家電Watch logo
記事検索
バックナンバー
【 2009/03/30 】
やじうまミニレビュー
DO-SEE「LEDライト付きスタンドルーペ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
ツインバード「コンパクトフライヤー EP-4694」
[00:01]
【 2009/03/27 】
家電製品ミニレビュー
三菱「蒸気レスIH NJ-XS10J」
[00:02]
やじうまミニレビュー
L.L.Bean「ボート・アンド・トート・バッグ」
[00:01]
【 2009/03/26 】
やじうまミニレビュー
アイリスオーヤマ「サイバークリーン」
[00:01]
家電製品長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」(4/4)
[00:00]
【 2009/03/25 】
やじうまミニレビュー
オーエフティー「自動給餌機 Newビストロ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
日立「クリエア7 EP-CV1000」
[00:00]
【 2009/03/24 】
やじうまミニレビュー
「家庭菜園 かいわれくん」
[00:02]
長期レビュー
シャープ「プラズマクラスターイオン発生器&加湿空気清浄機」 (4/4)
[00:01]
【 2009/03/23 】
やじうまミニレビュー
撥水ペーパーのメモ帳と“現場仕様”のボールペンを試す
[00:01]
長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」 (3/4)
[00:00]

家電製品ミニレビュー
cloer「Tea Maker」

~ありそうでなかった“ティー”メーカー
Reported by 清水 理史

ウチにあったティーメーカー

cloer「Tea Maker」
 ある日の我が家の会話。

私:「コーヒーメーカーってのはよくあるけど、ティーメーカーってのはないのかね?」
妻:「うーん。そういえば、聞いたことないわね。ポットで入れるのが普通ね」
私:「紅茶ってのは、雰囲気を楽しむものだからキカイじゃダメなのかね」
妻:「茶道っぽいというか、趣味のイメージもあるし」
私:「なるほど、そんなもんかね。じゃあ、新しく届いたコーヒーメーカーでも使ってみるか……」
(編集部から届いた箱を開ける)
妻:「あれ、ティーメーカーって書いてあるわよ、コレ」
私:「あるじゃん、ティーメーカー!」
同時:「しかもウチに!」

 いや、ホントに、てっきりコーヒーメーカー、しかも2段式(?)の珍しいコーヒーメーカーがレビュー用に届いたのかと思っていた。ところが、出てきたのは、てっきり世の中にはないものだと思っていたティーメーカーだったのには驚いた。

 製品名は、その名もズバリ「Tea Maker」だ。キッチン家電で知られるドイツのメーカー「cloer(クロア)」から発売されている。メーカー希望小売価格は17,850円。Amazon.co.jpで同額で購入できる。


正面
側面

ウォータータンク、フィルターポット、ティーポットの3段構造

ウォータータンク、フィルターポット、ティーポットの3段構造のTea Maker
 コーヒーメーカーなら、上から注ぎ込んだ水やお湯でフィルター経由でコーヒーを抽出するというしくみもおなじみだが、紅茶となるとどうやって入れるのか興味津々というところではないだろうか。

 そもそも、ティーポット、いやティーバックででもいい、紅茶を入れる場合を想像して欲しい。ポットに入れた茶葉にお湯を注いだら、砂時計をひっくり返す。いい香りがしてきても、葉がひらくまでしばらく待ち、砂が落ちたところでようやくカップに注ぎ込まれる。

 “優雅な時間”なんて表現がぴったりだが、この葉が開くまで待つというのがポイントだ。コーヒーメーカーのように上から単純に水やお湯を注ぐという方法では、葉が開くまでの時間が持たない。どうやってキカイで実現しているのかが実に気になるところだ。

 クロアのTea Makerでは、このプロセスをフィルターポットという中間層が担っている。その姿を見ればわかるが、本製品では上部のウォータータンクと、下部のティーポットの中間に、もう1つポット状のパーツが組み込まれている。これがフィルターポットだ。

 その役割は、実際に紅茶を作るプロセスを見るのがもっともわかりやすい。写真で順序を追って見てみよう。


1.ティーポットで杯数分の水を上部のウォータータンクに入れる
2.フィルターポットを取り外す
3.ステンレス製のフィルターに茶葉をセット

4.茶葉の説明書にある抽出時間を参考
5.本体のタイマーをセット
6.スイッチオン(青いLEDが点灯)

