタル電波目覚まし時計。本体上部のソーラーパネルとリチウム電池の2つの電源を併用し、明るいところでは光発電、暗いところでは電池により駆動するというユニークなものだ。電池交換は約6年間不要。単三アルカリ電池を2本使う目覚まし時計の電池寿命が約1年なので、その6倍以上も電池切れの心配がないのである。

本体上部にあるソーラーパネル。明るい所では光発電で時計を駆動し、電池の寿命を延長できる メイン電源として、3Vのリチウム乾電池(CR123A)が付属する

スッキリとしたデザインはどんなインテリアにもあわせやすい
 ソーラー部分を説明する前に、まずは時計としての基本性能を見ていこう。本体の大きさは144×50×53mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は222gと、どこにでも置けそうなコンパクトなもの。ゴテゴテとした装飾が一切無い、オフホワイトを基調にしたシンプルで落ち着いたデザインは、どんなインテリアにも馴染みやすいものだ。

 時刻はデジタル表示という事もあり、文字は大きくてハッキリと見やすい。時刻を示す一文字のサイズは、13×22mm(幅×高さ)。本体いっぱいに広がる大きなディスプレイには、時刻の他に日付や曜日、さらに温・湿度まで表示されている。

 さらに、本製品は電波時計という点も特徴的だ。地域により、福島、または九州にある標準電波送信所から送られてくる標準電波を受信し、常に正確な時を刻む。面倒な時刻設定の手間も無く、日付、曜日に至るまで勝手に設定してくれるのである。

大きくハッキリ見えるデジタル時計の他、日付、曜日、温・湿度計、さらに電波が受信されているのを表すアイコンが表示される。なおアラームをONにすると温・湿度計が切り替わりアラーム時刻が表示される 本体上部にあるスヌーズボタンを押せば、バックライトが3秒間点灯する

1日中明るい場所に置けば、電池寿命が最大2年も延びる


明るい窓辺に設置して、さらに照明器具を側に置けば、かなり電池を長持ちさせることができるだろう

 それでは、ソーラーに話を戻そう。

 冒頭にて説明したとおり、本製品は明るい環境ならソーラーパネルの光発電で、暗い場所ではリチウム電池で動く“ハイブリッド式”の時計だ。このリチウム電池は、光発電で充電されるわけではないのだが、光発電が効率良くできる明るい場所に本製品を設置するれば、通常約5年というリチウム電池の寿命を、さらに1年延ばしてくれるのだ。

 この電池寿命の延長期間は、環境の明るさによって大きく異なる。取扱説明書には「1日8時間の光発電ができる環境の下、100〜150Lxで4〜6カ月、200〜300Lxで8〜12カ月、700〜800Lxで約2年、電池の寿命が延長できる」と記されている。

 本製品には、ソーラーによってどれだけ発電できているかを示すグラフのようなものは備えられていない。そこで、室内で明るいと思われるシーンにおける照度を実測してみた。

曇り空の午後3時頃に撮影。カーテン越しでも483Lxなので、ソーラー発電が十分に期待できる 照明がソーラーパネルに直接当たるれば、1,000Lxを軽く超える。夜間でも光発電が十分に期待できる。ただし、本製品のソーラーパネルは室内用で、直射日光はパネルを劣化させるので注意が必要

 その結果、確実にソーラー発電ができるのは一日中自然光がしっかり入る明るい窓辺、もしくはソーラーパネルに照明器具の光が直接届く場所であった。一日中、自然光が届く場所は、カーテン越しの曇り空であっても400Lxを超える。また、夜でも照明光が直接当たる場所では1,000Lx超えるため、照射される時間が長ければ、大きな効果が期待できそうだ。

 一方、明るいと思っても、それほど効果が得られない場所もあった。例えば、窓辺でも隣家と接している場所では、明るさは100Lxにも満たないため、光発電の効果が期待できない。また、蛍光灯が煌々と輝いている明るい室内でも、ソーラーパネルが光の方向を向いていない場合、200Lxを下回る場合もある。電池をできるだけ長持ちさせるには、設置場所に気を配る必要があるだろう。

窓辺でも、建物が隣接している場合は暗い。たった55Lxしか得られないのでソーラー発電が期待できない 蛍光灯が照らす明るい室内でも、ソーラーセルに直接光が当たらないと200Lx未満になってしまう

 ちなみに、電池の残量を表すものは無く、暗い所で「液晶表示が前より薄くなったなー」と思った時が電池の換え時となる。ただし、時計を置いている我が家のベッドサイドは、窓に面していて十分に明るい上、夜は枕元の明かりを数時間灯しているので、しばらくの間は電池切れの心配をせずに安心して眠りにつけそうである。


落ち着いたデザインの置時計としても魅力的

 
本体裏面の両端に、アラームに関するボタン類が振り分けられている。ボタンを見ずに、手探りだけで設定ができる
 電池が長持ちするだけでなく、毎日使う目覚まし時計としての使い勝手や機能も十分に備わっている。

 まずはアラーム設定に関するボタン類が時計の両端に振り分けられている点だ。ボタン類を見なくても、指先の感覚だけで設定できる。当然ながら、二度寝を防ぐスヌーズ機能もしっかり装備されている。アラーム音も段階を踏んで大きくなるタイプなので、目覚まし時計としての機能はしっかり備えている。

 個人的には、時刻表示がクッキリと大きく見やすいのがかなり気に入っている。筆者は強度の乱視だが、目覚めた時にいちいちメガネをかけなくても時刻が確認できる。

 さらに、用途に応じて時刻と日付位置を入れ換えたり、時刻を午前・午後の12時間制/24時間制も選べる。また、温・湿度計の表示も、専用の機器と比べても正確。毎日の暮らしに役立つだろう。もちろん、無印ならではのシンプルなデザインは、コンパクトでオシャレな置時計としても十分に魅力的だ。

「時刻/日付切換」と「12/24h切換」ボタンは独立している(写真上)。中央は、時刻と日付を入れ換えた様子で、下は24時間表示 表示される温度と湿度は、専用の計器と比較しても遜色ない。室内の温度管理にも十分活用できるだろう

 敢えて欠点を挙げるなら、アラームの音量がごく一般的という点だろう。自分の目覚めには十分な音量だったが、大音量が必要な寝起きの悪い人にとっては、物足りない音量かもしれない。心配な人は、電池フタの内側にアラームの音量が確認できる“アラームモニター”ボタンがあるので、購入前に売場で試してみると良いだろう。

アラーム音。アラーム音は10秒毎に大きくなり30秒後に最大になる。もちろんスヌーズ機能も搭載されている

 6年以上も電池換えの必要が無く、正確な時を刻む電波時計は、規則正しい生活を営む上で大きな安心感が得られる。それでいて見やすく、温・湿度や表示方法も多彩なので、価格以上のオトク感のある目覚まし時計である。デザインも優れているので、ベッドサイドのみならず、お気に入りのインテリアを彩る素敵な置時計としてもお勧めだ。



無印良品
http://www.muji.net/
製品情報
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718590513


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2010年7月26日 00:00