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家電製品ミニレビュー
三洋電機「eneloop soft warmer ENW-SW2S」
~eneloopブランドのコードレス電気ひざ掛け
Reported by 本誌:阿部 夏子
eneloop soft warmer
11月に入り、さすがに暖房器具がないとキビシイ寒さを感じるようになった。根っからの冷え性の私は会社でも自宅でもひざ掛けを愛用している。暖房グッズは数あれど、手軽に持ち歩けて、足下をしっかり暖められるひざ掛けはこの季節の強い味方だ。
会社用のフリース素材のもの、自宅用の毛糸素材のものなどいくつものひざ掛けを所有しているが、電気を使うタイプのものは持っていない。ところが今シーズン、三洋電機のeneloopブランドからもひざ掛けが出た事を知り、さっそく購入してみた。
メーカー
三洋電機
製品名
eneloop soft warmer ENW-SW2S
希望小売価格
オープンプライス
購入場所
Amazon.co.jp
購入価格
8,882円
eneloopといえば言わずと知れた充電池のブランドだが、この製品の一番の特徴はあらかじめ充電しておけば、本体を持ち歩いて使用できるということだ。
eneloopカラーのパッケージを開けると、中にはヒーターマット、専用のカバー、コントローラーのほかにアダプタと電源コート、カバーからヒーターマットが外れないように止める留めクリップが入っている。
専用のカバーはエネループらしいブルーを基調としたストライプになっている
カバーの裏側
ヒーターマット本体。カバーに取り付けて使用する
左から電源コード、ACアダプタ、コントローラー
ヒーターマットと衣服などを留めために使う留めクリップ
ヒーターマットと書くと、それがひざ掛け本体のように思えるが、この製品はヒーターマットとカバーが別になっている。電気毛布のように布地の中に直接電熱コードを埋め込んであるタイプのものではなく、電熱部分をカバーに取り付けて使うのだ。
ヒーターマット裏側にはコントローラーを差し込むアダプタがついている
電熱部分であるヒーターマットと、カバーは別々になっている
それでは充電の際に毎回ヒーターマットを取り外すのか、と考えてしまうが、ヒーターマットではなくてコントローラー経由で充電する仕組みになっている。
ここら辺が少々ややこしいのだが、コントローラーにはリチウムイオン充電池が内蔵されており、ヒーターマットの電源はコントローラーに充電された電池ということになる。従って、充電はマットやカバーにではなくて、コントローラーだけにすればいいのだ。
eneloopといえば優れた性能のほかにグッドデザイン大賞を受賞したほどの高いデザイン性が魅力だが、この製品もeneloopカラーが前面に出たデザインとなっている。先ほども述べたパッケージのeneloopカラーに加え、専用のカバーはフリース素材のブルーのストライプ。見る人が見ればすぐに「あぁeneloopらしいな」と分かるデザインだ。
パッケージ裏には使用シーンが写真入りで載せられている
3色のコントラストが鮮やかなストライプもeneloopらしいデザインだ
カバー裏側についているネームタグ。さながらアパレルブランドのようだ
ヒートマットのアダプタ裏にもブランドネームが刻まれている
デザイン性が高いのはカバーだけではない、特筆すべきはコントローラで、操作ボタンが1つだけのシンプルなデザインが採用されている。運転状態や充電中の表示はeneloop kairoなどと同じく、内蔵された表示ランプで行なう。
コントローラーは操作ボタンが1つのみのシンプルなデザイン
充電はコントローラーにする
操作はボタンで行なう
運転モードは「OFF/標準/強」の3段階だ。ヒーターマットの表面温度は標準モードで約26℃、強モードで約30℃となっている。普通ならば、表示されるモードは内蔵ランプで表される表示はこれだけで充分なのだが、この製品の場合は運転モードのほかに充電時の電池状態、使用時の電池状態を示す点灯が加わる。
充電中に点滅している様子。赤色が約1秒おきに点滅しているので、充電がまだまだ足りないということだ
色は緑、橙色(オレンジ)、赤の3色で、それぞれ点滅時間と、点灯状態によって意味が変わってくる。ランプで表す意味は以下の表の通りだ。
表示内容
色
時間
意味
温度表示
橙色点滅
約3秒おき
温度設定「標準」
赤色点滅
約2秒おき
温度設定「強」
消灯
-
動作停止「OFF]
赤色点滅
0.5秒おきに3回
接続していない
充電中の電池残量
消灯
-
