● 寝室用のエアコンを新調
|
三菱電機の霧ヶ峰「MSZ-ZW368」。12畳用(冷房時)の100Vモデル。最近のエアコンにしてはサイズが小さく、取り付け場所も限定されない
|
毎年、来年こそは! と思い続けて早5年。ようやく寝室のエアコンを新調した。
寝室で使っていたエアコンは、引っ越し前から使い続けていた約10年前の機種で、冷房能力にこそ問題はなかったものの、微妙な温度調節ができないのが悩みだった。
それこそ30代前半までは、仕事場だろうが寝室だろうが、エアコンでガンガンに冷えた部屋で過ごすのが好きだったのだが、30代後半を迎え、体が持ちこたえられなくなってきたのか、今では電車の好みは弱冷房車、外出するときは常に長袖シャツを持ち歩くほど冷房に弱くなってしまった。
仕事部屋ならON/OFFしながら温度調節もできるのだが、困るのは寝室。寝る前はヒンヤリ、寝付いてからは弱めでグッスリ、という具合にうまく温度を調節してくれればいいのだが、いかんせん古いエアコンではそれができない。特に直風が体に当たるのがツラく、朝起きたときのダルさは尋常ではなかった。
ということで、思い切って購入したのが、三菱電機の霧ヶ峰「MSZ-ZW368」。「新・人感ムーブアイ」と呼ばれるセンサーが特徴の製品だ。メーカー希望小売価格はオープンプライス。近所の家電量販店で取り付け、および既存のエアコンの取り外し工事料込みで22万円で購入した。
● 直風を避けられる新・人感ムーブアイとWフラップ
|
本体中央に取り付けられたセンサー。球内部に9つのセンサーが取り付けられており、左右に動きながら部屋や人、人の活動などを検知する
|
三菱電機の霧ヶ峰「MSZ-ZW368」を選んだ理由は、とにかくきめ細やかな風量調節と温度調節をしたかったから。
前述したように、寝室で利用する際に、寝ているときに直風が当たるのを避け、常に快適な温度に調節してくれる製品でないと交換する意味がない。もちろん、エコを考慮して消費電力の少ない製品に交換するという意味もなくはないが、本体価格がそれなりに高いことを考えると、「快適さ」がアップすることが大前提であった。
といっても、この条件で製品を選ぶというのは、実は相当に難しい。というのも、実際にどれくらい風や温度をコントロールできるか、というのは使う部屋の形状や用途によって異なるため、正直、使ってみないとわからないと判断できない。
最近では吹き出し口やルーバーの形状を工夫することで、気流をコントロールする製品も登場しており、購入にあたっては、これらの製品とMSZ-ZW368のどちらを選ぶかに相当に悩んだが、最終的には、本誌編集担当のアドバイスもあり、「新・人感ムーブアイ」というセンサー技術の先駆者とも言える三菱電機の本製品に決めたというわけだ。
この「新・人感ムーブアイ」、詳細についてはこちらも参照して頂きたいが、要するにエアコンが目と頭脳を持ったと考えるとわかりやすい。
エアコン本体の中央部に丸い目のような可動部分が搭載されており、この内部に縦8個並んだセンサーが搭載されている。これが左右に動き、室内を94分割、部屋全体の温度を752メッシュで計測することができるわけだ。
|
縦横4枚のフラップと内部のフィンによって細かな気流コントロールを実現
|
そして、この目で計測した状態を頭脳の部分で解析し、最適なコントロールを行なう。具体的には、床や壁の温度だけでなく、人のいる場所はもちろんのこと、人の動きさえも検知することができる。
これにより、例えば動きが多いときは冷房を強くしたり、逆に寝ていたり、読書しているときなどは冷房を抑えることができる。つまり、人の動作に応じて常に快適な環境に保ちながら、同時に効率的な省エネ運転ができることになる。
しかも、本製品では縦横2列の計4枚のフラップ(Wフラップ)と、内部のフィンの細かな制御によって、合計32,768通りの気流が生み出せるようにもなっている。
これらの機能を活かした本製品の真骨頂とも言えるのが、人体に風を直接当てずに快適に風を送る「人感風よけ」運転、さらにこれとは逆に風を当てることで素早く体を冷やす「風あて」運転。これらの機能こそが、今回、高い出費を覚悟して寝室のエアコンを入れ替えた理由というわけだ。
