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京セラ「パン切り&スライスナイフ FKR-180PWH」

~パンをつぶさずに切れるセラミック製の包丁
Reported by 本誌:阿部 夏子

京セラ「パン切り&スライスナイフ FKR-180PWH」
 包丁研ぎ器のレビューをやった時に掲載された我が家のボロ包丁を見た同僚に「こんな包丁じゃ切れないでしょ」と指摘された。確かに我が家の包丁は年季モノの、ボロ包丁……でも包丁を買うって意外と勇気のいることでもある。値段はピンキリだし、見た目ではイマイチどれが切れるのかわからない。そのようなことを同僚に漏らしたところ勧められたのが「セラミック包丁」だった。いわく、手入れはほとんどいらないし、その切れ味はなかなかのものだという。

 というわけでまずは小手調べで…と購入したのが京セラの「FKR-180P WH パン切り&スライスナイフ」だ。我が家にパン切り包丁がなかったというのも理由の1つだが、新製品であるとか、初めての技術が盛り込まれているとか色々気になる製品だったのだ。希望小売価格はオープンプライス。楽天市場で4,875円(送料別)で購入した。

 セラミック包丁の特徴を簡単にまとめると、まずはセラミックという素材に特徴がある。京セラのセラミック包丁に採用されているセラミックは「ファインセラミック」というもので、ダイヤモンドに次ぐ硬度が特徴だという。刃が堅いために切れ味も持続するというわけだ。今回購入したFKR-180Pは、同社のセラミックナイフのラインナップでは新製品にあたるRシリーズの製品。Rシリーズは従来のセラミックナイフよりも強靱性がさらに約20%アップし、床に落としても大丈夫という頼もしい製品だ。


製品パッケージ
刃の部分は白っぽい色をしている 柄の部分。持ちやすい形状になっている

 パン切り専用のナイフということで刃渡りは18cmでラインナップ中では最長のサイズ。一番の特徴的は刃の先端部分のギザギザにある。よぉーく見ると楕円形にえぐられたような形になっている。このギザギザ部分がパンやトマトなど柔らかく切りにくいモノに引っかかってスムーズな切り心地を提供する秘密のようだ。


先端にはマイクロギザ刃という特殊な加工が施されている 先端がギザギザになっている 先端の凹凸で食材をとらえて切り込むという

 手に取ってみて驚いたのがその軽さ。普通の包丁の感覚で持つとアレっと気が抜けてしまうほどだ。これもセラミック包丁の大きな特徴の1つ。確かに普通の包丁を使って、パンを切る時など刃の重さだけでパンがつぶれてしまっている気がするが、刃の部分がこれだけ軽いとそんなこともなさそう。使用中の負担はもちろん、使い勝手の面でもなかなか有効そうだ。

 さっそくフワフワのパンで実力を試してみよう。刃を引くようにしてスーと引っ張るだけで簡単に切れてしまった。これは想像以上の切れ味。その違いは断面図を見ると一目瞭然だ。切り口が全くつぶれていない。また、切れない包丁で切った時は周りに飛び散っているパン屑が、ほとんど出ていない。先端がギザギザになっているので、柔らかいパンの表面に、上手く切り込むことができるのかもしれない。


一斤丸ごとの食パンを切る ほとんど力をいれなくてもすーっと切れた 周りに飛び散るパン屑が普通の包丁と比べるとずっと少ない

 今までいかに切れない包丁を使っていたのか……良く切れる包丁ってこういうことね、と教えられた気分だ。

 このほかにも、皮が固めのフランスパンや、調理パンなんかも切ってみたが、その切れ味は変わらなかった。特にフランスパンは、皮が固いのでついつい力を入れて切ってしまいがちだが、食パンの時の同じ程度の力でスッと切れた。切り口がきれいだとそれだけでおいしそうに見えるから不思議だ。


皮が固いフランスパンでも問題なくスッと切れた 力を入れずに切れるので切り口がきれい カレーパンなどの調理済みのパンを切ったところ。外側の柔らかいパン生地もつぶれずに切れた

 サンドイッチを作るときの耳落としにもピッタリ。パン数枚を重ねて切っても、パンをつぶすことなく、きれいに切ることができた。


サンドイッチ用に食パンの耳を4枚まとめて切る 4枚同時に切ってもパンがつぶれることがなかった

本体の取り扱い説明書には無料の研ぎ直し券がついている
 セラミック包丁の切れ味は分かった。そこで、気になるのがお手入れだ。京セラではセラミックナイフも研げる研ぎ器を出しているが、なにしろ今回の製品は先端にギザギザが付いた特殊タイプのものだ。どうするんだろう……と不安に思っていたところ、パッケージの中に「研ぎ直し無料サービス券」なるものが同封されていた。つまり、切れ味が鈍って来たと感じたら製品とサービス券をサービスセンターに一緒に送ると1回無料でメンテナンスしてくれるというのだ。ただでさえ頑丈なのがウリの製品なので、どれくらいの周期でメンテナンスが必要になるのかはわからないが、これは嬉しいアフターサービスだ。券をなくさないように保管しておきたい。

 気に入ったのはこれが大量生産されている製品だということ。包丁や刃物というと、特に日本では“職人技”というイメージが強く、こだわるとなるとかなり値の張るものというイメージがある。それだけに自信を持って買うことができなかった。いつもなんとなく……とかこれでいいかなと探りさぐり購入していたように思う。が、セラミックナイフが出てきて、一定以上の切れ味と品質をいつも同じように提供してくれるのは頼もしく感じる。

 今回はパン切りナイフだけを使用したが、順次、ほかの包丁もセラミックタイプのものに買い換えたいと思っている。使いやすい包丁の大本命番としておすすめ出来る製品だ。





URL
  京セラ株式会社
  http://www.kyocera.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.kyocera.co.jp/prdct/fc_consumer/kitchen/more/f_rmodel1.html

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2008/09/08 00:00

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