やじうまミニレビュー

タイガー「まほうびん弁当箱 LWY-LA24」

~コンパクトで軽い保温弁当箱
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



タイガー「まほうびん弁当箱 LWY-LA24」

 自分用のお弁当を作り始めて早2年。最近は手際よく作れるようになり、お弁当作りも苦ではなくなってきた。温かいごはんが好きなので、保温タイプの弁当箱を愛用している。出先でホカホカごはんが食べられる幸せは、一度体験してしまうとなかなかやめられない。

 普段から保温弁当箱の新製品はチェックしているのだが、去年の秋頃にタイガーから発売された「まほうびん弁当箱 LWY-LA24」が気になっていた。シャイニーカラーのきらびやかなポーチに入った保温弁当箱で、ポーチに付いているチャームアクセサリーやリボンモチーフのファスナーチャームが魅力的。実物を見てみると、とても小さく、一見お弁当が入っているようには見えない。つい購入してしまった。


メーカータイガー
製品名まほうびん弁当箱
品番LWY-LA24
希望小売価格6,300円
購入店舗ヨドバシカメラ
購入価格3,980円

 一昔前の保温弁当箱といえば、魔法瓶にご飯やおかず、汁物をすべて収納する「ランチジャー」タイプが主流。お父さん世代の人たちが肩にかけて持って行くようなイメージがあったが、今はごはんだけを保温するコンパクトな保温弁当箱タイプが主流となっている。おかずを保温することはできないが、軽く持ち運びしやすいことから、女性や子供も持っていけるようになった。最近は弁当を手作りする若い人も多いようで、注目を集めているようだ。

 この「LWY-LA24」だが、本体はとても小さくて軽い。ポーチも含めてたった480gという軽さ。サイズは186×88×116mm(幅×奥行き×高さ)で、女性でも片手で軽々持てる大きさだ。色はルミナスゴールドとルミナスブラックの2種類で、今回はルミナスゴールドを購入した。

 ポーチには、フタ付きのごはん容器、おかず容器2個、保温容器、はしとはし箱がセットが入る。ごはんは、真空二重構造の保温容器で保温される仕組みだ。

保温容器。この中にごはん容器(飯器)がセットされている中央の器がごはん容器。保温容器の中に入れておくことで、ごはんが長時間保温できる
おかず容器は2つ。汁物とサラダなどが別々に入れられて便利4カ所でロックできるので、汁モレを気にする必要はない箸と箸ケース
バッグは写真だとかなり光っているが、実際は落ち着いた色だ。外側にポケットがあるかわいいチャームアクセサリーが付いているファスナーのチャームはリボンをモチーフ
内側にもポケットが付いているファスナーはフルオープンで出し入れは簡単
 ごはんの保温方法は、まずは保温容器に熱湯を半分ほど入れ、1~2分ほどたって温まったら、湯を捨てる。そして、ごはんを入れたごはん容器を、保温容器の中に入れ、フタを閉める。

 私の場合、保温容器に熱湯を入れている間に、ごはん容器に入れた炊きたてのごはんを電子レンジで15秒ほど加熱、それから保温容器に入れフタを閉じることにしている。炊きたてなのでごはんは十分温かいが、ごはん容器に移し変えているうちに冷めてしまうので、電子レンジでごはんを再加熱している。こうすることで、かなり熱くなる。

 実際に、フタを閉める前のごはんの温度をはかったところ、97.2度。かなりアツアツの状態だ。ごはん容器はかなり小ぶりな印象で、量が足りるかどうか心配だったが、実際にごはんを入れてみるとお茶碗一杯より気持ち多めといった感じだ。カタログ値で0.53合入るので、女性なら足りる量だろう。

保温容器内にごはん容器を入れる前に、熱湯を入れて1~2分待つ。この間にごはんをよそうとよいだろうフタを閉める寸前のごはんの温度は97.2度

 おかず容器もとても小さく感じたが、実際におかずを詰めてみると深さがあるので、意外に容量は多い。4カ所ロックもできて、持ち運びのときに汁漏れを気にする心配はなさそうだ。

 なお、ポーチは保温袋も兼ねている。専用ポーチに入れないと保温効力は5度も落ちるそうなので、ポーチにいれたらチャックをきちんとしめておく。

意外にもたっぷり入るおかず容器。1つは冷たいサラダ、1つは煮物など分けられるので使いやすい残念ながらおかず容器は保温容器がないので保温できない
 4時間半が経過、保温しておいたごはんをいただく。ごはんはアツアツというわけではないが、十分温かい。温度を計測したところ、59.9度だった。おかずを乗せながら食べたが、食べ終わるまでほんのり温かいごはんを楽しむことができた。

 食べた後は後片付けだが、保温容器以外の容器は、食器洗浄機や食器乾燥機が利用できる。お弁当箱は全般的に食器洗浄機に対応していないものも多く、うっかり使ってしまうと変形することもあるのだが、これはそんな心配をする必要がない。

箸は短くて、食べづらい
 気になったのは、箸が短めなこと。ごはん容器は深いので、底のごはんをつかむときに手が容器にあたってしまう。これ以上箸が長くなってしまうとポーチに入らなくなってしまうが、折りたたみにするなど、もう少し工夫していただけるとなお嬉しい。

 価格はふつうの弁当箱に比べると高めではあるが、ごはんが保温でき、おしゃれなポーチも付いているので、割高感はそれほど感じない。かわいいポーチでお弁当作りのモチベーションも上がるので「最近お弁当作りに飽きてしまった…」という方に、ぜひお試しいただきたい。

 また小学校高学年のお子さんには塾弁用としてもおすすめできる。勉強の合間に温かいごはんを食べさせてあげられるのは、親としても嬉しい。子供っぽくないデザインなので、イマドキのおしゃれなお嬢さんにも気に入ってもらえそうだ。

 さすがにスーツ姿の男性には似合わないだろうが、タイガーでは渋いデザインのまほうびん弁当箱も用意されているので、男性読者はそちらをチェックしていただきたい。




2011年 8月 8日   00:00