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ベネトン「MY CUTLERY」
~弁当派にオススメ、フォークとスプーンもセットになったマイ箸
Reported by 本誌:阿部 夏子
フォークとスプーン、箸がセットになったベネトンの「MY CUTLERY」
昼食はほとんどがコンビニ弁当……悲しいかな、これが編集者の真実だ。カロリーや栄養うんぬんというハナシはもちろんだが、出るゴミの多さには辟易させられる。ビニール製の紙袋はもちろん、外側のビニール包装、容器、さらにはハシやスプーンに至るまで食べ終わると全てがゴミになってしまう。そのため会社の燃えないゴミのゴミ箱は夕方前にいつもいっぱいになってしまう。
「マイ箸」を持ち歩くほど意識は高くないものの、毎日会社で使うのなら置きっぱなしにできるし、いいかなと思って購入したのがベネトンのマイ箸ならぬ「MY CUTLERY」だ。一時のブームも手伝って“マイ箸”の種類はそれこそピンからキリまであるのだが、コンビニ弁当といっても今は多種多様、スパゲッティは定番メニューだし、夏バテ防止の丼モノはやっぱりスプーンで豪快に食べたい。そこで選んだのがフォークとスプーン、箸がセットになった「MY CUTLERY」だった。
メーカー希望小売価格は819円。黒と組み合わせたカラーバリエーションはグリーン、オレンジ、ピンクの3色。楽天市場で同額で購入した。
本体はスプーン、フォーク、箸となる先端部分が3つ、先端部分と組み合わせて使う柄の部分1つがセットになっている。色のバリエーションはこの柄の部分と、本体ケースに採用されており、それ以外の先端部分は黒で統一されている。
カラーラインナップは3色
ケースのカラーは内部の柄の色と統一されている
色の付いた柄が一組と先端部分の箸、フォーク、スプーンがセットになっている
ベネトンでは過去にこのコーナーでも紹介したエコバッグやマイ箸など、環境に配慮した“オシャレ”な製品群を展開しているが「MY CUTLERY」もその例に漏れることなくなかなかなかなかおしゃれな外観だ。特にこの製品の場合、製品を組み立てた後に本領を発揮する。発色のいいビビットな色が黒と組み合わさるとなんとなくモダンな印象を醸し出す。
箸を組み立てた状態
フォークとスプーンを組み立てた状態
ケース表面にはベネトンのロゴが印刷されている
組み立ては至って簡単。柄と先端を水平に差し込んで先端の凸部を、柄の凹部に差し込むだけだ。
接続部分
箸の接続部分
エコグッズを多数展開しているだけあってこの製品も単なるアパレルメーカーのオシャレ重視の製品とは一味違う使い心地を提供してくれる。
まずは基本的な使い勝手に関して。組み立てるのは一瞬なのに思ったよりもずっと頑丈な造り。差し込むタイプの箸だと使用中に接続部からぽきっと折れてしまう……なんていう心配が生じるがそれに関してはなんの問題もない。ハンバーグを箸で切っても大丈夫だったので、普通に使用している限りは組立式だということをほとんど意識しない。
柄の中に箸の先端部分を入れる
柄の凹部分に箸の凸部分をはめ込む
組み立てた箸。思ったよりもずっと頑丈だ
フォークも箸と同じように組み立てる
凹部分にしっかり差し込むようにするのがコツだ
ティースプーンよりは大きいが、カレースプーンよりは一回り小さい感じだ
箸の先端部分にはちょっとした滑り止め加工が施されている。が、割り箸に比べると滑りやすいのは確かだ
やや違和感を感じたのは箸の先端が少し滑りやすいという点。いつもは割り箸を使っているのだからそれに比べるとプラスッチック製の箸が滑ると感じるのは当然で、許容範囲ではあるのだが、使い慣れた道具を替えるというのは、思った以上に気を使うものなのかもしれない。
感動したのがスプーンとフォークが同時に使えるということ。箸を使う時は柄を2本使うため、スプーンやフォークを併用して使うことはできないが、フォークとスプーンの組み合わせなら2本を同時に使えるのだ。当たり前……といったらその通りのことなのだが、サラダやパスタを食べる時などスプーンとフォークを両方使いたいという場面は結構ある。和食と洋食の特性がうまく融合した製品だと言えるだろう。
フォークとスプーンを同時に使えるのでパスタを食べるときには便利
スプーンで麺をすくってフォークで絡め取るという食べ方ができる
カレーを食べるのにはスプーンがやや小さめだが問題なく食べることができた
本体を使い終わった後は会社の給湯室でパパッと洗えば次の日も快適に使える――と書くのは簡単だが、コンビニ弁当に慣れきった世代としてはこの一手間がなかなか面倒。もともとパソコンのモニターの前で弁当を食べるという色気のないことをやっているだけあって、給湯室までの道のりが遠い……まぁ、もうしばらくはがんばってみるつもりだ。
柄と先端部分を外した状態のケース
フォークとスプーンは伏せるようにしてケースに収納する
柄の部分はケース中央の取っ手部分で止めるようにしてしまう
さて、この製品を持ってたまには優雅にランチタイムを! と思ったのだが考えてみると外食でフォークとナイフを使う場合はほとんど店のモノが出てくる。また、逆に割り箸を使っているところでフォークとナイフまでセットになった製品を取り出すというのもどうもいただけない……つまりこの製品は持ち歩くというよりも私のようなお弁当派向きの製品だといえるだろう。
マイ箸を持ち歩いて場所を問わずに使うというのはどうも気が進まないが、コンビニ弁当で使うぐらいならなんとか続けられそうだ。会社に置きっぱなしにして使うというのもぐうたらな私向き。気が向いた時に、たまには――そんな気持ちでエコを始めるのにはぴったりな製品だ。
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URL
ベネトン ジャパン株式会社
http://www.benetton.co.jp/index.html
製品情報
http://www.benetton.co.jp/whatsnew/2008_08/index.html
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