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三菱、人の動きを学習して効率よく空調するエアコン「霧ヶ峰」 |
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～「新・人感ムーブアイ」で消費電力を50%削減
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省エネ性を向上する機能として、新たに「新・人感ムーブアイ」を搭載した。本体中央部に、縦に8個並んだセンサーを搭載し、これが左右に動き、室内を94分割、部屋全体の温度を752メッシュで計測する。 これにより、従来のように床や壁の温度や人が居る場所の温度を見張るほか、くつろぐ、動きまわるといった、人の活動状況も検知できるようになった。例えば、動いていて体感温度が高い場合は、暖房運転をセーブし、また昼寝や読書中など、動きがない場合は冷房を抑えるなどの省エネ運転を行なう。 省エネ運転モードは、リモコンで3段階に調節が可能。床と部屋の温度を検知する「葉っぱ1枚」モードでは、ムーブアイOFF時より約30%の省エネ運転となり、人を感知する「葉っぱ2枚」では、最大40%の省エネ。人の活動量を測定し、体感温度を重視した運転の「葉っぱ3枚」では、最大50%の省エネ運転になるという。 さらに、室内で人がよく位置する場所を学習し、空調エリアを効率よく温める「ECOムラなし運転」も搭載し、部屋を無駄なく快適に空調できるという。また、室内に人がいなくなると、自動で省エネ運転を行なう「不在省エネ運転」モードも備えている。
快適性を高める機能としては、左右のフラップを独立して動かすことで、合計32,768通りの気流が生み出せる「Wフラップ」を搭載した。新・人感ムーブアイと連動することで、室内の離れた場所に人が居ても、部屋の手前と奥の2カ所に送風できるようになっている。また、人体に風を直接当てずに、快適に風を送る「人感風よけ」運転や、逆に風を当てることで、帰宅後にすぐ暖まりたい場合に使える「風あて」運転も備えている。 清潔性については、フィルターを自動で掃除し、10年間のお手入れを不要とする「フィルターお掃除メカ」、低濃度オゾンと水の力で、エアコン内部にカビや細菌が繁殖するのを防ぐ「オゾンシャワー洗浄」などを、従来製品より継承。さらに、新・人感ムーブアイが人の動きからホコリの舞いやすさ・量を予測し、フィルターお掃除メカの調節することにより、部屋の状況にあった間隔でエアコン内部を掃除できるという。
デザイン面では、30～60代の女性を対象とした調査結果から、「省エネであることを実感したい」といったニーズがあったことから、新・人感ムーブアイの両脇に、省エネの度合いを確認できる「省エネお知らせサイン」の表示を設けた。サインは、省エネ運転モードのレベルを葉っぱの枚数で知らせる「ECOモニター」、フィルターやエアコン内部の自動運転中に点灯する「クリーンモニター」、センサーで検知した人の位置や学習したエリアを6マスの明かりの有無で表す「エリアモニター」、床と室内、湿度から体感温度を割り出し、リモコンで設定をした温度も表示できる「体感モニター」の計4つ。さらに、「シンプルなデザイン」をリクエストする声を受けて、表示には白色LEDを採用し、暗い部屋でも確認しやすいスタイリッシュなデザインにしたという。
ラインナップは全機種の横幅が798mmだが、これは新築住宅でハイサッシを採用するLDKが増えたため、省スペースでも設置できるようにコンパクト化したもの。同社では、11年前のエアコンの主流が800mm以下のものが多かったことから、買い替えに適したサイズともしている。 三菱電機株式会社 役員理事 静岡製作所 所長の梅村博之氏は、エアコン業界のトレンドを「三菱が切り開いてきたセンサー技術」としたうえで、本製品の特徴を「センサーと気流の力を駆使して省エネ性能を向上した。さらに、省エネの“見える化”にも注意を払った」とアピールした。また、9日に発表された、ナショナル(松下電器産業)のセンサー技術を搭載したエアコンとの違いについては「床の温度を見ているか見ていないかという点で、基本的な違いがある」と語った。
■URL 三菱電機株式会社 http://www.mitsubishielectric.co.jp/ エアコン関連記事リンク集 http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/aircon.htm ■ 関連記事 ・ ナショナル、人の動きと運動量に合わせて自動調節するエアコン「エアロボ」（2007/10/09）
（ 本誌：正藤 慶一 ）
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