ぷーこの家電日記

第175回

ヘルシオホットクックの無水調理恐るべしッ! 噂のカレーが激美味(導入編)

 ヘルシオホットクックが我が家に来てから、ほぼ毎日使ってる。あれだけ買うかどうか迷ったのが嘘のように、我が家には欠かせないアイテムとなってしまった。ただ、キッチンでまだちゃんと設置場所を確保できていなくて、ダイニングテーブルの上にどーんと鎮座されておられるけれども(笑)。

 そんなホットクックせんせ、買う前からも最初に作る料理は決めてた。ご存知(というか買う前から宣言してた)無水カレーだ。

 この無水カレーは、どのホットクックのレビューにも載っているほどに人気メニューというか基本メニュー。元々カレー大好きだし、買う前に圧力鍋か無水鍋かをすんごい検討して、無水鍋を買ったからこそには、無水調理をしっかりと堪能せねばと! 野菜の水分だけで作られた濃厚な無水カレーを作った。

 最初はやっぱりレシピ通りに作ってみる。材料を切ってお鍋本体に全部入れて、メニュー番号を選んでスタートボタンを押すだけ。レシピを色々見ていると、水を使わない無水調理は、基本水分の多い野菜順に入れていけばいいようだ。調理は自動でしてくれるけれど、もちろん野菜を切ったりする下ごしらえ的な手間が省けるものではない。

 ワクワクしながらいざスイッチオン! 自動調理時間は約1時間5分。どうなるかなーとめちゃくちゃワクワクしながら待っていた。調理をしている間は、何もしなくていい。火の番は必要ないしむしろ出かけてしまっても大丈夫な位。ところが、20分を過ぎた辺りから、部屋中に物凄く美味しそうな香りが漂って、他のことに全く手がつかない(笑)。

 「美味しそうすぎてつらい! 何もできない!」と、ソファーの上で転がりながら悶絶する私。いい香りに耐えながら必死で宙を仰ぐ夫。兎にも角にも恐ろしいほどに美味しそうな香りなのだ。小さな覗き窓は付いているけれど、野菜から出た沢山の水分が水滴となって、はっきり見えない。ホットクックの内蓋には旨みドリップ加工と呼ばれる小さな突起がたくさん出ていて、蒸気がその突起を伝って、食材に降り注ぐという旨み循環の工夫がされている。私の好きなストウブの鍋の蓋も同じような理由でポチポチ突起が付いている。旨みには突起だなと、よく分からない納得をする私。

 そんなこんなで、いい香り攻撃に耐えつつ、出来上がったカレー。「オープン!」なんてはしゃぎながら開けたら、想像以上に水分たっぷりのカレーがそこには居た。「なんでー???」と、夫が真剣に悩む(笑)。理屈では分かっているけれど、無水調理が不思議で仕方がないらしい。

 かなりの時間耐えていたので、少し寝かせるなんてことはできく、炊きたてのご飯と一緒に早速いただきます! 一口食べて、「うんまー!」と思わず声が出る。普通の市販のルウで作ったカレーなのに、もう本格的な濃厚カレーの味がする。そして圧力鍋でもないのに、具材の手羽元肉はお箸でホロっと取れる位に柔らかい。無水調理本気で恐るべし!

 「これはヤバいね。ヤバすぎるね。」と語彙力の無い人のように「ヤバイ」を連呼する私たち。本当に激美味! 最初に作ったカレーだけでも「いやー、いい買い物したねー!」と大満足だった。

 その後、カレーを保存容器に移してお鍋+パーツを洗う。鍋には保存用の蓋が付いていて、蓋をつけてそのまま冷蔵庫に入れておくこともできるのだけれど、早速次の料理を仕込みたいのだ。鍋だけを追加で買う人いるとは聞いていたけれど、気持ちがすごく分かる!

 次の調理はお弁当のおかず用に作る常備菜だ。簡単にできる煮込み料理が多いので、お弁当のおかずに嬉しい。作りながら地味にいいなと思ったポイントは、調味料をちゃんと計って入れるという所。材料と調味料を最初に全部入れてスイッチ1つで調理できるホットクックなので、生でゴロッと大きい材料に目分量で調味料を入れるには、塩梅が分からないからちゃんと計って入れる。調味料って案外カロリーも塩分も摂取過多になりがちだけれど、ちゃんと計ればカロリーも抑えられるしね。

 お腹が空いている時には良い香りが辛いけれど、そうでもない時は放ったらかしておくだけで調理してくれるホットクックは本当に便利。放ったらかしておいても、焦げることも噴きこぼれることも無いし、火の不注意も怖く無い!

 そして、ホットクックには最大12時間先まで予約して調理できる機能がある(レシピは結構限られるけど)。お肉なんて入れて12時間も放っておいたら痛まないのかな? と心配になるけれど、そこはさすが最先端の家電。予約して直後に一度火を通し、味を染み込ませる工程のあとから、できあがりの時間まで温度コントロールしてその時間に仕上がるようにできているらしい。なので、夏場とかでも大丈夫!

 一度予約セットして楽しみに家に帰ったら、玄関を開けた瞬間に美味しそうな香りが一気に押し寄せてきて、たまらなく幸せな気持ちになった。あー、お母さんのご飯が食べたい! と、いつもご飯を用意してくれてた実家の母のことを思ってセンチメンタルな気分にさえなっちゃったよ(笑)。

 「今日は疲れたし外で食べて帰ろうか」という陥りがちな怠惰心もやさしくサポートしてくれるヘルシオホットクック。もう離れない離したくない! 煮物を中心に使っているけれど、低温調理機能が付いているので、クリームチーズや豆腐なんかも作れちゃうらしい。まだまだ驚きと感動は続きそうなのであります。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。