● 長い柄を持つ便利なコードレスクリーナー
|
充電式掃除機 MC-B80J ダスパ
|
普段の家事にはパワーのある一般的な掃除機が必須ですが、使い勝手ではコードレスのハンドクリーナーも高い人気があります。電源コードを引き回さずに手軽に使えるコードレスクリーナーは、ちょっとした掃除には大変便利です。
ダスパもそんなコードレスクリーナーの1つで、長い柄を持つコードレススティッククリーナーです。同社から「コードレス電気ほうき」などのシリーズ名で発売されていたシリーズの最新版で、デザインは格段にすっきりしました。本体の軽さや、柄を倒すだけで使える便利さは引き継ぎ、ノズルに起毛布の付いた回転部と、ブラシでかき上げる2種類の回転部を搭載しているところが特徴です。
メーカー | パナソニック |
製品名 | ダスパ MC-B80 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 12,354円 |
● スタイリッシュなデザインでより手軽に使える
|
「MC-B80」の構成アイテム。充電器、2分割されているハンドル、そして本体
|
ダスパは、一見、大きめのほうきをちりとりにセットしたように見える独特のデザインで、カラーはノーブルブラック、ガーベラレッド、グラスグリーンの3種類。どれもカラフルで、立てかけておいてもサマになるスタイリッシュなデザインです。機能性を追求した縦型のクリーナーとはかなり印象が違い、「お手軽」な雰囲気があります。
本体の素材は光沢あるプラスチックで、柄はベースが黒、ハンドル部分と本体、充電台がカラフルな各カラーで統一されています。本体は幅20cm、奥行き20.3cm、高さ18.7cmmと、設置スペースは充電台を合わせてもA4のコピー用紙をひとまわり小さくした程度のコンパクトさです。ハンドルを取り付けると高さは1mちょっと。柄の長さは3段階で調整でき、使いやすい長さに変更できます。
|
|
|
まずハンドルの握りを柄に差し込んでセット
|
その柄を本体へカチッというまで差し込みます
|
電源の「入」「切」は柄の根元にあり、手前に倒すと「入」になるしくみ
|
|
|
|
正面から見ると、すっきりしたシャープなデザインがよくわかります
|
本体左側面。排気口があります
|
本体右側面。ダストボックスが収納されています
|
|
|
|
本体正面。中央の小窓はダストボックスの確認窓です
|
本体背面。柄の根元に電源スイッチがあります
|
本体底面。上部の吸込口からゴミを吸い取ります
|
● ハンドルを倒すと電源が「入」、垂直に上げると「切」
使い方はごくシンプルで、スイッチレバーを兼ねるハンドルの握りを倒すと自動的にスイッチが入り、モーターが動きます。前後に軽く動かして吸い込みますが、吸引力はそれほど強くないので、本体と床の隙間に入らない固形物や、枯れ葉、クリップなど指でつまめるような大きなゴミは吸い込めないことが多いようです。
また、一回の充電で使えるのは、満充電時で約15分。ダスパ1つで本格的に掃除するという使い方ではなく、朝食でちょっとパンくずが落ちてしまったときや、台所で細かいゴミが落ちたとき、洗面所周りで髪の毛が気になるときなど、まさにほうき代わりにサッと使うときに便利なアイテムです。
|
|
|
充電台もコンパクト。クリーナーをセットするスタンド代わりになります
|
充電中はオレンジに点灯。満充電になると消灯します
|
電池はニッカド電池。繰り返し充放電は約1,000回が目安
|
|
|
|
充電台にセットしたところ。電源コードは1mとそれほど長くないので足もとにあるコンセントでの充電が必要
|
ブラシと起毛布と計2本のブラシがセットされており、少し浮いた状態のローラースイッチで底面が床についているかを判断。これが上がらないと回転しません
|
2本ある回転部は、起毛布の回転部にふきとり、波状の回転部にかき上げの役目があります
|
|
|
|
髪の毛や糸くずなどが回転部につまってしまったら、ストッパーを鍵の頭やコインなどで「ひらく」へ回転させます
|
ベルトで設置されているのはかき上げ機能の回転部
|
グレーの回転部は起毛布でふきとり機能をアップさせています
|
|
|
ひとまわり大きいかき上げ用の回転部と、起毛布の回転部。この2つは水洗いできます
|
かき上げ用回転部。型くずれしにくい丈夫なブラシです
|
● 連続使用は15分。吸込力は強くないが手軽さは魅力
