走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
これまでと全く異なる斬新な走り心地の1足!
2017年9月26日 07:30
今シーズン、ニューバランスから新たにリリースされたランニングシューズのFUEL CELL(フューエル セル)。このシューズは、ミッドソールに特殊技術で窒素を合成した、樹脂の一種であるTPU(熱可塑性ウレタン)に含有させることにより完成した。ニューバランスで最も反発するクッショニングマテリアルを採用しているのだ。その反発性能を早速体感してみた。
メーカー名 | ニューバランス |
---|---|
製品名 | フューエル セル |
実勢価格 | 17,280円(税込) |
「もっと速く走りたい!」「もっとスピードを感じたい!」といったランナーのために今年の春夏シーズンまで展開されていたVAZEEコレクションが終了し、それを継承するかたちで登場したのが、「スピードを手に入れろ!」をキャッチコピーとするFUELの名を冠したモデル群。
今回トライしたFUEL CELL(フューエルセル)は、靴ひもの替わりにダイヤルを回すことで簡単にフィット感の調節ができるFUEL CORE SONICとともにラインアップされたランニングシューズ。
実際に履いてみると 新たに採用されたクッショニングマテリアルの反発性を感じるのと同時に、足裏に路面の感覚をかなり感じることができる。着地ごとに衝撃を吸収しているのと同時に、新開発の窒素をTPUに含有させたミッドソールは、足裏を押し返すような従来のニューバランスにはない感覚の高い反発性を与えてくれる。
またアッパー部分では中足部のサポートパーツ、ダイナミックマテリアルに要注目。このパーツが実現する身体の一部のようなフィット感により、カーブや折り返しといった場面でもシューズ内部で足を正しい位置にキープするのに大きく貢献してくれた。
ちなみにこのシューズは前述の通りどちらかいうと、より速く走りたいランナーのためのシューズであり、中級者以上の脚力の備わったランナーが履くと本領を発揮するが、足の保護性を重視するランナーは、同ブランドのラインアップならクッション性や安定性、サポート性を兼ね備えたZANTEを始めとしたフレッシュフォーム搭載モデルやM1040のようなベーシックタイプのランニングシューズをオススメする。
また17,280円(税込)というプライスは、従来のニューバランスのパフォーマンスランニングシューズと比較して、若干高めの価格設定。だが、クッション性や反発性、アッパーのサポート性といった、その総合力の高さを考慮すると決して高くはない。