家電製品ミニレビュー

自宅で手軽に串カツパーティ! 4,000円の卓上フライヤーが便利

 揚げ物が大好きだけれど、家で作るのはちょっと大変というイメージがある。そんな億劫さを払拭してくれるのがフライヤーの存在だ。

 今回はピーナッツ・クラブの「D-STYLIST スクエアフライヤー KK-00222」をじっくり使ってみた。様々なフライヤーがあるが、5,000円以下で買えるこのフライヤー。実力やいかに。

フライヤー&付属品一式
メーカー名ピーナッツ・クラブ
製品名D-STYLIST スクエアフライヤー
品番KK-00222
実売価格4,309円

 内容はフライヤー本体と揚げ網と蓋の4点。付属品含めて1.2kgしかなく、非常に軽い。プラスチックの外装に内鍋をつけただけのシンプルな構造だ。

 温度調整のダイヤルはスイッチも兼ねている。電源を繋いでからひねると、設定の温度に油を温める。揚げる際の目安温度がイラストで書いてあるが、正直魚とチキンの絵くらいしか分からなかった(笑)。左から「天ぷら」「揚げパン」「魚フライ」「フライドチキン」「フライドポテト」「高温調理もの」となっている。天ぷらイラスト、正直ワカラナイヨ(笑)。

 スイッチを入れると、ランプが付いて、設定温度に達すると電気が消える。

温度の目安がイラストで表示されているが、イラストを解析できない(笑)
回すだけのシンプルダイヤル。スイッチも兼ねている

 手始めにフライドポテトを揚げてみる。900mlの油が、ちょうどMAXラインまで入るサイズ。付属の網にポテトを入れてその網をフライヤーに入れる。蓋が網を考慮した形になっているので、蓋がぐらつくこともない。

 一度に揚げられる量は180g程度。目安として、マクドナルドのフライドポテトのLサイズが170gなので、ほぼ同量。

 網に入れて揚げると、一度に取り出せるので慌てなくて良い。気をつけなければいけないのは、網の取っ手、収納のために固定されていなくてグラグラしているので、使う前に取っ手のL字部分をグッと縮めて、ワイヤー留め部分に引っ掛けて固定しなければならない。

 気付かずにそのまま使ってしまったので、グラグラして取り出すときに「やっべー! やべー!」とわたわたしてしまった(笑)。ちゃんと固定しないと火傷しそうになるので要注意でございます!

900mlの油1本がちょうどいいサイズ
市販の冷凍ポテトを揚げてみる
付属の網に入れて油の中に入れる。1度に180g程作れる
網を入れても蓋が綺麗に閉まるようにできている
網に入れて揚げると、1度に油から上げられる
ポテト180g。マクドナルドのポテトLサイズとほぼ同じ。

 天ぷらも揚げてみる。余談だが、天ぷらの衣にマヨネーズを混ぜるとカラッとサクサクに仕上がるとキューピーのホームページに書いてあった。

 マヨネーズに含まれる油が衣の中の水分を残さずに蒸発し、気泡ができてサクサク感が出るとのことだ。実際にサクサクに仕上がるので私はこのレシピを愛用させてもらってる!

 余談はさておき、いろいろな具材で天ぷらを揚げてみる。大きめの茄子を揚げても十分余裕があった。長めの山菜も入るサイズ。アスパラなどもっと長いものは流石に切らないと入らない。天ぷらの王道エビ天でも作ろうかと思ったけれど、庶民の食卓には安い鶏肉で鶏天でしょー! ということで鶏天。肉が分厚くても、油の温度さえ間違わなければ中までしっかり火が通ってジューシーな鶏天ができるのだ! 九州人なので鶏天大好き!

