● カルキを除去して豆本来の味をひきだす
|
cloer「Filter Coffee Maker with BRITA 5739JP」。“ツインタワー”とも呼ばれています
|
デザインに凝ったものから機能に凝ったものまで、さまざまなアイテムが揃うコーヒーメーカー。活性炭による浄水フィルター付きのタイプもめずらしくありませんが、この「Filter Coffee Maker with BRITA 5739JP」は浄水ポットで有名な「ブリタ」のフィルター付きという、本気で浄水にこだわったアイテムです。輸入デザイン家電として最近よくみかけるようになった「cloer(クロア)」の製品で、ブリタと同じくドイツのメーカーです。
そもそも各社のコーヒーメーカーに浄水フィルターが付けている理由は、水道水のカルキ成分を除去するため。浄水フィルター付きのアイテムには、たいていその除去率の高さが強調されています。
このカルキ成分が多いとコーヒーの苦みが強調されてしまうそうで、豆本来のおいしさを引き出すためにはこれを除去する必要があるそう。もともと、できあがったコーヒーの98%は水なわけですから、コーヒーメーカーが水にこだわるのもわかります。
メーカー | cloer |
製品名 | フィルターコーヒーメーカー 5739JP |
希望小売価格 | 14,700円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 14,700円 |
● ステンレスと黒でデザインされた“ツインタワー”
|
デザイン家電の存在感は抜群。食卓に置いておいてもサマになります
|
そんな“水”にこだわったクロアのフィルターコーヒーメーカーは、マット仕上げのステンレス素材が使われた、高級感のあるデザイン家電。ステンレスと黒のシンプルなデザインには、クールな雰囲気があります。
このフィルターコーヒーメーカーは、サイトによっては“ツインタワー”という名前で販売されていて、向かって右にウォータータンク、左にバスケットとガラスポットがセットできる作り。ブリタのカートリッジは右側のウォータータンクの底にセットされており、このウォータータンクに入れた水が、フィルターでキレイになってから左側のバスケットに送られます。
|
|
|
製品本体
|
電源コードは直づけ
|
裏面は平らで安定感があります
|
|
|
|
ウォータータンクには簡単なフタがついています
|
フタの裏面にはフィルター交換の際の手順が書かれています
|
このウォータータンク自体は取り外し可能。左右に回してロックや解除を行ないます
|
|
|
|
回して上に引き上げます。水洗いも可能
|
ウォータータンクの下には水量表示に使うライトが設置されています
|
ウォータータンクは筒型のシンプルな形。水量表示の窓は大きめです
|
このブリタのフィルターは「MAXTRAフィルターカートリッジ」という名称でブリタの浄水ポットにも使われている一般的なもの。このコーヒーメーカー専用のものではないため、ホームセンターなどでも手に入りやすいフィルターです。ただ、交換時期は約2カ月が目安と、活性炭を使う一般的なコーヒーメーカーよりもかなり期間が短いので、常に予備は用意しておいたほうがいいでしょう。
|
|
|
ブリタの「MAXTRAフィルターカートリッジ」
|
あらかじめ1つ添付されています
|
カートリッジはあらかじめ浸水させてから、ウォータータンクの中に置きます
|
|
|
|
カートリッジをセットした状態
|
カートリッジの使い始めはウォータータンクに水を約6杯分入れ、数回水通しします
|
交換は2カ月が目安。ホームセンターなどでも手に入る一般的なものです
|
● 操作パネルはシンプル。10杯分を一気に作れる
|
操作部は5つのボタンと表示パネルで構成
|
操作はウォータータンクの下部にあるコントロールパネルで行ないます。表示パネルには時刻がデジタル表示されており、ドリップの開始時間を予約できるタイマー機能付き。時刻表示の右にあるボタンはON/OFFボタンで、これを押すとすぐさまドリップを開始。時刻表示の左にあるのはオートボタンで、タイマー機能を使ったドリップです。
ほかのボタンは時刻合わせやタイマー機能のセットに使うボタンで、時刻合わせのときは直接「h(時)」「m(分)」を押して合わせ、タイマーの場合は時計のマークのプログラムボタンを押しながら同時に「h」や「m」を押してセットします。
このドリップのON/OFFや、タイマーのセット状態の表示は超シンプル。時刻表示パネル内、時刻の右下に表示される「点」が点灯していると摘出がONになっている状態を表し、時刻左側の下に表示される点が点灯しているとタイマー予約がされていることを表します。また、右側の上に表示される点はフィルター交換時期のお知らせ。点が3箇所と少ないのでなんとかわかりますが、これ以上増えるとどれが何の点か忘れそうです。
|
|
|
