家電製品ミニレビュー
パナソニック「ラムダッシュ ES-LC60」
ラムダッシュシリーズの中でも最上位に位置する4枚刃のモデルは、以前、長期レビューでもお届けした。しかし、洗浄機付きのこうした高級機は、本体も大きく、持ち運びに向かない。一方で、携帯用のシェーバーというと、乾電池駆動の簡易的なものが多く、なかなか上位機に迫る、剃り性能を持ったものがなかった。両者の中間にあたる1万円台の高級携帯シェーバーとして登場したのが、今回紹介する「ラムダッシュ ES-LC60」だ。
メーカー | パナソニック |
製品名 | ラムダッシュ ES-LC60 |
購入価格 | 15,980円 |
購入店舗 | Amazon.co.jp |
3枚刃、リニアモーター、要充電の段階になるまで出力が落ちにくいリチウムイオン電池という、ラムダッシュを構成する基本性能を、携帯電話並みの140gのコンパクトなボディに収めた、いわば「ラムダッシュ・ミニ」とも言える製品だ。
同梱物は本体と充電器、外刃カバー、ソフトケース、あとはメンテナンス用のブラシとオイルというシンプルな構成だ。持ち運びに意識した製品であるため、充電器はワールドワイド対応となっている。
外刃は3枚 | メインパネルはヘアライン加工が施されている | 底面にACアダプタを差す |
キワ剃り用の刃。アゴ下やもみあげのカットに使う | 内刃 | セット内容。ACアダプタとメンテナンス用のグッズ、ポーチが付属する |
ポーチは本体にフィットしたサイズ。ACアダプタは入らない | 外刃のカバーには刃を交換した日を記録するためのシールが貼ってある | 電池残量は「HIGH」「MID」「LOW」の3段階。それと充電中を示すインジゲータがある |
まず手にした感触は当たり前だが、「小さい!」というもの。4枚刃のハイエンドモデルがデザイン、ボディサイズともに重厚な路線に行っているため、余計にコンパクトに感じられる。
使ってみて驚いた。私が日頃使っている、3年前のラムダッシュと剃れ味がほとんど変わらない。具体的に言うと、伸びきったヒゲが密集していてもトルクが落ちない、ラムダッシュ特有の気持ちよさが、しっかりと再現されている。これまで使った携帯用シェーバーのほとんどが、「ま、旅行の間に使うくらいなら……」と思ってしまうほど、剃れ味の面で不満があったのだが、そうした妥協をしなくてよい。
一方で、明確に差があるのはアゴ下などを剃る際の追従性だ。上位機は圧力をかけるとヘッドが前後左右に自在に動く、サスペンションのような機構を持っているのだが、ES-LC60はヘッドが上下方向にしか動かない。この差は決定的で、アゴのラインを剃るときの効率が全然違う。効率だけではなく、肌へのやさしさも変わってくる。追従性が悪いので押しつけがちになり、肌を傷める。高級機に比べると、アゴ周辺がヒリヒリするのは、このあたりが原因だ。むしろアゴ下のクセヒゲには、ムリにヘッドをぐりぐりと押しつけるより、グリップ裏側のトリマーを使った方がいいだろう。
2日ほど放置したヒゲ | 剃る | 1分半でキレイになった。携帯用とは思えない剃り味 |
ここまで述べてきた違いは、価格が4万円近く、本体も大きめな高級機と比べれば、という話。この機種は価格は半額以下、そしてコンパクトタイプである。性能差をクルマにたとえて言えば、エンジンは上位グレードと同じ、違いは足回り、といったところになると思う。
なお、電源には内蔵リチウムイオン電池を採用。1日3分の利用で約2週間使用できる。充電時間は1時間だ。ACアダプタを差したまま使用することもできる。安価な製品はニッカド電池などを電源として使用しており、充電直後こそパワーはあるが、電池の減りに従って徐々に弱くなっていく。しかし、リチウムイオン電池は出力が安定しており、電池がなくなるまでほとんどパワーが変わらない。また、継ぎ足し充電してもほとんど劣化しない。こうしたバッテリーの性能も並の携帯用シェーバーと大きく異なる点だ。
最後にお手入れだが、本体は水洗いが可能。また、外刃にハンドソープをつけて、電源ボタンを長押しすると、「音波洗浄モード」になり、刃の内側から汚れが浮き出してくる。20秒経つと自動で止まるようになっている。個人的には、ヒゲくずを週に1回、ハンドソープで音波洗浄を月に1回すれば十分ではないかと思う。
ハンドソープで音波洗浄 | 本体を水で洗える |
・パナソニック、シェーバー同時使用のギネス世界記録「1,379人」を達成 (2009年09月28日)
2009年11月24日 00:00