やじうまミニレビュー

サンスター文具「スティッキールステープラー」

~スティック型のステープラーが登場!
by 小林 樹
サンスター文具「スティッキールステープラー」

 複数の紙を芯で綴じるステープラー(ホッチキス)は、デスク周りに欠かせないアイテムの1つだ。

 そんなステープラーに最近、ユニークな形のものが登場した。文房具店の店頭で見かけて、思わず即買いしてしまったその製品は、サンスター文具の「スティッキールステープラー」。一見、スティックのりやペンライトと間違えてしまいそうな、スリムなルックスのステープラーなのだ。

 


メーカーサンスター文具
製品名スティッキールステープラー
希望小売価格630円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格630円

 

 スティッキールステープラーは、シンプルなスティック型で、通常は直立して置ける。本体サイズは約18×114㎜(直径×高さ)、本体重量は約24gで、手の中に納まるスリムな大きさ。内部にはあらかじめ芯がセットされている。

 カラーは無地のブラック、ホワイト、ブルー、レッドのほか、模様の入った「小鳥」、「ハート」、「花」、「スイーツ」の計8種類をラインナップしている。今回は無地のブルーを選んだ。素材はプラスチックで、表面はツルッとした光沢を帯びている。

シンプルなデザインのパッケージ直径約18㎜のスリムな円柱形本体のカバーを開けると、芯を装填する機構が露出する
一般的なステープラーとのサイズ比較。スティッキールステープラーのほうが長さはあるが、スリムなので収納には便利だノック式のテープのりとiPhoneとサイズ比較。ノック式のテープのりと同じくらいの大きさだ直立して置ける

 ステープラーとして使うには、まず手動で本体を変形させる。といっても手順は簡単で、本体のカバーを開け、スイッチをスライドさせると使える。このスイッチは、通常時に過って芯を繰り出してしまわないよう、ロックする役割がある。


スティック型からステープラーに変形させ、実際に紙を綴じ、またスティック型に戻す様子。映画『トランスフォーマー』のような派手な変形ではなく、手順は簡単だ

 さっそく数枚の紙を挟んで、パチンと綴じてみた。綴じられる枚数は、製品情報によれば最大約10枚とあるが、実際試してみると、普通のコピー用紙なら最大20枚くらいまでは綴じられる。

 綴じた芯の裏側の形状は、ボコッと膨らんだ状態。つまり、普通のステープラーと同じだ。針の裏側が平らに綴じられるフラットクリンチタイプではない。

普通のコピー用紙なら最大24枚くらいは綴じられた綴じた芯の裏側と表側の形状。芯が平らに綴じられるフラットクリンチタイプではない

 使ってみて気に入ったのが、使い勝手と見た目が“ちゃちくない”という点。正直、デザイン性にこだわった文具は、コンセプトと引き換えに、使い心地が削がれてしまっていたりするのだが、このスティッキールステープラーには満足。実際に紙を挟むと、ブレずに安定してとまるし、綴じられた芯もしっかり紙をくわえ込んでいて、外れない。素材は軽量なプラスチックだが、安っぽくない。

 そしてもう1つ良かったのが、本体後部の「収納スペース」。クリップや芯などの小物が入れられるのだ。芯は最大で50本セット×8個も収まった。これなら出先でも、急に芯が尽きて焦ることはない。

本体後部に芯やクリップを入れておける収納スペースを備える芯は最大で50本×8個も収まる

 気になった点といえば、紙を綴じるときに、普通のステープラーよりも強く力をこめる必要があること。これは、普通のハンディタイプのステープラーよりもコンパクトなぶん、支点、力点、作用点の各距離が近いため仕方ないことなのだろうが、さすがに10枚以上の紙を続けて綴じていると、指が痛くなってくる。綴じ枚数がオフィシャルで10枚とされているのも、そのためかもしれない。“軽い力で綴じられる”というステープラーを使ったことがある方は、物足りなく感じるだろう。

 とはいえ、収納性と携帯性には満足。デスクのペン立てに差しておけば、いざという時にサッと取り出して使えるし、ペンケースやポーチに難なく収まり、持ち運びにも適している。見た目がシンプルなので、ごちゃごちゃしないのも良い。

デスクのペン立てに収まる。これまで使っていたステープラーは、ペン立てからはみ出して邪魔だったペンなどと一緒に、ポーチに入れて持ち歩ける。郵便局に行く際や、取材の資料をまとめる時に重宝している

 出先やオフィスで紙を綴じる機会の多い方に、ぜひ試していただきたいアイテムだ。






2012年4月6日 00:00