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家電製品ミニレビュー MORITA「MCF-250NR」
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~除菌ジェットで洗濯物の乾燥にも使えるサーキュレーター
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Reported by
清水 理史
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● 部屋干し対策の努力
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MORITAのサーキュレーターファン「MCF-250NR」
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梅雨の時期になると、どうしても増えてくるのが洗濯物の室内干し。一人暮らしで季節を問わずという人もいるかもしれないが、夕立などの不意の雨などを考えても、なかなかお日様の下で洗濯物を干せないことが多いものだ。
こうなると、気になるのが部屋干しならではの洗濯物のニオイ。
最近では洗剤や柔軟剤なども、部屋干しを考慮した製品が増えてきて、さほど気にならなくなってきたが、それでも室内に干した洗濯物というのは、独特のもわっとしたニオイが気になることがある。
と、思って振り返って考えてみたが、ここ最近、もわっとしたニオイをあまり感じていないことに気がついた。
どうしてだと思って、妻に聞いてみたところ、天気が悪いときは部屋干し用の洗剤や柔軟剤を使っているし、途中まで部屋で乾かしてから夕方に乾燥機で仕上げをしているという解答が返ってきた。
なるほど、筆者が知らないだけで、工夫しているんだなぁと実感させられたところだ。
ということで、この努力に少しでも報いようということで、手に入れたのが、今回取り上げるMORITAのサーキュレーターファン「MCF-250NR」だ。メーカー希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで6,179円で購入できる。
● 真上送風+除菌ジェットで部屋干し乾燥に最適
このMCF-250NR、いわゆるエアコンとの併用で部屋の温度ムラを防ぐ一般的なサーキュレーターファンだ。
サイズは403×250×428mm(幅×奥行き×高さ)となっており、25cm径の8枚羽根というユニークな形状のファンを採用。動作としては回転式のルーバーで風を攪拌するというオーソドックスなタイプの製品だ。
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回転式のルーバーを備えたオーソドックスなサーキュレーターファン
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独自形状の8枚羽根により、より遠くまで風を送ることができる
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独自の8枚羽根で遠くまで風が届くように工夫されているため、部屋の空気の攪拌というサーキュレーターとしての実力も高いが、注目すべきは部屋干し対策用ともいえる2つの機能だ。
1つはファンの向きだ。最近では比較的可動範囲が広い製品が増えつつあるが、本製品でも、真横から徐々に上向きにファンの角度を変えられるようになっており、最大で90度、つまりファンを真上に向けることができる。
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ファンの角度は徐々に調節することができる
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20度ほど傾けたところ
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30度ほど傾けたところ
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45度ほど傾けたところ
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真上から少し傾けて送風することもできる
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最終的には真上に向けることができる
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台座部分に備えられたアクティブイオン発生口。細菌やウィルスなどの除菌効果が期待できる
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これにより、洗濯物の真下から風を送ることができるようになり、シャツや、ズボンの内側にもまんべんなく風を送り込むことができる。
もう1つの部屋干し対策用の機能と言えるのが、同社が「除菌ジェット」と呼ぶイオン効果だ。本体の台座部分にアクティブイオン発生装置が内蔵されており、ここから放出されたアクティブイオンによって、細菌やウィルスなどの除菌効果が期待できる。
同社のホームページによると、プラスとマイナスのアクティブイオンが細菌やウィルスに付着すると、その表面上で水酸基ラジカルOHに変化。これによって細菌を破壊することができるという。
部屋干しのニオイの原因は洗い残しなどから繁殖した細菌と言われているが、これをアクティブイオンによって除菌し、ニオイを防ぐことができるというわけだ。
● 効率的に洗濯物を乾燥
実際に使ってみると、やはり真上に向けて送風できるメリットは大きい。
通常、ジーンズなどの厚手のものは部屋干しではなかなか乾かず、じめじめした時期では結局生乾きのまま履くなんてこともあるが、MCF-250NRを使って真下から送風すると、ちょうど筒のようなイメージで裾の部分から風がジーンズの内部を通り抜け、効率的に乾かすことができる。確かに斜めから風を当てるより効果がありそうだ。
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強、ルーバー回転あり、アクティブイオン発生の状態での消費電力は約38W
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ニオイに関しては、前述したように部屋干し対応の洗剤を使っていることもあり、劇的な変化が見られるわけではないが、やはりカラッとした感じがして、ほとんど気にならない印象だ。
ちなみに、消費電力は、風量弱でルーバー回転なし、アクティブイオンなしの状態で25W。弱、中、強の3段階の強に設定し、さらにルーバー回転、アクティブイオン発生というフルの状態で38W前後といったところ。コンプレッサー式の除湿器(200W前後)などと比べると消費電力が少なくて済むため省エネ度も高い。
なお、本製品には温度センサー機能も搭載されており、温度センサーモードで動作させると、27℃未満では停止した状態で待機し、27℃以上で弱、30℃以上で中で自動的に運転させることもできる。
部屋干し対策として使う場合は、どちらかというと1~4時間切れの設定ができるタイマーを使って常に動作させておいた方が良いが、エアコンとの併用で部屋を効率的に冷やしたいなら、温度センサーモードで使うのが便利だろう。
付属のリモコンもシンプルながら使いやすく、必要なときにさっと電源を入れて使える手軽さがうれしい。リビングなどに置いておけば、部屋の温度管理や部屋干し対策として、いろいろな用途に使える製品といえそうだ。
■URL
森田電工株式会社
http://www.moritadenko.co.jp/index.html
製品情報
http://www.moritadenko.co.jp/products/fan/circulator.html#MCF-250NR
サーキュレーター関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/fan.htm
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2008/07/09 00:01
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