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家電製品ミニレビュー
タイガー「電気フライヤーはやあげ CFE-A100」

~安全に、そしてラクに揚げ物を調理するフライヤー
Reported by 安部 陽子

タイガー「電気フライヤーはやあげ CFE-A100」
 揚げ物は好きなのだが、自宅で料理するとなるとちょっとやっかいだ。調理中は油断できないし、長袖を着て身構えていても、思い掛けない時に油が跳ねて顔に当たったり、ちょっとこわい思いをする。また、使い終わった後の、油の始末や、ベタベタになった鍋、シンク周りの掃除を考えると、そうそう気軽にはできない。

 今回、紹介するタイガーの「電気フライヤーはやあげ CFE-A100」は、油が跳ねないのでテーブルで揚げ物が楽しめ、お手入れする時は、鍋を丸洗いできる。メーカー希望小売価格は10,500円、Amazon.co.jpでは7,004円だった。


コンパクトなデザインで、使い方も簡単

 「CFE-A100」は、油を揚げ物の適温に加熱し、調理中もその温度を保ち続けるという、すぐれものの揚げ物専用鍋だ。コンセントさえあればよく、使う場所を選ばないので、テーブルの上でも揚げ物ができる。

 本体の大きさは、264×211×224mm(幅×奥行×高さ)で、重さは2.1kg。一見すると三合炊きの炊飯器のようだ。重さは2.1kgになっている。外側は、ややゴールドがかった薄茶色で、油で汚れても目立ちにくい色だ。さらに、左右に取っ手があり、両手でしっかりと持てる。


大きさは、26.4×21.1×22.4cm(幅×奥行×高さ)、重さは2.1kg 本体、鍋、油受け、フタ、電源コードからなっている。電源コードの長さは3m 本体の中の様子。ここに鍋をセットする

プラグの差込み口、プラグはマグネット式だ
プラグを差し込むと、パイロットランプが点灯し、加熱が開始される

 本体の他に、鍋、油受け、フタ、電源コードが付属している。電源は、プラグの抜き差しがON/OFFの切り替えになっており、スイッチなどの操作が必要なものはない。プラグを差し込むと、差込み口の横のパイロットランプが点灯して、すぐに加熱がはじまる。電源プラグはマグネット式で、電源コードの長さは3mになっている。

 鍋の大きさは約20×11cm(直径×高さ)で、内側がフッ素コートされている。中に入れる油の量は、標準的な量が約1.0L、最も少量で揚げたい時は0.7Lだ。これに合わせて、鍋の内側に「0.7L」と「1.0L」の目盛りがある。「0.7L」は鍋の下から約3cm、「1.0L」は下から約4.5cmの深さだ。

 油受けは、本体の上にのせて使う。内側から跳ねる油を防ぐ役割と、揚げた素材をのせて、油切りをする役割だ。ドーナツ型なので、本体の上に置いたまま、中の様子も覗ける。またフタは、調理後に油に水分やホコリがはいらないよう保管するためのもので、調理中は使わない。

 使い方は、本体に鍋をセットして、目盛りの0.7~1.0Lの間まで油を入れる。電源プラグを差し込んで、パイロットランプが点灯させ、しばらく待って油が温まったら準備完了だ。説明書によると、13~15分で油の温度は、180~190℃になるとある。


油の温度は自動調節され、操作は不要

 まずは鳥の唐揚げを作ってみよう。

 油を1.0L入れて加熱しはじめると、13分後に169.5℃、15分後には178.3℃になった。揚げ物の適温だ。何も入れないでこのままにしておくと、20分後、184.3℃になったが、以降は自動で温度調節され、これ以上に温度は上らなかった。


油を1.0L入れて13分後に169.5℃になった
15分後は、178.3℃
20分後、184.3℃まで上るが自動で温度調節され、これ以上、高温になることはなかった

【動画】唐揚げを揚げる様子(WMV形式,1.45MB)
 しょうゆ、酒、みりん、しょうが、にんにくで下味をつけた鶏肉に、溶いた卵に絡める。片栗粉にちょっと青海苔を加えてまぶし、油の中に投入する。最初にジューっという激しい音がするが、油はまったく跳ねてこなかった。30秒ぐらい揚げたら、引きあげて油受けに乗せ30秒休ませる。休ませた唐揚げを再度30秒くらい揚げ、また休ませる。これを繰り返して約3分で、できあがりだ。

 揚げている間も温度計で計り続けると、160~170℃の一定の温度になっている。鶏肉を入れた直後、油の温度が下がっても、火力を調節する必要はなく、そのまま揚げ続けられた。できたてを食べると、ジューシーで、中までちゃんと火が通っている唐揚げだ。


