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ベネトン「MY HASHI」
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コンビニや外食では必ずと言っていいほど毎回使う割り箸。滑りにくくて確かに使いやすいものだが、“使い捨て”という形態が最近問題になっている。地球の資源を大切にしようという世相に合っていないのだ。そこで資源を大切に使うために割り箸を使わずに自分の箸を使おうと取り組みがある。「マイ箸」といって、どこに行くのにも自分の箸を持ち歩くというものだ。
著名人や芸能人が取り組んでいることからちょっとしたブームにもなっている「マイ箸」。せっかく持ち歩くなら、おしゃれなモノがいいということで、今回はその中からベネトンの「MY HASHI」を購入してみた。色は、ブラック、ブラウン、グレー、ブルー、スカイブルー、イエロー、グリーン、オレンジ、ピンク、レッドの全部で10色だ。メーカー希望小売価格は一膳、1,000円。Amazon.co.jpで同額で購入した。
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色は、ブラック、ブラウン、グレー、ブルー、スカイブルー、イエロー、グリーン、オレンジ、ピンク、レッドの10色
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パッケージ。ウェットティッシュが付属する
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箸を組み立てた状態
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● コンパクトに収納でき、携帯に便利。組み立てると長い箸になる
「マイハシ」は、試験管の形をした容器の中に、箸が半分に分解された状態で入っており、ゴム栓で蓋をした状態で持ち歩く、携帯用の箸だ。箸を使う時は、組み立てて使う。
試験管型の容器に入れた時の大きさは、2.5×16.5cm(直径×長さ)。組み立てた時の箸の大きさは0.8×21.5cm(幅×長さ)になっている。箸だけの重さは約16gになっている。箸と容器の試験管は、プラスティック製だ。
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組み立てた箸の大きさは0.8×21.5cm(幅×長さ)、重さは約16g
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箸を分解すると、こうなる
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試験管型の容器のゴム栓は、箸と同じ色の箸置きになる
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箸の形は四角い角箸。ただ、角の部分は丸みを帯びているので、握ってみて、手に角を感じることはない。握ったまま、人差し指と親指でくるくる転がすこともできる。長さはだいたい家で使っている箸と同じぐらいだ。組み立てた箸は長さ21cm。弁当箱の蓋に箸入れが付属しているものや、お弁当箱と一緒にもっていく子供用の携帯箸よりも、長めのサイズだ。
試験管の蓋になっているゴム栓の裏側には、穴が4つ空いている。この穴に分解した箸を差し込んで固定し、収納する。ゴム栓は一部がくびれており、横にした状態でテーブルに置いても転がらない。これは、箸置きとしても使う。カラーバリエーションが10色あるので、性別や年齢に問わず、自分にあったものを選べる。
使い方は簡単。ゴム栓をはずして箸を取り出す。組み立てる前の箸はちょうど真ん中あたりで2つに分解された状態。箸の下部と持ち手の上部を、ひねりながら差し込み、組み立てる。収納する時は、箸の上部と下部を引き抜いて分解し、ゴム栓に装着して、試験管の中に入れる。
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箸を使うときは、まずゴム栓をはずし、中の箸を取り出す
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ゴム栓に装着してある箸をはずす
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箸の上部と下部を差し込んで、組み立てる
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● 箸の長さは十分。角箸なので握りやすい
さっそく、使ってみよう。
持ってみると、同じプラスティック製でも中華料理店にあるような、硬いものよりも持ち心地が柔らかく、手にフィット感がある。箸の先に向かっていくに従って細くなるので、箸の先でものを選んで挟むこともちゃんとできた。
まずはご飯を掴んでみると、ちゃんと掴むことができた。プラスティックなので、箸の上にご飯を載せてご飯は掴みずらいかなと予想していたが、豆腐や納豆など箸で掴みにくいものにも問題なく使うことができる。
