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家電製品ミニレビュー
ティファール「シンプリーインヴェンツ 1L」

~フタを開けずに水が入れられる、新感覚の電気ケトル
Reported by 本誌:正藤 慶一

シンプリーインヴェンツ 1L
 電気ケトルはこれまでに20製品ほど、レビューで取り上げてきた。言ってしまえば水を入れてお湯を沸かすという単純な製品ジャンルではあるが、最近ではデザインにこだわったり新しい機能を取り入れた“個性派”が増えてきた。

 今回紹介する「シンプリーインヴェンツ 1L」もそのひとつだ。特徴的なのが、水を本体内に入れる方法。普通のケトルならフタを開けてそこから水を入れるのだが、本製品はフタを開けなくても、そのまま水が本体内に入れられるというのだ。メーカーは「ニューヴィテス エクスプレス 1L」や「アプレシア」などの電気ケトルでお馴染みのティファール(T-fal)。一度試してみたくなり、Amazon.co.jpにて購入した。

メーカーT-fal(ティファール)
製品名シンプリーインヴェンツ 1L
希望小売価格オープン
購入場所Amazon.co.jp
購入価格5,980円


 本体サイズは215×165×205mm(幅×奥行き×高さ)。電気ケトルとしては標準的なサイズだが、同じ容量1Lの「ニューヴィテスエクスプレス」と比べると幅が若干小さくなっている。本体だけの重量は674gで、「ニューヴィテス~」の約800gと比べて軽めだ。

 デザイン面では、丸みを帯びた電源プレートのデザインに目に付く。本体をプレートにのせると、本体の丸みと重なり、一体感のある美しいフォルムが姿を現す。これまでのティファールの製品にはなかった面白い試みだ。また、本体正面の「SIMPLY INVENTS」のロゴもかわいらしい。ちなみにSimply Inventsとは直訳すると「シンプルな発明」。このデザインもそんな“発明”の1つなのかもしれない。


本体と台座は、それぞれの曲線に合わせた一体感のあるデザインを採用 シンプリーインヴェンツのロゴ。電球がピカッと光るイラストがかわいらしい。その下には、本製品の使い方をアイコンで示している 本体の重量は674gだった(水を含まず)

透明の球形の出っ張りに水を注ぐと、その脇にあるスキマを伝って水が本体内に入る仕組みだ
 さて冒頭で挙げた通り、本製品はフタを開けずに水が入れられる点が一番の特徴。その仕組みとは、フタ中央部には透明で球形の出っ張りがあり、ここにめがけて水を注ぐと、水はこの球の脇のスキマを伝い、本体内に流れ込むというものだ。出っ張りには水道の蛇口のアイコンが描かれているため、これを見ただけで使い方がわかってしまいそうだ。

 試しに水を注いでみると、水がスルスルと球の脇のスキマを伝って本体内に吸い込まれる。なかなかに優雅な光景だ。ほどなくして容量いっぱいの1Lが溜まる。内容量が本体脇の透明の窓から確認できる点は他のケトルと変わらない。

 感想としては、フタを気にせずに入れられるため、意外と便利に感じられた。これまでいくつものケトルを使ってきたが、実はフタを開ける作業自体は、ほとんどがワンタッチで開くため、大した手間ではない。むしろ、水を入れる際にフタを開けたまま、再び閉じてしまわないようキープしておく作業が面倒くさい。本製品なら、そもそもフタを開ける必要がないのだから、そんなことに惑うこともないのだ。

 なお、パッケージには保管用のプラスチックが付いてくるが、これをフタの出っ張り部分に載せることで、水の通り道にホコリが入るのを防ぐことができる。使用後は必ずかぶせるようにしたい。

 また、このフタは取り外しが可能。そのため本体内部には手がスッポリと入り、掃除も簡単にできる。普段はロックがかかっているが、フタを回転させれば簡単に取れてしまう。フタには南京錠をイメージしたイラストが描かれているため、さほど扱いも難しくないだろう。


写真のように水を入れる。勢いよく入れると水が飛び散ったり溢れるので注意 注ぐときももちろんフタを開ける必要はない 付属のプラスチック板を球形部分にかぶせれば、ホコリが溜まるのも防げる

フタを取り外したところ
本体内部。手を入れて本体内を洗うこともできる

 ここで1Lのお湯を沸かしてみると、沸騰までは約5分かかった。ワットチェッカーで測った消費電力は約1,200W弱といったところ。一般的なケトルで見られる数値だが、「ニューヴィテス」シリーズは定格消費電力が約1,450Wなので、比較すると若干パワーは落ちる。なお沸騰後は、取っ手はまったく熱くないが、ボディ部・フタ部分はかなりの熱を持っている。誤って触れないよう、十分に注意しておきたい。

 火傷とともに気をつけたいのが、水を入れる際の勢いだ。一般的なケトルとは違い、水はフタの通り道を通って本体内に入るため、この通り道の許容量を超える水を入れると、水は庫内へ流れずに溢れてしまう。弱めの水流でないとスムーズに水が入ってくれないのだ。ちょっとだけ沸かしたい時なら問題ないが、大量のお湯が必要な際はザーッと一気に入れたいところ。もちろんフタを取り外せば大丈夫だが、それでは「フタを開けずに入れられる」という特徴を消してしまい、本末転倒だ。というわけで、せっかちな人にはあまり向かない商品といえるかもしれない。


消費電力は1,200W弱といったところ 沸騰後の本体は熱い。球形の出っ張り部分からは水蒸気が確認できる

強い水流では、フタのスキマから水が溢れてしまい、本体がびしょ濡れに
水流を緩めて入れれば問題はない

 逆にいえば、割と少量の水を頻繁にわかすケースの多い人なら、フタの開閉の手間がなくなるためピッタリといえそうだ。何の変哲もないケトルを買うよりも、個性があった方が面白い――という人なら、この“発明”に投資するという手も十分にアリだろう。





URL
  ティファール(株式会社グループセブ ジャパン)
  http://www.t-fal.co.jp/
  製品情報
  http://www.t-fal.co.jp/tefal/products/family/440/s_events.asp
  電気ケトル 関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/kettle.htm



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2008/10/15 00:01

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