揚げている状態。油うけでカードされ、外に油は跳ねない 1度目、揚げた様子。油受けの内側にある小さい穴で、唐揚げから滴る油が、鍋に戻る 3度目揚げて、できあがり。ちゃんと中まで火が通っている

 使ってみて便利だったのは、油受けだ。数カ所に小さな穴あり、唐揚げを乗せると、唐揚げから落ちた油は、鍋の中に戻る。鍋のすぐ上に置けるので、揚げた素材を油きり用のバットまで往復する途中に油が滴り落ちてしまったり、引き上げるのが遅くなって、素材が焦げてしまったりすることがない。

 フライパンと比べると鍋の大きさは小さい。唐揚げでいうと、5~6個が一度に入る大きさだ。油を1.0L入れると、深さが4.5cmあり、油の中で唐揚げが泳いだり、浮き上がったりする余裕もある。トンカツなら1枚、コロッケなら2~3個が同時に入れられる。

 使い終った後、周囲にまったく油が飛び散っていない。また、本体を置いたテーブルの上は、手で触ると温かく感じる程度の温度だ。これなら、食べながらでも、安心して揚げ物ができる。

 そこで、今度は食卓で揚げ物をやる前提で串揚げをやってみた。

 串揚げ屋さんのメニューを参考にして、15cmの串に、うずらの卵、かぼちゃ、シソを巻いたみょうが、梅シソまきの鳥のささみ、しいたけの肉づめなどを刺す。油を1.0L入れ、油が温まったら、油うけをセットして、串を手で持って揚げた。

 最初のうちは、手で串を持って揚げられたが、次第に油受けが熱くなるので、持つのは無理だ。串ごと鍋に投入すると、串が横に倒れた状態も、鍋におさまっている。これでテーブルに置いて、目の前で串揚げができた。揚げている間、もちろん油が跳ねてくることはない。揚げたてをそのまま食べるので、カラっと揚がった熱々の串揚げだ。


揚げる前の材料
串の先だけに素材をつけると手で持って揚げられる
ただし、油受けに手をのせる感じになるので、油受けが熱くなると、持てなくなる

串ごと鍋に投入しても、揚げることができた。串の部分を菜箸で掴んで引き上げる
鍋の直径が20cm、竹串が15cmなので、串が横に倒れても油の中で素材が泳ぐ余裕がある
できあがった、串揚げ。トマトとチーズは串揚げ屋のメニューにあったのだが、自分でやってみると分解してしまった

 引き上げる時に串が油受けに引っ掛かったので、途中から外して使うことにした。すると、使用中は気が付かなかったが、片づけの際、テーブルの上に少し油が跳ねていた。やはり油を少しでも跳ねさせたくない場合は、油受けを必ずセットした方がいいだろう。


揚げ終わった様子。洗う必要があるのは、鍋と油受けだけで、本体や周囲はほとんど汚れない
 お手入れの方法は、鍋、フタ、油受けは丸洗いでき、本体はよく絞った布巾で拭き取る。実際使ってみた感じでは、本体部分はほとんど汚れなかった。本体と鍋の隙間に油が入ったりもしていないので、洗う必要があるのは鍋の内側と、油受けだけだ。鍋も油受けも軽いので、洗いやすい。また、鍋はフッ素コートされているので、油汚れも簡単に落せた。

 使用中に感じたのは、容器が深いために中の食材の様子が確認しづらいということ。容器が深いことで油の跳ねを防いでくれているのだが、少し使いにくい。


油が跳ねないので、テーブルの上でも安心して使える

 油の温度が自動で調節されるので、ずっと一定の温度のまま、揚げられる。コンロが2つ以上ならんだシステムコンロで揚げ物をする時は、隣で料理しているものの水分が、揚げ物の油に入らないように大変気を使うものだが、これなら、コンロから離れた場所に置けるので、揚げ物と他の調理が同時進行できる。

 これまで自宅で揚げ物をするときは調理し終わった後の掃除や、調理中の手間など「さぁやるぞ」と気合いをいれてしていたように思う。電気フライヤーを使うと、使用中や使用後の掃除などの手間が一気に減るので、これまでよりもずっと気軽に揚げ物を作る気になる。これからの行楽シーズンお弁当の主役になる揚げ物を気軽に作れるのは嬉しい。





URL
  タイガー魔法瓶株式会社
  http://www.tiger.jp/
  製品情報
  http://www.tiger.jp/product/04cookware/cfe_a.html

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2008/04/10 00:06

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