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家電製品ミニレビュー
cloer「ダブルウォールエレクトリックケトル」

~グラマラスなステンレスボディが目を引く電気ケトル
Reported by 礒村 浩一

デザイン性と実用性を兼ね備えた電気式ヤカン

くびれが特徴的なステンレスボディ。食卓に置かれているだけでなんだかオシャレな生活になった気になってしまう
 最近になって急に注目されて来た感のある電気ケトル。国内外を問わずに多くの製品が発売されているが、とりわけこの「cloer ダブルウォールエレクトリックケトル」は、そのステンレスボディの存在感に目を奪われる。

 一見して判る高いデザイン性。ショップで出会えば見過ごすことの出来ないグラマラスな魅力がこの製品にはある。とはいっても、実際の電気ケトルとしての使い勝手はどうなのだろうか。日常的に使用する家電であるからには、デザインよりも大事なのはその使い勝手であるのは言うまでもない。

メーカーcloer
製品名ダブルウォールエレクトリックケトル
希望小売価格10,500円
購入場所楽天市場
購入価格10,500円


 「cloer ダブルウォールエレクトリックケトル」を箱から出した第一印象は、結構大きいな、というもの。ケトル本体の寸法はおよそ直径15.0cm(底面)、高さ23.0cm(注ぎ口)、21.0cm(ハンドルまで含めた幅)と、小型のポットと同等な大きさがある。やはりすこし大きめだ。このケトルで一度に湧かす事の出来る湯量は約1,000ml。ケトルの大きさからすると少なくも感じる。ケトル内部に記されたMAX水位線を目安に水を入れるのだが、やはりケトルの深さの割にはかなり余裕のある水位となる。


ハンドル部のボタンを押すとパカッとフタが大きく開くので、水も注ぎやすい
フタ裏部にあるボタンを押す事でフタをケトルから取り外すことも可能なので、ケトルやフタのお手入れも簡単
ケトル内のMAX水位線を目安に水を入れる。これ以上水を入れて沸騰させると熱湯が吹き出してくるので注意

ケトル内壁のハンドル付根部分には蒸気穴がある。沸騰時の蒸気をこの穴からケトル下部に流して排出する
ケトル底面。中央部に電源プレートと接続する端子がある。円周に設けられた2つの穴は蒸気排出穴
電源プレートの端子部にケトルの端子を合わせて置く。電源プレートの端子部は常に通電しているので水分に注意

 これを電源プレートに置いてスイッチON。しばらくするとボコボコと湯の沸く音がしてくる。かなり勢いの良い泡がたっているようで、もしもMAX水位線よりも多く水を入れていたらおそらく吹きこぼれていた事であろう。これが完全に沸騰するとかなり大きな音となる。このあたりはフタで密閉された湯沸かしポットとの違いを感じる。電気ケトルはあくまでも電気ヤカンなんだという実感だ。


電源スイッチ。「0」がOFFで「1」がON。なんだかオシャレ。通電時には青色LEDが光る。ただしあまり明るくはないので日中は良く見えない
しばらくするとゴボゴボと大きな音がしてくる。勢い良く吹き出す蒸気と相まって、あらためてヤカンであることを思い出させてくれる

 ところでこのケトルの消費電力は1,200W。水道水からの湯沸かしで沸騰まで約6分50秒かかった。試しに普段使用している湯沸かしポット(905W)で同量の水を沸騰させたところ約10分かかった。この結果からこのケトルはかなりハイパワーな製品といえるだろう。

 また、このケトルのもう一つの特徴は「ダブルウォール構造」による高い保温性だ。この構造はケトルの内壁と外壁とを別々のステンレス壁で構成、あいだに空気層を作る事で保温と断熱効果を高めている。いわゆる真空ポットと似た構造だ。そのおかげで沸騰したお湯をそのままケトルに入れっぱなしにしておいても、かなりの時間のあいだ保温してくれる。約1時間ほど経った状態でも少しだけ冷ましたお茶として通用してしまうほどの温度をキープしていた。また沸騰中でもケトル本体の表面はさほど熱くならない。手で触れても火傷しない程度の温度に抑えられている。保温効果と安全性の両面を同時に実現しているのだ。


熱伝導の良いステンレスだが、ダブルウォール構造のおかげで沸騰中でも表面の温度はさほど上がらない。触れても火傷しない程度
完全に沸騰すると自動的に電源が切れる。(手動OFFも可)電源プレートからケトルを持ち上げてお湯を注ぐ。このときフタは閉めたままで注ぐ
フタには注ぎ口にあたるように網が用意されている。これはケトルを傾けて湯を注ぐ際に必要以上の勢いで湯が流れ出ないように流量を調整する役目を果たしている。一見、茶漉しの用途にも思えるがこのケトルは湯沸かし専用に作られているので、茶葉を入れての使用は避けよう

家電のなかにある作り手のこだわり

 このケトルを実際に使用してみるとよくわかるのだが、この製品は純粋にお湯を沸かす事だけを考えてつくられた製品である。決して見た目のオシャレさだけが売りのものではなく、日常的に使用する家電としてなにが望まれているかを真剣に考えて作られた製品だ。清潔感と高級感に溢れたスタイリッシュなデザインもその性能の一部だと言えるだろう。


ケトルで湧かした1,000mlはちょうど我が家で使用しているbodumティーポットでお茶をいれるのにぴったりの量。こうやって使うとちょいとオシャレ
いきなり庶民的になってしまうが、これが現実的な使用。ケトルのサイズが判りやすいでしょ

 現在市場には実に多くの商品が溢れている。多機能や価格を重視すればもっといろいろな選択肢も考えられる。だが、この真面目一点張りの「cloerダブルウォールエレクトリックケトル」は、日々の生活にこだわりを持つ人々にぜひとも使ってもらいたい。





URL
  cloer
  http://www.cloer-jp.com/
  製品情報
  http://www.cloer-jp.com/products/coffee/prod09.html
  電気ケトル関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/kettle.htm

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2008/10/23 00:01

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