 しばらく揚げていると天かすが油の表面に溜まってくるので取り出すのだが、通常のカス揚げ(網じゃくし)では大きすぎて使えない。菜箸で取ってみたが、中々綺麗に取れないので、お鍋の季節によく使っていた湯豆腐用の穴あきお玉を使ってみたら、簡単に綺麗に取れた。ただ、スクエアという形が、お箸やお玉の動きを少し窮屈に感じさせる。

天ぷらの具材は好きな野菜たち
大きめの茄子も余裕で入るサイズ
結構長い山菜のこごみも切らずに入った
家で天ぷら盛り合わせなんて、感激ディナーだ!
お箸で取りあげるにも、天かすを取るにも、ちょっと窮屈さを感じる。

簡単に温度調整できるのが便利

 具材によって温度調整したいが、簡単に調整できて嬉しい。具材を入れて油の温度が下がっても、自動で設定温度まで調整してくれるので失敗知らずだ。揚げ物が難しいと思われがちなのは温度調整にあるのではないかと思う。低温でべちゃっとなってしまったり、温度が高すぎて中まで火が入ってなかったりと、揚げ具合を安定させるのが難しいのだ。このフライヤーなら、衣をつけた具材を入れて一定時間たったら取り出すだけなので、本当に手軽だ。

 かき揚げも簡単に調理できた。天ぷらでお腹いっぱいになっても、玉ねぎと人参などの簡単な具材でかき揚げを作っておくことをお勧めする。あまった天ぷらやかき揚げは、翌日しんなりしてしまうけれど、お蕎麦に入れたり、天ぷらと同じくあまった天つゆとともに卵とじにして丼にすると、めちゃくちゃ美味しい1食になるのである。超楽チン!

 2人分の天ぷらとかき揚げを作った後は、写真の通りの油残量。MINラインまで減っている! そして結構油の色が変わっているので、油ポットなどに移して再利用するよりは1回使い切りと思った方が良さそうだ。

多めに作っておいて、翌日卵とじ丼などしても美味しい
2人分の天ぷらとかき揚げを作ると結構な油が減って色も茶色になっている

 家でゆっくり過ごす休みの日は、串カツでもしようか! と夫と色々な具材を串に刺して準備してみた。大好きな野球観戦するときはテレビの前でゆっくりしたいので、卓上にフライヤーを設置して串カツをする算段だ。

 2~3人で串揚げをするには丁度いいサイズ。4人以上でのパーティーなどにはもう一回り大きい方が嬉しいだろうなぁと思うが、我が家の場合は2人なので丁度良い。リビングテーブルに、串やパン粉などを一緒に並べても収まるこのサイズが逆に嬉しい。

 自分の好きなペースで好きな串を揚げて、揚げたてを頬張るのは最高に幸せな気分になる。食べたいタイミングで最高に美味しいタイミングで食べる串カツは、たとえ2人でもパーティー感が出る! すぐお腹がいっぱいになる私と、結構量を食べる夫、ペースが違う2人だけど、自分のペースで食べられるのがとても嬉しい。

色々な具材を串に刺して、卓上で串カツ!
サイズ分かってたはずなのに、アスパラ長すぎた(笑)

 キッチンに常設するには大きいので、朝の忙しい時間に「朝のお弁当に1つだけ揚げ物を」という手軽な使い方には向かないが、揚げ物しようかと思いつつ「揚げ物って面倒臭い」や「揚げ物って難しい」という感覚は簡単に払拭できる便利さがある。

 一つ欲を言うならば、揚げたものを乗せられる、網が蓋のサイズでもう1つ付属していたら嬉しい。蓋の上に網を置いて、揚げたものを乗せることができたら、別で油切りの網やキッチンペーパーなどが不要だし、洗い物が減るので非常にありがたい。

 お手入れも面倒臭くはないけれど、直接水洗いできないのが気になる人には気になるかも。本体は一体型。油を入れる内鍋は本体から取り出せない。夫が1度食器と一緒に普通に本体を水洗いしていて「ぎゃーーー!! ダメ!」となってしまった。一応壊れてはなくてホッとしたが、本当に厳禁だ!

 水で洗えないので、油を処分した後は、洗剤をつけて固く絞ったふきんか、キッチンペーパーなどで拭き取る必要がある。内鍋と外フレームの間の小さな隙間にキッチンペーパーが挟まったりしちゃうのは残念だけど、本体が軽いので、固く絞った布巾でゴシゴシするのもそこまで負担を感じない。

 揚げものが好きな人はもちろん、家でやるのには抵抗がある人にもオススメできるフライヤーなのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。