充電完了/残量100%
緑色点滅
約1秒おき
充電中/残量80~100%
橙色点滅
約1秒おき
充電中/残量約20%未満
赤色点滅
約1秒おき
充電中/残量約20~80%
電池残量残量表示
緑色点灯
約3秒間
約80~100%
橙色点灯
約3秒間
約20~80%
赤色点灯
約3秒間
約10~20%
消灯
-
0%
表でみるとかなりややこしく、覚えなければいけないと思うと気が重くなるが、実際に使ってみるとすぐに慣れる。充電中の表示に関しては特に覚える必要もないが、要は緑が良好、橙が通常、赤が電池が少ない、ということだ。
充電時間は約3時間半で、連続使用時間は標準運転で約3.5時間、強運転で約2.5時間だ。また、本体はコードレスのほか、アダプタを接続して使うこともできる。その場合の連続使用時間は約4時間となっている。
専用のカバーは、見た目にもひざ掛けとわかる、温かくて軽い素材で出来ている。普通のひざ掛けと違うのは、裏側にジッパーやボタンが設けられている事だ。使用時はこの専用カバーにヒーターマットを取り付ける。
取り付けはカバーとマットの端に備えられているジッパーですぐにできるので、迷うこともないだろう。
カバーにヒーターマットを取り付けたところ
取り付けはサイドのジッパーで行なう
ジップは上までしっかりとあげよう
使用時は充電を終えたコントローラーをマットのアダプタに差し込んで使う。マットにはコントローラーを収納する専用ポケットも設けられているので、持ち歩くときにもそれほど邪魔にならない。
使用するときはコントローラをマットに接続する
マットの内側にはコントローラーを収納する専用のポケットがあるので、そこにコントローラをしまう
実際に使用してみるとかなりの暖かさが得られる。電源を入れてから1分後には電熱部分が温かくなる立ち上がりの早さも魅力。カバーによる保温性能が高いのか、強運転で使用し続けると暑いと感じるほどなので、私の場合は最初は強運転、マットが充分に暖まったら標準運転に切替えて使用している。
ひざ掛けとしては小さめのサイズだが、1人で使用するには充分な大きさ。太ももからヒザまでしっかりカバーしてくれるので実用的だ。
コントローラーを取り付けて使用するため、ごわついた感じは少々あるが、ひざ掛けとして使用する分にはそれほど気にならない。
使用しているところ。サイズは小さめだが、ひざの回りは暖められる
パソコン作業の時にも必需品だ
この製品のなによりの魅力は持ち歩けること。煩わしいコードがないので、使用シーンがぐっと広がる。私の場合は、もっぱら自宅のソファーや、パソコンの前で使用することが多い。特にパソコンを置いてある部屋は、普段メインで使っていないので部屋全体を暖めるとなると時間も電気もかなり使う。このひざ掛けを使えばその場しのぎとはいえ、足下をしっかり暖められるので、かなり重宝している。
そのほか、屋外にもっていくのも良いだろう。スポーツ観戦や、公園など、サイズが小さいのでもっていくのに躊躇することもない。また車の中や映画館など気軽に使えるのも良い。
持ち運ぶときはコンパクトにたためる
カバーの側面には収納時に留めるホックがある
ただし、サイズに関してはもう1つ大きいサイズがあってもいいかなという気はする。寒がりの私が良くやるひざ掛けの巻き方に足下をぐるっと巻き込んでしまうというやり方があるが、この製品だとそれはできない。また、友人と出かけた時に友人にも一緒にかけてあげる、なんていう使い方もできない。1人用のサイズとして今回の製品のサイズは全然アリなのだが、もう1つ大きいサイズ展開があってもいいように感じた。
電熱タイプのひざ掛けやパットなどは、色々な製品が出ているが、持ち歩きができるとなるとそうはない。カイロに続く、eneloopブランドの暖房器具としてこれから定番になりそうな製品だ。
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URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
製品情報
http://www.sanyo.co.jp/eneloop/lineup/soft.html
暖房器具関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/heat.htm
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2008/11/11 00:00
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