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豆腐を掴む。2つ購入すると色をまぜて使うこともできる
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大きいいちごを掴む。力をいれると少し箸がしなる
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色に富んだ箸を使って食べると、料理も華やかだ
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箸を直接テーブルの上に置くのは衛生上ためらわれるが、この製品の場合はケースの蓋部分を箸置きとして使える。箸と箸置きが同じ色でセットになっているので食事中に箸を置いても、携帯用の箸だとは思えないほど見た目のバランスが良い。
次にコンビニのお弁当で使ってみた。箸としての機能は検証済みなのでもちろんどのタイプのお弁当も問題なく食べることができたのだが、意外にも「マイ箸」の良さを感じたのはサラダだった。コンビニでサラダを買うと通常はプラスティックのフォークをつけてくれるのだが、このフォークは先が丸まっており、野菜をすくい取ることしかできずもどかしい。使い慣れた箸で食べる方が、食べやすく感じた。
次に、定食屋に行ってみる。テーブルの上にさりげなくマイ箸を置いていると、料理を持ってくれた店員さんが気づいてくれて「割り箸使いますか?」と聞かれた。ここだと思い「いりません」と言うと、自分が環境問題に貢献している気がして思いがけず嬉しい気持ちになる。
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コンビニのサラダは、プラスティックのフォークよりも断然食べやすい
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ご飯ものの定食屋では、違和感なくなじむ
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甘味処にも持っていった
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うどんを掴むことはできるが、滑るので食べづらい
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長さも使い心地も携帯用の箸として十分使えるレベルだ。この使いやすさなら日常的に持ち歩くこともいとわなそう。例えば、通勤時でもこの製品ならばかさばらないので、鞄の小さな隙間に入れて持ち歩ける。
携帯用の箸が活躍すると思われるお弁当と定食屋がとてもうまくいったので、蛇足であるが、割り箸で食べることが当然になっているうどん屋と甘味処にも挑戦してみた。
うどん屋の場合、麺を掴むことはできるが少し滑る。箸がプラスティック製なので、仕方ないだろう。また、うどん屋の店主から、困ったような顔で何度も振り返られてしまった。というのも、この店の割り箸は、太くてしっかりうどんが掴める独自のものだったからだ。
甘味処の場合は、白玉に無理がある。箸が滑るというのは、口に運ぶ前に感じるかすかなストレスなのだが、料理のおいしさを半減させてしまうようだ。携帯用の箸はどんな店でも使えるというわけではないようだ。
使い終わった後は、箸をおしぼりやティッシュなどで拭いて試験管に収納する。先がぎざぎざになっていないので、拭くだけである程度、ちゃんと汚れを取ることができた。あとは家に持ち帰って洗う。
気になったことは、力を入れて掴むと、箸が真ん中でしなってしまうことだ。ふつうに食べている分にはあまり困らないが、重いものは持ちづらいかもしれない。また、試験管型の容器は、荷物の中にいれておくと傷がついて使用感がでること、箸を何度も組み立てると、上部と下部の接続がゆるくなってしまうことがある。
● カラーバリエーションが豊富で、使う人を選ばないデザイン
カラーバリエーションが10色あり、デザインも性別や年齢を問わないものになっているので年頃の男の子でも嫌がらずに持っていってくれそうである。
今回箸を色々な所に持ち歩いてみて改めて感じたのが「箸」という道具の使いやすさだ。「マイ箸」という考え方は環境問題はもちろんだが、「箸」そのものの良さを見直すこともできた。
今回の製品はコンパクトに収納できるので、鞄にいれて持ち歩くこともできるし、オフィスの引き出しの中にいれておいてもよい。環境問題とか地球のためとか堅苦しく考えないで、まずは気軽に持ち歩く習慣をつけるためにはもってこいの一品だろう。
■URL
ベネトンジャパン株式会社
http://www.benetton.co.jp/
製品情報(直販サイト内)
http://www.benetton.jp/special/
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2008/02/18 00:09
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