● まさに見られている感覚
|
電源を入れると前面のLEDが点灯。さまざまな情報がわかりやすく表示される
|
実際、我が家(木造)の8畳+中型クローゼットの寝室に取り付けて使ってみたが、ちょっとビックリした。まるで本当に人がいる場所がわかっているかのように動作するのだ。
付属のリモコンでスイッチをオン。すると、本体内部の白色LEDが光って、大きなアイコンと文字で、ECOモニター(省エネモードのレベルを葉っぱの枚数で表示)、エリアモニター(送風エリアを6分割で表示)、体感温度が表示される。
この状態で、個人的に最も使いたかった「人感風よけ」スイッチをオンにする。すると、しばらく時間がたってから、サーと風がよけるようにして直風が当たらなくなるのだ。
では、というわけで、今度は逆の「風あて」ボタンを押してみる。すると、こちらもしばらくするとサーと風が集まってくるような感じで、風が当たりはじめる。
では、動いたらどうか、ということで風あてのまま、その場から部屋の中の別の場所に歩いて移動してみると、しばらくすると本体のエリア表示が切り替わり、自分のところに再び送風されはじめる。
これは、スゴイ。本当にエアコンに見られているような感じで、常に人を検知する。まさに新・人感ムーブアイ+Wフラップによる細かな気流制御の実力を見せられた印象だ。
肝心の就寝時の動作だが、こちらも今までの悩みが嘘のよう。寝る前に「人感風よけ」で運転を開始後、リモコンのフタを開けて「ねむり」ボタンを押す。すると、本体のLED表示が暗くなり、送風音がほとんど気にならない静音運転が開始される。
|
|
付属のリモコン。スイッチが少なく操作はシンプルだが、大型の液晶で情報量は多い
|
「ねむり」や「ハイパワー」などのボタンはフタを開けた内部。寝室で使う我が家では「ねむり」は表に欲しかった
|
しかも、運転開始後30分間は通常の動作モードの温度と湿度で運転し、30分が経過するとねむりで指定した温度と湿度での運転に切り替わる。これにより、寝付くまでは涼しく、寝付いてからは若干高めの温度で冷やしすぎずに運転させることができる。
実際に試してみたが、直風が当たらないのに温度や湿度が快適に保たれるうえ、おやすみモードで冷やしすぎが防止できるので、非常に快適に睡眠を取ることができた。
まだ夏本番というわけではないので、それほど寝苦しい夜があるわけでないが、これなら真夏日でも快適に眠れそうだ。
● 省エネにも最適。リビングにも欲しい
|
内部の様子。といっても自動清掃なので10年間はお手入れ不要
|
気になる省エネ性能だが、これは動作モードによって異なるが、前述したECOモニターの「葉っぱ1枚」モード(床と壁の温度を計測)では、省エネモードOFF時に比べて約30%の省エネ運転となり、「葉っぱ2枚」モード(人を感知)では最大40%、「葉っぱ3枚」モード(人の活動量も計測)では、最大50%の省エネ運転になるとされている。
ここまで省エネ性能が高く、しかも人を検知して動作してくれるのだから、寝ているだけでの寝室にはもったいない印象だ。不在省エネモードを使えば人がいなくなったら自動で省エネ運転に切り替えることもできるうえ、センサーで計測した状態や生活エリアなどを記憶することもできるので、次はリビングにも設置したいところだ。
自動清掃機能で10年間お手入れ不要なうえ、低濃度オゾンと水の力でエアコン内部にカビや細菌が繁殖するのを防ぐ「オゾンシャワー洗浄」機能も搭載されており、お手入れも簡単だ。
性能的にはオールマイティな製品だが、個人的にはエアコンが苦手という人にこそ使ってみて欲しい製品だと感じた。
■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/
エアコン関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/aircon.htm
■ 関連記事
・ 三菱、エアコン「霧ヶ峰」最新モデルのメカニズムを公開(2008/02/28)
・ 三菱、人の動きを学習して効率よく空調するエアコン「霧ヶ峰」(2007/10/10)
2008/07/22 00:01
- ページの先頭へ-
|