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家電製品ミニレビュー
パナソニック「イオンスチーマーナノケア EH-SA90」

~アロマの香りで癒されながらスチームで肌のハリを取り戻す
Reported by 本誌:阿部 夏子

パナソニック「イオンスチーマーナノケア EH-SA90」
 「冬の乾燥は肌の大敵」という考えが一般的になってからは、肌のために加湿器を使うという考え方もずいぶん広まった。私自身、寝室に一台、リビングに一台加湿器を設置して乾燥対策を行なっている。もちろん、ないよりはずっと良いが加湿器だけで肌の乾燥を補うというのにはやっぱり限界がある。クリームを塗ったり、パックをしたり、様々な対処法があるが、最近では自宅でスチームを顔に当てて乾燥によるクスミや、ヨレを防いで、肌のハリや色を保つという製品が存在する。

 それが今回紹介するパナソニック「イオンスチーマーナノケア」だ。実はかなり以前から存在する製品なのだが、なかなかじっくり手にする機会がなかったものだ。今思うと、もっと早く手にしていれば良かった! と悔やまれるほど、その機能、効果に感動してしまった。

メーカーパナソニック
製品名イオンスチーマー ナノケアEH-SA90
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格24,895円


本体正面
本体側面
本体背面

使用時は本体上面のフタを開ける 中央の気孔からスチームが発生する
製品パッケージ

 加湿器でもスチーム式という製品があるとおり、水を温めて蒸気にして部屋の加湿を行なうという方法はかなり一般的なものだ。だが、このEH-SA90のスチームは、加湿器などから発生するスチームとはかなり性質が異なる。約1~5nm(ナノメートル)というプラチナ(白金)ナノ微粒子を含む「プラチナナノスチーム」で、大きさは普通のスチームの粒子の1/20,000という微細な“ナノサイズ”なのだという。


温かいスチームとつめたいミスを交互に出して、肌のケアをするという
 こう説明するとわかりにくいかもしれないが、実際に使ってみるとすぐに実感できる。普通の加湿器のスチームでは、まず感じることのない「肌にしみこんでいく」感じがあるのだ。EH-SA90では、温かいプラチナナノスチームと、プラチナナノスチームより粒子の大きい、冷たい「マイクロミスト」を交互に肌に当てることで、肌にハリと弾力を与えるという。

 EH-SA90のもう1つの大きな特徴が、スチームと一緒にアロマの香りを楽しめることだ。本体中央部分にアロマオイルを入れるカートリッジ搭載されている。このカートリッジが思ったよりも本格的。カートリッジ底面から風を取り込んでオイルを気化させる方式だが、風量が自動で調整され、香りに揺らぎを与える「パルス制御」機能が搭載されているという。香りの強さは「弱・中・強」三段階で調節できるようになっている。

 購入時には専用のアロマオイルが1本付属する。付属しているのはラベンダーの香りだが、そのほかにも専用のアロマオイルとして5種類の香りが別売りで用意されている。(希望小売価格:2,625円)


操作部の中央にアロマオイル用のカートリッジが設置されている カートリッジはステンレス製で水洗いが可能

本体には専用のアロマオイル(真正ラベンダー)が付属する ラベンダー以外にも専用のアロマオイルとして4種類が容易されている

 まずは本体の基本的な使い方から説明しよう。と、いっても使い方はとても簡単。まずは本体の給水タンクに水を入れて、電源を入れる。アロマの香りを一緒に楽しみたいときはこのときにオイルもカートリッジにセットする。

 次に「クリア肌」「ハリ・弾力肌」「皮脂ケア」の3種類からコースを選ぶ。コースの違いとしては、施術にかかる時間、温スチームと冷ミストの時間配分が異なる。たとえば“キメをしっかり整え、肌に明るさを”という「クリア肌」コースでは温6分、冷1.5分、温3分、冷1.5分、温3分で、かかる時間はトータルで15分。“十分な保湿と引き締めで、肌にハリと弾力を与える”という「ハリ・弾力肌」では温11分、冷2分で、かかる時間はトータルで約13分だ。


給水タンク。1回の施術で水を使い切るのでそのたびに給水が必要 操作パネル。LEDが光るのでわかりやすい 温冷美容プログラムとして3つの自動コースが搭載されている

 コースを選択したらあとは「スタート」ボタンを押すだけ。使い始めるまでの動作はとてもスムーズだ。本体は顔から約20cmの場所に置いて使用する。


スチームが肌に浸透していくのがわかる

 早速使ってみた。私の場合はとにかく毛穴を目立たないようにしたかったので「クリア肌」コースを選択。電源を入れて1分ほど経つと、すぐに「ムワー」とスチームが立ち上る。スチームの量は想像していたよりも豊富で、中央の気孔からどんどん出てくる。説明書によると、「顔は本体から20cmのところに」とあるが、この勢いなら20cmより遠い場所でも十分届きそうだ。


温スチームが出ているところ スチームの量はかなり豊富だ 本体には20cm目安のカードが付属する

ノズル部分は手動で調節できる ノズルを上向きに設定した場合 ノズルを下向きに設定した場合。下向きに設定するとデコルテ(首周り)のケアもできる

 乾燥している季節だけに、スチームの効果はすぐに実感できる。冒頭にも書いたように、スチームが毛穴から浸透してくるのがわかるのだ。この体験は今までちょっとなかった感じだ。乾いたスポンジに水がぐんぐん吸収されるように肌に、スチームがどんどん浸透していく。スチームがほんのり温かくて、とても気持ち良い。