7.沸騰したお湯がフィルターポットに注ぎ込まれる 8.セットしたタイマー時間分待機する 9.時間になると紅茶がティーポットへと注ぎ込まれる

 という具合だ。要するに、通常のティーポットなどで紅茶を入れるときと同様に、フィルターポットで紅茶を抽出するわけだ。

 フィルターポットの内部には、ステンレス製のメッシュ状のかごのようなフィルターがあり、ここに入れた紅茶の茶葉とお湯が、しばらくの間スチーム(取扱説明書の表現によるとこう呼ぶ)されることで、茶葉が開き、紅茶ができあがるというわけだ。

 この中間層で抽出するというのがTea Makerならではの特徴となる。


【動画】抽出の様子。フィルターポットにお湯がたまり、そのまま設定時間抽出される。よく見ると段々色が濃くなっている(WMV形式,752KB) 【動画】抽出が完了すると、フィルターポットからティーポットにお湯が注ぎ込まれて完成(WMV形式,350KB)

紅茶の達人にでもなった気分

できあがった紅茶。苦みのないスッキリとした味わいがなかなか良好
 優雅な時間、趣味の世界、なんてイメージが紅茶に対してあると、キカイで入れた紅茶なんて……と思うかもしれないが、さにあらず。味に無頓着な筆者でも、この紅茶のスッキリとした味わいには脱帽した。

 個人的には紅茶はニガイというイメージを持っていた。というのも、ティーポットなどで紅茶を作る場合、1杯目は良いものの、2杯目などともなると長時間抽出された独特の苦みが出てしまうからだ。

 ところが、このTea Makerの場合、前述したように本体のタイマーによって抽出時間がキッカリと守られる。これにより、セットする時間さえ間違えなければ、芳醇な香りと、紅茶ならではの甘みだけが、純粋に抽出されるのだ。

 はっきり言って、この紅茶はおいしい。紅茶の達人にでもなったかの気分だ。

 苦みも味わいのうち、なんて持論を持っている人なら、抽出時間をちょっと長めに設定すれば良い。本体のダイヤルは1~9分まで設定できるので、これで好みの時間に調節すれば良い。今回使った茶葉には、抽出時間が3~5分と記載されていたので、そのちょうど中間、4分にセットしたところちょうどいい味わいの紅茶を抽出できた。


お手入れはコーヒーメーカーと同等

茶葉を捨てるのが手間な程度で、お手入れは普通に洗うだけと簡単
 お手入れに関しては、コーヒーメーカーとほぼ同じと考えて良いだろう。

 ティーポットはそのまま洗浄、フィルターポットに関しても、内部のステンレス製のフィルターを取り出して、抽出後の茶葉をゴミ箱にトントンとやって捨ててから普通に洗浄すれば良い。

 ウォータータンクに関しては取り外しができないため、茶葉なしの抽出動作で水を循環させて清掃することになるが、3~4週間に1回くらいやれば済むので、さほど手間ではないだろう。

 外観もステンレス製なのでよごれにくく、掃除もしやすい。デザインもシンプルで清潔感があるのが好ましい印象だ。

 本体が、155×255×361mm(幅×奥行き×高さ)と、意外に大きいのと、洗った後のポットを乾燥させておくスペースを占有するのが難点だが、最大8杯分抽出できるため、ちょっとした来客にもラクラク対応できるのはうれしいポイントだ。


モーニングティーで忙しい朝にほっと一息

 ティーポットにカバーをかぶせて、砂時計をひっくり返す。確かに、そんなゆったりした時間を味わうのも良いが、忙しい朝などはそうもいかないだろう。

 これに対して、水と茶葉さえセットすれば、ものの7~8分でおいしい紅茶ができるTea Makerなら、忙しい朝でも十分利用できる。

 苦いコーヒーで目を覚ますのも良いが、やさしい味のモーニングティーで心を落ち着かせるというのもなかなか良いのではないだろうか。





URL
  cloer
  http://www.cloer-jp.com/
  製品情報
  http://www.cloer-jp.com/products/coffee/prod08.html

関連記事
やじうまミニレビュー
ハリオ「茶茶急須 角形」(2007/04/05)




PR  




2008/03/27 00:07

- ページの先頭へ-

家電Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.