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家電製品ミニレビュー
三洋電機「SC-JX1」

~パワーブラシが付いた充電式スティッククリーナー
Reported by 平澤 寿康

三洋電機 コードレスクリーナー「SC-JX1」
 スティック型クリーナーは、一般的なキャニスタータイプの掃除機よりもパワーは劣るものの、部屋の隅などに立てかけておけるという省スペース性と、サッと取り出してすぐに使えるという利便性の高さから、ワンルームなどでのひとり暮らしで利用する掃除機として重宝されている。また、キャニスタータイプの掃除機との併用でサブの掃除機として利用している人も多いだろう。そういった意味では、スティック型クリーナーは機能よりも利便性のほうが重視されているようにも思える。

 ただ、スティック型クリーナーとはいってもちゃんとした掃除機なのだから、やはり利便性だけでなく性能面もこだわりたいと思っている人も少なくないはず。特に、スティック型クリーナー1台だけで済ませようと考えている人なら誰でもそう思うはずだ。そして、そう考えている人にピッタリだと思われるスティック型クリーナー「SC-JX1」が三洋電機から登場したので、さっそく試してみることにした。メーカー希望小売価格はオープンプライス。購入価格は、Amazon.co.jpで11,280円だった。


本体正面。円筒形の本体正面はブラックまたはシルバーが選択できる 左側面。スリット部分にはバッテリーが収納されている。ハンドルは円形で半月状の穴が空いたような形となっている 背面。円筒形の本体上部左のスリットが排気口となっている

ハンドルは最大950mmまで伸ばして利用可能。最小時は710mmだ 内蔵のバッテリーはニッカドバッテリー。連続稼働はフル充電で約10分。充電時間は約8時間だ

 既存のスティック型クリーナーにも、パワーブラシが搭載され、優れた吸引仕事率でキャニスタータイプの掃除機に負けないパワーを実現する製品が存在しているが、そういった製品はほとんどが電源ケーブルを接続して利用するタイプだ。これでは、掃除をするたびに電源ケーブルを接続したり、掃除後にケーブルを巻き取ったりしなければならず、スティック型クリーナーの利便性が失われる。また、コードレスタイプのスティック型クリーナーは、利便性には優れるものの、吸引力が弱いという弱点がある。

 それに対しSC-JX1は、コードレスタイプのスティック型クリーナーながら、ヘッド部分にパワーブラシが取り付けられており、吸引力の弱さをカバーしている。吸引仕事率は公表されておらず、排気の勢いから考えてもそれほど優れているわけではないと思われるが、実際に使ってみるとなかなかどうして、どんどんゴミを吸い込んでくれる。特に、吸引力の弱い掃除機にとってつらい、じゅうたんや壁ぎわなども、パワーブラシがあるおかげか、思っていたよりもしっかりゴミを吸い取ってくれる。

 確かに、パワーに満足できるかと言われると、いつもキャニスタータイプの掃除機を利用している筆者にとっては正直物足りないと感じる。それでも、使っていてゴミの吸い残しなどを見かけることはほとんどなく、特に大きな不満を感じることはなかった。ちなみに、吸引力があまり強くないこともあり、動作音もうるさく感じない。これなら夜でも比較的気軽に使えると考えていいだろう。


ヘッド。コードレスタイプながらパワーブラシを内蔵している
パワーブラシはもちろんモーター駆動で、じゅうたんのゴミもしっかりかき出してくれる

壁ぎわではヘッド前部が持ち上がり、パワーブラシで壁ぎわのゴミをかき出し吸い込む 本体は165度ほどまで傾けられる。本体部分が比較的大きいので、高さの低いすき間の掃除などは難しい 【動画】パワーブラシが回転する様子(WMV形式,294KB)

 吸引方式はサイクロン方式を採用。とはいえ、吸引力はそれほど強くないため、大部分のゴミをフィルターでこし取る方式と考えていい。また、ダストカップは容量が約0.5Lと小さいため、頻繁なゴミ捨ても必要だ。それでも、三洋電機のサイクロン方式掃除機で広く採用されている、フィルター前にティッシュペーパーを挟んで利用するという方式がSC-JX1でも取り入れられており、フィルター掃除の手間を軽減できるように工夫されている点は嬉しい配慮だ。


集塵方式はサイクロン方式を採用。紙パックなどは必要なくメンテナンスコストはあまりかからない
ダストボックスの容量は0.5Lほどと小さいため、頻繁なゴミ捨てが必要だ