 クリア肌コースでは最初に6分、温スチームが出た後、今度は温スチームが出ていた隣の気孔から冷たい冷ミストが出てくる。

 冷ミストはスチームよりも粒子が大きく、回りが少々濡れる。本体には専用の防水シートが付属しているので、周りを濡らしたくないときは使用するといいだろう。また使用時は周りに携帯電話などの電気機器を置かないようにしたい。


スチームが出てくる気孔部分。左から温スチーム、右から冷ミストが出てくる 冷ミストは粒子が大きめなので周りが少々濡れる。気になる場合は付属の防水シートを使う

施術の後は化粧水などで整え、脂分を補うようにとの指示がある
 温スチームがしっかり浸透した後だけに、粒子が大きい冷ミストはかなり冷たく感じる。普段は、毛穴の開閉状況などそれほど気にしないが、このときは「毛穴がしまっていく」というのが感覚でわかる。

 冷ミストで、引き締まった毛穴を今度は温かいスチームでゆっくり緩める、その後にまた冷ミストで引き締めるというのを2回ほど繰り返して、1回の運転は終了。約15分という運転時間は、長いようだが私の場合は「もう終わっちゃった」というのが正直な感想だ。とにかく気持ちが良い。肌を触ってみると、十分に水分が行き渡ってしっとりしている。この肌の状態をみると、ついついその後の手入れはいいかな。と思ってしまうが、そうすると効果はまったくなくなってしまう。説明書にもあるとおり、施術を終えた後は、化粧水や乳液などで入念に保湿しよう。


 効果は次の日の朝にすぐ実感できた。鏡をみると明らかに違う。毛穴がキュッと引き締まっていて、触った感じもいつもよりハリがある感じ。一番差を感じたのは、化粧をしたとき。化粧ノリがいつもと全然違っている。ファンデーションを乗せたときにすっとなじむのが気持ちいい。これはすごい!


使い続けるのが苦にならない

テレビを見ながら施術できる
 この製品、便利なのがテレビを見ながらでも使えること。顔や手元付近は、スチームが掛かってしまうのでなにか作業しながら――というのができないが、顔の位置を多少調節すればテレビを見ながらでも充分効果が得られる。美容家電の多くは鏡を見ながら使うものが多いが、スチーマーの場合は必ずしも鏡を見なくてもいいので、使用する場所の選択が広がる。

 私はお風呂を出た後に、お水を飲みながら施術するというのが定番の使い方。その際は必ず、アロマを併用している。良い香りに包まれながら、ゆっくりとテレビを見て、じっくりと肌の手入れができる――この時間は1日の中でも至福の時間だ。ラベンダーにはリラックス効果があるので、ベッドに入る前のこの時間に使うのは安眠効果も期待できる。

 私の場合は「クリア肌」コース中心に使って、たまに「ハリ・弾力肌」コースをあわせて使っている。また、運転メニューにはそのほか温スチームのみ発生する「温スチーム」メニューが搭載されている。これは、メイククレンジングの際に一緒に使う、マッサージと組み合わせて使うなどの方法が説明書で説明されている。慣れてきたら、温スチームだけで使ってみるのもいいかもしれない。

 使い続けていくと、さらにその効果はしっかり実感できる。1カ月ほど使うと肌が心なしか白くなってきたのだ。

 使用中に一番威力を感じたのは、海外旅行で荒れた肌が治った時だ。日焼けでヒリヒリ、触るのも痛い状態の肌がパックとの併用で3日間で治ってしまった。いくら化粧水で保湿しても入っていかないくらいカサカサに乾いていて、肌が、再びしっとりしてきたときは驚いた。これはもちろん個人差のあることだが、私の場合、1日2回のパックと、入念な保湿も合わせて行なったのが良かったのかもしれない。


説明書にある「基本4カ条」
 だが、逆に毎日スチームをあてていたことで肌が弱くなってしまったのかなとも感じた。説明書では使用頻度について、使い始めは週に2~3回、肌が慣れてきたら1日1回を目安とするとある。私の場合、効果が嬉しくて最初の週は少なめにしていたもののその後は毎日欠かさず使うようになった。肌は、与えられた環境にすぐ順応してしまうため、過度なお手入れを続けていると、逆に肌が弱くなってしまうということもあるという。

 効果が感じられるためついつい毎日でもしてしまいそうになるが、私が使った感じでは週に2回の施術でも充分効果が得られる。使いすぎには注意したい。


“使うのが気持ち良い”美容家電

 とにかく、愛用している一品。なにより気に入っているのが、施術中、「気持ち良い」ということだ。美容家電は山ほどあれど、「使うのが気持ち良い」という製品にはなかなか出会えない。エステに行くのと同等とまでは言わないが、肌の手入れをしながらリフレッシュできるという意味ではかなり価値がある製品だと思う。

 最近肌の調子が悪い、そろそろアンチエイジングのケアを始めたほうがいいかも――と悩んでいる人にはぜひ手にとってもらいたい製品だ。





URL
  パナソニック株式会社
  http://panasonic.co.jp/index3.html
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH-SA90
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2009/02/02 00:02

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