このON/OFFボタンを押すとドリップ開始
|
時刻の右下に「点」が点灯するのがドリップ中の印
|
タイマー機能を使うには、まず右側から2番目のプログラムボタンを押しながら、時間や分をセット
|
|
|
左端のオートボタンを押してタイマー予約をセットします
|
フィルターバスケットの下部からガラスポットへ直接ドリップ
|
このフィルターコーヒーメーカーの容量は1,150mL。10カップ分を一気に作れる大型タイプで、10カップのできあがり時間が約8分。カップ数が少なければ比例してできあがりも早くなります。容量が大きいため、もちろんドリップされる耐熱のガラスポットもかなり大型。アイスコーヒーを一気に作るときや、大勢の来客があるときにも余裕で対応できます。
|
|
|
ガラスポットは容量に合わせてかなり大きめ。10カップ分もラクに入るサイズ
|
ハンドル根元にある部分に指をかけてフタを開けます
|
フタは大きく開くのでお手入れも簡単
|
ただ、大型なだけにバスケットに使うフィルターペーパーは「1×4」の4~8杯用の大型タイプが必要になります。スーパーによっては、この大きめのタイプは売っていないことも多いのでご注意を。ちなみに、私の場合はしばらく「1×4」が手に入らず、「1×2」の一般的な小さめのフィルターペーパーを使っていたのですが、フィルターペーパーに合わせて粉の量さえ調整すれば、ドリップに粉があふれ出るようなことはありませんでした。
|
|
|
本体上はフィルターバスケット。くるりと手前に回転させて、取っ手を持って取り外します
|
フィルターバスケット内部
|
フィルターバスケットは取り外して洗うこともできます
|
|
|
|
取り外したフィルターバスケットと付属の計量スプーン
|
左の「1×2」はどこでも手に入りますが、右の「1×4」の大型ペーパーフィルターは手に入りにくい
|
バスケットにペーパーフィルターをセットして、付属の計量スプーンでコーヒー粉を入れます
|
● 味はしっかりクリア。人数の多いオフィスや家族に便利
|
ドリップしたコーヒー。かなり味がしっかり出ます
|
実際に使ってみて便利だったところは、やはりブリタのフィルターの安心感。わざわざペットボトルで買った水を使わなくても、水道水でおいしいコーヒーが飲めるのは魅力的です。また、作りもシンプルで、フィルターペーパーをセットするフィルターホルダーは取っ手を持って取り外せ、ドリップ後のフィルターペーパーを直接さわらずに簡単にゴミ箱に捨てられます。ガラスポットを本体から外すとフィルターホルダーにロックがかかってドリップが垂れないようなしくみになっており、保温用のワーミングプレートに液だれして“ブシュ”と蒸発する、あのイヤな瞬間がないのがうれしいところです。
また、ウォータータンクは正確には「取外し式イルミネーションウォータータンク」という名称なのですが、水の量をチェックする窓が大きめで、水面が赤く光るのが特徴。水量がひとめでわかりますし、なかなかキレイです。このウォータータンクはまるごと取り外して水洗いができるので、手入れもラクにできます。
そして、肝心のコーヒーの味はというと、かなり味がクリアになったように感じました。やかんで沸かしたお湯で手で入れたものに比べると、まろやかというより、豆の味がストレートにするイメージで、想像よりもしっかりした味です。コーヒー自体の味がしっかりしているのでカフェオレなどにしてもミルクに負けず、おいしく飲めました。
|
|
|
水量は水面を下からLEDで照らすことで、外側からも確認できます
|
味がしっかりしているのでカフェオレにもぴったり
|
たくさんドリップできるのでアイスコーヒーなどにもどんどん飲める
|
|
スッキリしたデザインなのでテーブルの上に置いても邪魔になりません
|
10カップという大きさは、オフィスや人数の多い家族向けで、2人など少数で使うには大きすぎるところはあります。ただ、デザインがすっきりしているため、卓上に置いてもそれほどじゃまに感じず、普段は4人分ぐらいで入れて、まとめてアイスコーヒーを作るときだけ10カップ、といった使い方でも違和感なく使えました。水にこだわった、シンプルで機能的な製品として十分おすすめできます。
■URL
cloer
http://www.cloer-jp.com/
製品情報
http://www.cloer-jp.com/product/item/5739jp.html
■ 関連記事
・ 【インテリアライフスタイル展】 クロア編:ポット型エスプレッソメーカーなどを展示(2008/06/12)
・ 家電製品ミニレビュー メリタ「JCM-1242」(2008/02/08)
・ 家電製品ミニレビュー タイガー魔法瓶「ACR-A050」(2008/10/21)
・ 家電製品ミニレビュー cloer「Tea Maker」(2008/03/27)
2008/11/18 00:01
- ページの先頭へ-
|