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家電製品ミニレビュー 象印「スチーム式加湿器 EE-LA50」
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~手入れがしやすくパワフルな冬の必需品
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Reported by
本誌:伊達 浩二
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スチーム式加湿器「EE-LA50」
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冬になると乾燥した空気でノドが痛くなる。とくに風邪をひいていて鼻が詰まり、就寝時に口で呼吸するような状態になると、一発でノドを痛めてしまう。いろいろ考えて、今年は加湿器を導入することにした。
加湿器には、さまざまな方式があるが、今回は象印マホービンのスチーム式加湿器「EE-LA50」を選んだ。希望小売価格は19,950円だが、購入価格は9,500円だった。
スチーム式加湿器は、簡単に言えば、お湯を沸かして蒸気を発生させる方式だ。お湯を沸かす器具の代表である電気ポットは、象印の得意分野だ。
EE-LA50はその技術を生かしているためか、一見すると電気ポットに見える。加湿器らしからぬデザインといえるだろう。しかし、このデザインには意味がある。お湯を入れる貯湯漕が広く、蓋も大きく開くので、水を注ぎやすく掃除も簡単なのだ。
また、電気ポットで培われた安全性の高い構造も魅力的だ。たとえば、貯湯槽をパッキンで密閉し、本体が倒れてもお湯がこぼれない構造、つまづいたときに本体を倒さないように、電源ケーブルを磁力吸着式にしていることなどが代表的なところだ。ほかにも、子供の誤操作を防ぐチャイルドロックや、蓋の開閉ロックなどの機能も備えている。
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外見は、まるで電気ポットのようだ
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貯湯漕は大きく、3L程度の容量がある。蓋も大きく開くので、水が注ぎやすく、掃除も簡単にできる
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象印のスチーム式加湿器は3機種あるのだが、EE-LA50は最上位機種になる。この機種にした理由は、センサー機能の充実だ。
廉価な加湿器では、湿度のセンサーすら備えていないものが多く、電源スイッチを切るか水が切れるまで加湿を続けてしまう。極端な場合、部屋に置いてある本や壁に貼った地図まで湿気てしまうのだ。
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使用時の湿度(黄色)の変化。60%を越えないように推移している。12月18日と19日はのどバリア機能を「ひかえめ」に、その他は「標準」に設定。大きく下がっているところは、水を切らした状態で、湿度は30%程度まで落ちこんでいる
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EE-LA50では、湿度、温度、湯温の3つのセンサーを備えている。実際に湿度を測ってみても、ある一定の水準を越えないように調整されている。
また、「のどバリア」機能と称して、実際に呼吸する際の体感湿度を高くする機能を備えている。これは、気温が低いとき、気温と体温との温度差により、湿度が下がってしまうことへの対策だ。この機能をONにしておくと、25℃ぐらいで60%の湿度になるように多めに加湿をしているようだ。
のどバリア機能は、「標準」と「ひかえめ」の2段階に調整できる。標準にすると、北向きの部屋では窓が結露するほどの湿度になる。
スチーム式なので、送風ではなく、蒸気が噴き出すようになっているが、上蓋の部分のカバーが有効で、うまく本体の温度を下げている。直接触れることは勧められないが、うっかり触れてもやけどをするような温度ではない。
貯湯漕は大きく、2.5Lのやかん一杯分を注いでも、まだ余裕がある。約3Lぐらいの容量があるようだ。連続動作時間は「強」で約6時間、「弱」では約12時間動作する。対応する部屋の目安は、木造和室で約8.5畳、プレハブ洋室で14畳とされている。
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EE-LA50の操作パネル
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自宅の場合は約7畳の洋室で、センサーが働く「のどバリア」モードの「ひかえめ」で使っているので、12~14時間動作している。お湯がなくなった場合は、空だき防止機能が働いて、自動的に電源がOFFになる。
加湿能力の上限を測るために、リビングルームと和室を繋げて、約20畳ほどの空間を作って試してみたが、十分に加湿できた。暖房の設定温度は変えていないが、湿度が高くなることで、暖かみが増すのがわかる。広めのリビングルームでも十分に使えるだろう。
なお、EE-LA50は、4~6時間後にONにする「おはようタイマー」と、1~2時間でOFFにする「お休みタイマー」を備えており、2つのタイマーを組み合わせても使える。ただし、前述のように連続動作時間が長いので必要性は感じていない。
この加湿器を使っていて一番感じるのは安心感の高さだ。長年使われてきた電気ポットの技術を基礎としているだけに、操作性や安全性の面で無理がなく、安心して使用できる。とくに、水の注ぎやすさや、貯湯漕の掃除のしやすさは、実際に使い続ける場合には重要な要素だと、再認識させられた。
ちょっと変わったデザインだとは感じるが、機能が高く、安心して使える加湿器として推薦する。
■URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
製品情報
http://www.zojirushi.co.jp/syohin/comfortable/EELA.html
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2007/01/18 00:00
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