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やじうまミニレビュー
京セラ「本格おろし器/本格薬味おろし器」

~“本格”薬味が家庭で楽しめるセラミック製のおろし器
Reported by 本誌:阿部 夏子

左から「本格おろし器」、「本格薬味おろし器」
 いわゆる“薬味”が好きだ。蕎麦にはネギとわさび、天ぷらには大根おろしとショウガ、旬のサンマにはもちろん、大根おろしが欠かせない。と、書いているだけでヨダレが沸いてくるほどの食いしん坊な私だが、和食を自宅で作って大根おろしを、とかショウガを添えましょうという考えにはどうも至らない。

 めんどくさいとかいう理由の前に自宅で作ってもおいしくないというのがその理由。我が家の大根おろしは100円均一で買ったもので、素早くすり下ろせるのがウリだったが、できあがりはどう見ても目が粗い。口の中で細切れになった大根がしっかりと主張してしまっていて、食材を引き立てる「薬味」として成立していないのだ。ショウガに至っては、おろすというよりもみじん切りに近いできあがりだ。

 安価でおいしい旬のサンマでもどうも自宅で食べようという気にならなかったのは、手間もあるがイマイチおいしいと感じなかったからだ。そろそろ、外食頼みを卒業しようと思い、大根おろしとショウガをおろすためのいわゆる“鮫肌”を新調することにした。

 購入したのは京セラの「本格おろし器」と「本格薬味おろし器」の2つ。京セラお得意のセラミック磁器でできた製品だ。先日、同社のセラミック製のナイフを初めて使ってみて、その切れ味に感動したので、勢いで買ってしまったというのが正直なところ。だが、その使い勝手は期待を裏切らなかった。

メーカー京セラ
製品名本格おろし器本格薬味おろし器
希望小売価格2,310円1,260円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,310円1,200円


素材を引き立てる大根おろし

 まずは大根おろし器の方から見ていこう。本体は持ち手と刃の部分が一体化しているような構造で、全部が真っ白。これで本当に大根をすり下ろせるのか。と不安になるが、刃に注目しみてると、鋭利なツブツブが無数に配置されている。本体には角度が付けられてて、すり下ろす部分とすり下ろした大根を入れる部分で高さが違う。形的にはチリトリに近いイメージだ。


本格おろし器本体
側面
裏側。下の方には滑り止めのシリコーンがついている

正面からみたところ。ハンドベルのような独特の形をしている おろし面の表面、三角に尖ったエッジが無数に並んでいる セラミック表面に釉薬(うわぐすり)を使用していないため鋭い切れ味が出るという

 使用するときには持ち手部分を持ち上げて、角度を付けてすりおろす。刃の位置がランダムに配置されているため、円に描くように意識しなくても、目の細かい大根おろしがどんどんできる。当たり前だが100円均一の大根おろしとは全く違う。“本格”の名に恥じない仕上がりだ。

 すり下ろす面の周りにはミゾが設けられていて大根の水分が外側に溢れないように工夫されているので周りがびちょびちょになってしまうことがない。

 とにかく切れ味が良いので、疲れが少ないのも良い。大きめの大根1/6本をすり下ろすのに掛かった時間は3分ほどだ。


大根おろしを作ってみる
本体に角度を付けて擦り面が斜めになるようにする 刃が細かく、ランダムに配置されているので目が細かい

 さっそくサンマに添えて食べてみる。見た目で違った仕上がりは味にもばっちり反映されていた。口当たりは柔らかいのに、大根おろし独特の苦みはしっかり残っていて、びちゃびちゃしていない。


大根おろしをサンマと一緒に食べた 目が細かく口当たりは柔らかいのに大根の苦みはしっかり残っていた

細かく鋭利な擦り面でショウガの香りが広がる

 次に表面に鮫肌のような加工がされている「本格薬味おろし」を使ってショウガをすり下ろしてみよう。大根おろし器にくらべるとふた回りほど小さい本体で、すり下ろす部分のエッジもかなり小さめで細かい。パッと見は本当に鮫肌のように見える加工だが、よーくみてみると大根おろし器と同じようなツブツブが無数に配置されていた。


本格薬味おろし器
本体裏面
底部には擦り汁が外に出るようにへこみ部分が設けられている

大根おろし器と比べるとかなり小さい 表面。細かいエッジがランダムに配置されている パッケージには辛みが効く! と謳われていた

 薬味おろしの方は角度が付いていないので、あらかじめ擦った薬味を入れる皿などを別に用意して作業に望む。蕎麦屋でわさびをすり下ろしたことはあったものの、自宅で専用の道具を使ってショウガをすり下ろすのは初めてだ。

 すり下ろし面が小さいので、円を描くようにしてショウガを往復させる。すり下ろしたショウガはかなり粒が細かく、少し離れると一体化した液体の様に見えるほど。切れ味が良いからなのか、汁が少ないのも特徴だ。

 一房のショウガを全部すり下ろすのにかかった時間は5分ほどだ。手の疲れを感じるようなこともなかった。


使用している様子
表面のエッジにショウガの繊維が引っかかっている フチがあるので、汁もある程度まではせき止められる

 すり下ろしたショウガは、豚のショウガ焼きと、シンプルに冷や奴で頂くことにした。

 豚の切り身にしょうゆとミリン、さらにおろしたショウガで下味を付けてから焼くだけのシンプルな料理だが、ショウガの味がしっかり主張していて、市販のチューブ入りのショウガで作るのとはだいぶ違う味だ。また、焼き上げるときにショウガの独特な香りが広がるのも擦ったばかりのショウガをだからこそだろう。

 冷や奴に関してはいわずもなが――だ。おいしくないわけがない。ネギとショウガと豆腐ってなんでこんなに合うのでしょう。これからの季節、湯豆腐にも大活躍してくれそうだ。


豚肉にショウガとしょうゆ。みりんで下味をつける
焼き上がり
豆腐とショウガは相性バッチリだ

水で流すと汚れはあらかた取れてしまう
 どちらの製品も手入れは楽々。金属の製品のように刃の中に食材が詰まることもないので、水で流すだけでさーっと汚れが取れる。

 薬味を改めて自宅で作ってみて、まず感じたのは「薬味って贅沢品だな」ということ。メインの料理になるわけでもないのに、そのために食材を用意して手間をかけて。それでも薬味の習慣が省かれないのは和食ならではだろう。

 これからはキノコおろしや、湯豆腐など薬味が映える料理がおいしい季節。どうせ同じ手間をかけるならおいしい仕上がりにしたいもの。今回紹介した2製品は“本格”の名に恥じないキッチリとした製品で、満足度はかなり高い。フードプロセッサーではマネできないおいしい和食を楽しみたい人には是非おすすめだ。





URL
  京セラ株式会社
  http://www.kyocera.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.kyocera.co.jp/prdct/fc_consumer/kitchen/g_orosi.html

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2008/09/25 00:09

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