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OXO「ナイロンヘッドトング」
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お宅のキッチンに「トング」はあるだろうか。「トング」とは総菜販売コーナーでよく見かける銀色のはさみである。握りしめるだけで誰にでも扱えるのが特徴のアイテムだ。
大皿料理では大きなスプーンとフォークを使ってとりわける場面にも遭遇するが、うまくさばけず恥ずかしい思いをすることがある。また長い取り箸では力が入りにくく、つかんだ料理をボロボロと散らかしてしまう恐れもある。これらを解決できるのが、つかむ動作だけで済む「トング」である。
長さや用途に応じて万能トングやパスタ用トングなどがあるが、今回ご紹介するのは、ユニバーサルデザインのキッチン用品を多数世に送り出しているOXO(オクソー)の「ナイロンヘッドロックトング」だ。サイズは小と中が用意されているが、今回は中を選んだ。
メーカー | OXO |
製品名 | ナイロンヘッドロックトング |
希望小売価格 | 2,100円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 1,680円 |
「ナイロンヘッドトング」のサイズは縦34cm×横4cm×高さ4cm、重さ約177g。ヘッドは耐熱温度200℃のナイロン製で、120℃まで耐えられるサントプレーンゴムのグリップと、引くと閉じるロックがついている。グリップ部分には滑り止め効果があり、指が当たる部分にはくぼみも設けられ、しっかりつかめる工夫がなされているほか、食器洗い乾燥機にも対応している。
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ヘッド部分はナイロン製で耐熱温度は200℃
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つかみやすいようにカーブしている
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柄にはサントプレーンゴムのグリップがついている
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ロックを引くと閉じる
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押し込むと開く
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押し込むと開く
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よくあるステンレス製の万能トング(中央)と、パスタ用トング(右)
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中央の万能トングは、ヘッドが意外と鋭利だ
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それぞれのヘッドを比較。パスタ用のトング(右)は便利な反面、収納時に他の器具にひっかかる点が不便
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「ナイロンヘッドトング」はつるしておける
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● フッ素樹脂コーティングのフライパンと相性抜群
「ナイロンヘッドトング」の最大の魅力といっても過言ではないのが、このフッ素樹脂コーティングされた調理器具を傷つけない点だろう。ステンレス製の万能トングで直接フライパンの表面をこすることはためらわれるが、「ナイロンヘッドトング」なら遠慮はいらない。
両面をこんがり焼きたい肉料理などでも威力を発揮する。しかもグリップが断熱剤の役割を果たしているので、トング自体が熱くなって持てなくなる心配もない。
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フッ素コーティングされたフライパンと「ナイロンヘッドトング」
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「ナイロンヘッドトング」でこすっても大丈夫!
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材料を焦げ付かせてしまったホーロー鍋を「ナイロンヘッドトング」でこすってみたが、全く問題なし。ステンレス製のトングではあまりこすりたくはないだろう
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● がっちりと肉をつかむ!
たとえば菜箸で角煮用の豚肉を鍋から取りだそうとしたらどうなるだろうか。当然崩れないか心配になるが、その前に菜箸だけでつかみあげるのは困難だと気づくだろう。しかし「トング」なら楽々。もちろん慎重に行なう必要はあるが、菜箸より確実なことは一目瞭然だ。
また、先端が鋭利なトングの場合、肉にめり込むなどの心配がある。また、短い万能トングでは鍋のサイズ次第では、熱湯に触れる可能性もあるが、「ナイロンヘッドトング」は34cmもあるので、熱い思いをせずに済む。
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下茹でした豚肉のブロックを「ナイロンヘッドトング」でつかむ
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巨大な肉も簡単に持ち上げられる
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ゆで卵の扱いも楽々
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● 柔らかい里芋をつかむ! ~煮物の取り分けで活躍~
柔らかく、盛りつけに神経を使う料理をつかむ際にも「ナイロンヘッドトング」は活躍する。例えば、箸では滑りやすいうえに、できれば表面に傷をつけたくない里芋なども、そっと包み込むようにつかめる。同様にカボチャの煮物の取り分けにも向いている。
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鍋の中の里芋をつかむ
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菜箸では傷をつけたり、滑って落ちたりするおそれがあるが「ナイロンヘッドトング」ならいずれの不安も軽減される
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● パスタ料理ではあらゆる面で活躍
パスタには先の割れたパスタ用のトングが存在するが、パスタの取り分け用途以外では、材料が刺さったり隙間に挟まったりしやすい。「ナイロンヘッドトング」の場合、ただつかむだけでなく、混ぜる、炒める、盛りつけるまでを一通りがこなせてしまう。特にパスタ全体を大胆につかんで皿に盛りつけるなんてことはお手の物だ。ヘッドにパスタが絡まることもない。これはパスタに限らず、麺類全般で有効だ。
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「ナイロンヘッドトング」を使い、茹でたパスタをボウルの中で混ぜる
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茹でたパスタを「ナイロンヘッドトング」でフッ素コーティングされたフライパンに移す
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フッ素コーティングされたフライパン内のパスタを「ナイロンヘッドトング」で炒める
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大胆につかめるので、量が多くても遠慮は無用
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炒めたパスタを「ナイロンヘッドトング」で皿に移し替える
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● 熱い調理器具を取り出す際に役に立つこともある
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深い鍋の中のスノコも手袋なしで取り出せる
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つかむのは食材に限らない。耐熱温度は200℃なので、熱く煮えたぎった鍋の中の落とし蓋や、素手では取り出せないスノコ、衛生面に配慮したいカップや食器類などの取り出し時も「ナイロンヘッドロックトング」の出番だ。金属製トングよりも滑りにくく、また金属同士がこすれて、器具に傷をつける心配もない。
● 改良を望む面もあるが、あるとかなり便利な調理器具
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大きめな肉の扱いも楽に
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ただし、やや残念なのは片手でロックしにくいことだ。できれば手から離す前に素早く閉じたいのだ。このときトングを持つ手と反対の手でレバーを引っ張らなくてはいけない。万能トングの場合はリングの上下だけで開閉が可能なため、こちらに慣れていると少々手間取る。また、反対の手にボウルなどを持っているときは、都度置いてから閉じる操作をしなくてはいけない。これでは煩わしさが残ってしまう。口でくわえてレバーを引くという手もあるが、衛生的にはいかがなものか。なんとか片手で閉じられるよう改良していただけるとうれしい。また、ボディの内側が凹んでいるため、洗いにくい点も改善を望みたい。
とはいえ、このように「ナイロンヘッドロックトング」は、「つかむ」「混ぜる」「炒める」が安心して利用できる。このトングがやってきてからは、鍋やフライパンから皿への移し替え作業が劇的に楽になった。菜箸で苦労している方、特に一度に大量の食事を用意しなくてはいけない方にぜひお勧めしたい。
■URL
OXO
http://www.oxojapan.com/oxo/
製品情報
http://www.oxojapan.com/oxo/categories/product/149
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2008/11/19 00:05
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