実際使ってみていちばん便利だったのは、やはりコードレスの手軽さ。充電台が安定しているため、常に部屋の隅に立てかけておけて、ほうきの機能を持ったフローリングワイパーのような感覚で使えます。最初、6時間の充電で15分の利用というのは数値で見ると効率が悪く感じたのですが、15分連続でかけるような本格的な掃除はこの掃除機では行なわないので、ふだん充電台にたてかけておけば、充電不足で困るようなことはありませんでした。
|
|
ゴミが集まりがちな、玄関まわりの掃除にも便利
|
本体の厚さ以下の高さなら、ぴったり倒して入り込めます
|
また、吸引力に関しては「強力に吸い込む!」という感覚ではないので少し頼りなげに感じるのですが、ダストボックスを開けてみると思いのほかゴミがたまっていてびっくり。意識しているよりも細かな綿埃がとれているようです。
逆に、思ったよりも不便だったのが、隅にあるゴミを吸い取りきれない場合があること。一般的な掃除機のヘッドと比べると大きいので、それほど小回りはききませんし、高さがあるのでソファの下など入りづらい場所もあります。また、本体の左側にある排気口から排気が出るので、そちら側にある綿埃が舞ってしまう場合もあります。
そして、ダストボックスの容量が0.2Lと小さいので、こまめに使っていると案外すぐにいっぱいになります。ゴミが多めに入っていても吸い込み自体は可能なのですが、吸引力があきらかに落ちてきます。ダストボックスは本体から抜いてゴミを捨てるだけなので手入れはそれほど大変ではありませんが、フィルターとの間にティッシュペーパーをはさむことで、より簡単に手入れできるようになります。こうすると吸込力は少し早めに弱くなるのですが、フィルターの目詰まりが気になるならおすすめです。
|
|
|
本体右側面からダストボックスを引き出したところ
|
グレーのフタはフィルターの役目を果たしています
|
全体を取り出したところ。ダストボックスのゴミはこうして引き出して捨てます
|
|
|
思いのほか、綿埃でいっぱいになるダストボックス
|
フィルターとダストボックスの間にティッシュをはさむと、フィルター掃除がラクになります
|
|
|
はみだした部分は手でちぎります
|
長い毛はブラシにからまりやすいので、抜け毛の多い猫や犬の毛の掃除に使う場合、少し手間かもしれません
|
● むしろ掃除嫌いの人におすすめ。気負わず使える便利なツール
ダスパの魅力は、掃除をするぞ!と気負わなくてもいつでもサッと使える「気軽さ」にあります。個人的には掃除機を出して部屋を隅々まで掃除するのがあまり得意ではないので、最近では目立つゴミは“ダスパ”でサッと処理してしまい、週一回の掃除機がけで済ますのがパターン化しています。掃除機を出して引きずるのは面倒なのに、ダスパだと割と抵抗なく掃除できるのが不思議です。
ハンドルを含めて約1.5kgという軽さや、コードレスの手軽さが重視されているので、一般的な掃除機のようなパワフルさはありませんが、使い勝手はまさに「電気ほうき」。フローリングワイパーのような磨き上げはできませんが、フローリングワイパーではかたづけられない、固形のゴミくずは得意ですし、当然、フローリングワイパーのように専用のペーパーも必要ないのも便利。紙パックではないので、ダストボックスからゴミを捨てるだけでいつでも繰り返し使えます。
毎日キレイに掃除機をかけられる方や、たとえコードレスでもパワーを重視するという方には少々物足りないかもしれませんが、日々確実に汚れてしまう洗面所周り、食卓のまわりなど、わざわざ大きな掃除機を出すまでもないけれど、ちょっと気になる場所がある、という方にはおすすめのアイテムです。
■URL
パナソニック株式会社
http://panasonic.co.jp/
製品情報
http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=MC-B80J
掃除機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm
■ 関連記事
・ パナソニック、モップのように使えるコードレスクリーナー「ダスパ」(2008/07/25)
・ 家電製品ミニレビュー 三洋電機「SC-JX1」(2008/02/12)
・ 家電製品ミニレビュー 三菱電機「HC-UH3J-A」(2008/03/18)
2008/10/28 00:01
- ページの先頭へ-
|