ダストボックス内には大きなメッシュフィルターが取り付けられている。サイクロン方式ではあるが、吸引力が弱く、このフィルターでほとんどのゴミをこし取っていると考えていいだろう。もちろんフィルターやダストボックスは水洗い可能だ 三洋電機製の他のサイクロン方式掃除機同様、フィルター部分にティッシュペーパーをはさんで使用可能。これでフィルターの手入れの手間が軽減できる

 SC-JX1のもう1つの特徴といえるのが、本体がコンパクトかつ軽量で、デザイン面も優れるという点だ。本体サイズは、250×190×950mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.3kg。これなら、本棚やタンスの横にあるちょっとしたすき間にも楽々収納でき、女性でも軽々と持ち運んで扱えるはずだ。ハンドル部分は伸縮機構となっており、高さは710~950mmの間で調節可能だ。

 今回はカラーがブラックのものを選択したが、スティック部分に取り付けられている直径約10.7cmほどの円筒形ボディ前半分が黒で、残りは明るいグレーと白でまとめられており、モノトーン調で非常にシンプルなイメージを受ける。また、カラーバリエーションとしてシルバーカラーモデルも用意されており、そちらはブラックの部分がシルバーとなる。

 バッテリーフル充電での連続稼働時間は約10分とされている。もちろん、もっと長い時間使えた方が便利かもしれないが、一人暮らしのワンルーム程度なら10分程度あれば十分なので、特に問題にはならないはずだ。


電源スイッチは、円筒形の本体最上部に用意されている ハンドルの伸縮レバーも本体後部にあり、ハンドルを伸縮させるときは両手で操作する必要がある 【動画】ゴミを吸い取る様子(WMV形式,374KB)

 ただ、いくつか気になる部分もあった。まず、電源スイッチがボディ最上部に配置されていたり、ハンドルの伸縮調節レバーも本体側に用意されている点。せっかく片手でサッと取り出せるコンパクトかつ軽量ボディなのに、いざ掃除をしようとすると、もう一方の手で伸縮レバーを握ってハンドルの高さを調節し、さらに電源を入れる必要があるために、少々面倒に感じてしまう。ハンドル部分に電源スイッチと伸縮調節レバーが用意されていれば、本体を取り出してハンドルの高さを調節し、電源を入れて掃除を始めるところまで全て片手で行なえるようになり、扱いやすさが増してさらに魅力が向上すると思う。


充電には、付属のACアダプタを利用する。ただし充電台はなく、ACアダプタのケーブルを接続しなければならず面倒だ
 そしてもう1点気になったのがACアダプタだ。充電式スティッククリーナーでは、充電用スタンドが付属となって、使用後にはそのスタンドに立てかけるだけで充電が行なえるようになっている機種が少なくない。それに対しSC-JX1では、充電のたびに一般的なACアダプタのケーブルを本体の電源コネクタに接続しなければならない。これもちょっとしたことではあるが、結構面倒に感じた。

 スティッククリーナーの利点は、やはりサッと取り出してサッと掃除できるところにあると思う。そのために、これらほんのちょっとした部分が余計気になってしまう。そういった意味でも、今後改善を期待したいところだ。

 SC-JX1は、一般的な掃除機や、電源ケーブル接続型のスティッククリーナーと比較すると、吸引力は大きく劣っている。それでも、パワーブラシが搭載されているために、吸引力の弱さがカバーされ、その他の充電式スティッククリーナーと比較すると、はるかに掃除の効率はいい。特にじゅうたんや壁ぎわを掃除するときにその違いを大きく実感する。

 さすがに大きなゴミや大量のゴミを集めるのは厳しいが、普段からこまめに掃除をするという人であれば、SC-JX1だけで十分まかなえると言っていいだろう。そういった意味では、ワンルームのひとり暮らしで、こまめに掃除を行なうための、省スペース性や利便性重視のスティッククリーナーを探している人におすすめしたい。もちろん、サブ掃除機を探している人にもおすすめだ。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.e-life-sanyo.com/products/sc/SC-JX1_K/index.html
  掃除機関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

関連記事
三洋、コードレスのスティック型掃除機(2007/12/07)
家電製品ミニレビュー
ナショナル「MC-U1C」(2007/09/10)




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2008/02/12 00:03

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