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デザイン、機能、コスパ、すべてのバランスがとれた電気圧力鍋「Re・De Pot」

家電専門のニュースサイト「家電 Watch」と、トレンド情報誌「GetNavi」により、毎年年末に開催されるのが「家電大賞」。同アワードの最大の特徴は、なんといっても両媒体の読者投票のみで大賞となる製品が決まること。そして、今年も「家電大賞 2020」の読者投票がスタートした。

そんななか、筆者が「キッチン家電部門」で注目しているのが、液晶テレビなどでお馴染みのピクセラとグループ会社であるA-Stageとの共同ブランドで、暮らしをリ・デザインする新ライフスタイルブランド「Re・De(リデ)」の「Re・De Pot(リデ ポット)」(PCH-20L)だ。

電気圧力鍋はこの数年、調理の手軽さと時短ができるために非常に注目されているジャンルだが、2020年は「おうち時間」が注目されて自炊率が上がったことで、さらに電気圧力鍋の人気が高まっている。そうした状況のなか、「Re・De Pot」は直販価格14,800円とリーズナブルな価格ながら、圧力調理や無水調理など幅広い調理に対応。2020年5月に発売してから、すでに多くのファンを獲得している製品なのだ。

「キッチン家電部門」にノミネートされているA-Stageの「Re・De Pot」。ブラックのほか、レッドとネイビーの3色展開

電気圧力鍋で重要となるのは「キッチンに出しっぱなし」にできるか

電気圧力鍋の魅力は、なんといっても「材料をいれたら放置するだけ」の手軽さ。コンロと違い、火加減や安全を気にしてつねにそばにいる必要もないので、調理に不慣れな初心者や、時間のない子育て世帯や共働き世帯に特にオススメの調理家電だ。非常に便利な電気圧力鍋だが、さまざまな製品を試用した筆者が実感しているのが、電気圧力鍋で重要なのは「つねにキッチンに出しっぱなしにできる」こと。電気圧力鍋はそれなりの大きさと重さがあるため、一度収納してしまうと取り出すのが面倒になり、日常使いしにくくなるという問題があるのだ。

そんななか、「Re・De Pot」はつや消しマットで一見すると鋳物の調理器具のようなデザイン。いかにも家電という印象がないので、キッチンに出しっぱなしにしても生活感を感じさせないのが非常に魅力的だ。

本体サイズは288×222×244mm(幅×奥行×高さ)、重量約2.8kgと比較的コンパクトで場所をとらない本体サイズも魅力。満水容量は2Lで、1~3人暮らし世帯向き

もうひとつ「Re・De Pot」のデザインで気に入っているのが、フタが分離できること。フタを外した状態で食卓に料理をそのまま提供できるため、料理を盛り付ける手間と時間が減らせるほか、洗い物も少なくできる。本体両脇にはハンドルがあるため、キッチンから食卓への移動が簡単にできる点も嬉しい。

フタが完全分離するので、鍋のまま食卓に料理を提供可能

本体デザインがスタイリッシュなのも、鍋ごと提供したくなる理由のひとつ

スロー調理や炊飯など、日常使いに便利な調理メニューも豊富

「Re・De Pot」のもうひとつの魅力が、調理できる料理の幅広さ。搭載されている調理メニューは圧力調理のほか、スロー調理(圧力を使わない加熱)、温め、そして8つの自動調理メニュー。また、野菜の水分だけでカレーを作るような無水調理にも対応している。

圧力調理ができるので、写真のような大きな肉も短時間で中までホロホロに加熱できる

実は、多くの人が「安全に圧力調理ができるから」という理由で電気圧力鍋を購入するのだが、一般的な家庭ではそこまで頻繁に圧力調理を使うことはないだろう。一方、「Re・De Pot」はスロー調理で味噌汁が作れたり、自動調理メニューで炊飯ができるなど、普段の料理にヘビーユースできる点が便利だ。

実際に調理をしてみると、なんといっても自動メニューの「炊飯(白米)」が電気圧力鍋で作ったとは思えないほど美味しく、炊飯器として利用するのも良いと感じたくらいだ。また、圧力を使って炊飯をするため、炊飯時間が約25分と短い点も普段使いしやすいと感じる理由のひとつ。

自動調理メニューにより、最大4合までの炊飯が可能

豚の角煮など、コンロで作ると火加減が難しい料理や、調理に時間がかかる料理にももちろん対応する。自動調理メニューには、豚の角煮やサバの味噌煮、無水カレーなどの8品目があるが、「Re・De Pot」のサイトでは肉豆腐などの基本のレシピなどのほか、煮込み料理やさまざまなバリエーションのカレーご飯など、100種類近いレシピを参考にできる。

なかには、人気の料理研究家・川上 ミホ氏プロデュースのスペシャルレシピもあり、レシピをみているだけでも楽しめる内容だ。また、あっという間にフォロワーが急増した「Re・De」の公式インスタグラムでも料理例や簡単なレシピをチェックできる。外食をすることが減り、自宅で調理する機会が増えるとレシピのバリエーションに困ることもあるが、「Re・De Pot」ならこの問題も解消できそうだと感じた。

料理研究家・川上 ミホ氏プロデュースのピリ辛ジューシースペアリブごはん。固くなりがちなスペアリブもふっくらジューシーにできる

新しい生活様式やイベント目白押しの年末年始にも大活躍しそう

「Re・De Pot」を実際に使ってみると、普段使いはもちろんクリスマスやお正月といったハレの日の料理も、基本的には「材料を入れて調理方法を選ぶだけ」と非常に簡単。普段の料理はもちろん、見た目が豪華なパーティー料理なども「頑張らずに作れる」という点が気に入った。しかも、コンロ調理と違って火加減による失敗がほぼないという安心感も見逃せない。これだけの機能が直販価格で14,800円と、炊飯器並の価格で購入できるのはかなり魅力的ではないだろうか。

コロナ禍で、今まで自炊をしたことがないけれど、これから料理をしたいという人はもちろん、毎日自炊派という人も「Re・De Pot」があれば調理の時短ができたり、手間なく「あと一品」を増やすことができるので、ぜひ注目して欲しい製品だ。