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RISO「スキャモビーム」
~パソコンを使わずにスキャンできるシンプルな小型スキャナ
Reported by スタパ齋藤
RISOのスキャモビーム。赤外線通信非対応のモデルとなるスキャモもある
オリジナル年賀状作りにちょっとイイかも!? と思い、RISOのスキャモビームを使ってみた。
スキャモビームは身近なモノを手軽にスキャンできるシンプルな小型スキャナ。ハガキ大の対象までをスキャンでき、スキャン結果を直接プリントしたり(別途PictBridge対応プリンタが必要)、SDメモリーカードに保存したり、赤外線通信でケータイに転送することもできる。
メーカー
RISO
製品名
スキャモビーム
希望小売価格
26,040円
購入場所
楽天市場
購入価格
23,436円
本体サイズは303.5×170.0×32.5mmで、重量は約620g。使用時はACアダプタが必須だが、小型・軽量なので室内なら場所を問わず使えるだろう
至ってシンプルな操作パネル部。6つのボタンと平易な表示で迷わず使用できる
このようにスキャナ部は透明な素材でできており、向こうが見える。スキャン対象となる原稿を確認しつつ使える
ツールとしてのスキャモビームは単純明快。ハガキサイズまでの平面や、そのサイズに収まるすこーし凹凸がある程度の立体物なら、何でもだいたいスキャンできる(デジタル画像化できる)。スキャモビームを入り口とすれば、対象となる原稿が、出口となるプリンタやSDメモリーカードやケータイからデジタルイメージとして出てくる、てなイメージ。実際の使い方は以下のような感じになる。
スキャモビームの下側にスキャンしたい原稿をセットする。原稿を確認しながらセットできて便利ですな。ハガキサイズまでなら、写真でも紙のメモでも雑誌の一部でもOK。あまり凹凸の大きくない立体物にも対応する。もちろんカラーでスキャンできる
スキャン結果。画像の出力先としてSDメモリーカードを指定すれば、このようなJPEG画像(1,752×1,184ピクセル)が得られる。出力先としてケータイやプリンタを指定すれば、それらにスキャン結果の画像が転送されたり印刷されたりする
実際にスキャンしているところ。読み取り完了までにだいたい20秒弱かかるが、ボタンを押せば見えている対象がカラースキャンできるという手軽さがナイス
スキャモビームの使い方としては……例えば、古き良き紙の写真があるとして、ソレを手間をかけずにコピーしたりケータイの待ち受け画像にしたり、あるいはパソコン上で扱えるデータにすることができるわけですな。ポイントは、スキャナなんだけど、基本的にパソコンとの接続が不要というトコロ。スキャン作業から印刷やケータイへの転送、あるいはSDメモリーカードへの画像記録をスキャモビーム本体のみで済ませられるのだ。
付属のUSBケーブルを使ってPictBridge対応プリンタと接続すれば、スキャンしながら印刷できる。スキャン、というよりはカラーコピーというイメージだ。多種多様な
プリンタ
と接続できる
SDメモリーカード(別売)を挿せば、スキャン結果をJPEG画像としてSDメモリーカード内に保存できる。512MBのSDメモリカード内におよそ1,600枚の画像をストック可能。使えるSDメモリーカードは8MB~2GBのものだが、詳しい対応SDメモリーカードは
こちら
赤外線通信(IrSimple)をサポートするケータイへスキャン結果を転送することも可能。対応ケータイは
こちら
で、ですね、プリンタ、ケータイ、SDメモリーカードと組み合わせてスキャモビームを使ってみたんですけど、意外にイイっすコレ。
目の前にあるモノを紙にプリントしたり、ケータイに読み込んだり、JPEG画像にする方法は、いくつかある。簡単なのはデジカメで撮っちゃう方法ですな。例えば上記の例なら、古き良き紙の写真を撮影。で、デジカメとPictBridge対応プリンタをつなげてプリントとか、パソコンに転送とかすれば済む。カメラ内蔵のケータイなら、ケータイで撮れば済む話だったりする。
のだが、対象となる原稿をキレイに撮影すんのって案外難しかったりしますな。カメラ内蔵ケータイならなおさら。思ったようにはキレイにいかない、みたいな。
しかし、スキャモビームだと、わりと驚けるほどキレイにスキャンでき、それを非常に簡単な手順でプリントしたりケータイに転送したりPC上で利用できたりする。
ま、デジカメの場合、平面でも立体物でも撮影(スキャン)できるというメリットは大きい。しかし一方で、スキャモビームの場合、平面や少々の凸凹がある立体物なら“かなり精密かつキレイにスキャンできる”というわけですな。……となると様々な用途が見えてきません?
スキャモビームの用途はRISOの
サイト
でイロイロと紹介されているが、以下に拙者が手近にあるモノをスキャンした結果を並べてみる。
手近なバンダナをスキャンしてみた。繊維まで見えちゃったりして、なかなか高精細。色再現性もまずまず良好だ
バンダナ+ジーンズをスキャン。やや立体的な対象をスキャンした場合、スキャモビームのスキャン面から離れるほどピンボケっぽいイメージになる。が、逆に立体感があっておもしろいかも
フラットケーブルをスキャン。この程度の厚みならおおむね問題なくスキャンできるようだ
ブレッドボード
という電子工作関連グッズ(の表面)をスキャンしてみた。表面が平らな立体物なら、こんなふうに鮮明に画像化できる
電子部品(LEDと抵抗器)をスキャン。こういった立体物は、付属の原稿マットを使うと良好なスキャン結果を得られる
この原稿を書いているキーボードをスキャンした。キーの中央付近の色が濃くなっているのは、その部分がすり減ってテカっているから。キートップの文字がかすれていたりするのは、刻印が剥げているから。ともかく、なかなか忠実にスキャンしてくれる
けっこーキレイにスキャンできちゃうのであった。また、2つのイメージをスキャンし、それらを自動的に合成する機能もある。
例えば、下地に写真を、上地に文字をとスキャンすれば、写真の上に手書きメッセージが入った画像が得られる。下地に写真、上地にフレームをスキャンすれば、フレーム付き画像ができたりもする。
赤いフェルトに縫い付けた少し立体的な対象をスキャン。これが下側(背景)のイメージとなる
白い紙に書いた黒い文字を(読取/文字モード)でスキャン。これが上側(背景の上に重なる合成イメージ)となる。下に見えるのは付属の原稿マット
合成した結果。キレイに合成できた。文字だけでなく、画像も合成できる。ただし、合成時、上側のイメージには白い部分(透明になる部分)が必要
てな感じで、アイデア次第でいろいろな用途が考えられるスキャモビーム。オリジナル風味溢れる年賀状を作るもよし、PictBridge対応プリンタと組み合わせてカラーコピー機的に役立てるもよし、様々な楽しみ方~利用法が浮んでくる。シンプルなツールだからこその素直な発展性が愉快ですな。パソコン要らずで容易に使えるスキャナが欲しいナ~、と思う方は一度チェックしてみるといいだろう。
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URL
理想科学工業株式会社
http://www.riso.co.jp/index.html
製品情報
http://www.riso.co.jp/catalog/scamo/index.html
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