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家電製品ミニレビュー Honeywell「ターボサーキュレーター HFT-114」
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~コンパクトボディからトルネード旋風が吹き出す!
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Reported by
西谷 有人
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Honeywellターボサーキュレーター「HFT-114」
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梅雨の季節に突入し、エアコンに頼る機会も多くなってきた。しかし、エアコンからの冷風は部屋の下に溜まる傾向があり、部屋全体はなかなか涼しくならない。そこで活躍するのがサーキュレーター。強力な風で部屋の空気を撹拌し、エアコンの効率を飛躍的に高めてくれるアイテムである。
今回は、Honeywell社のターボサーキュレーター「HFT-114」を、実際に使用してレビューする。メーカー希望小売価格は5,775円。Amazon.co.jpでの購入価格は3,314円だった。実売価格が3000円台中盤と、同種の商品の中では最も安いランクの商品といえる本機だが、その実力は――さっそく使ってみた。
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横から見たところ。カバーの下から、大型のモーターが確認できる
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後ろから見たところ。電源・風量調節つまみも本体後部に位置しており、やや操作しづらい
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● コンパクトなボディから強力な風!
大きさは、全高35cm、幅28cmといったところ。部屋の片隅に置いてもじゃまにならず、手軽に持ち運びができるサイズである。
コンパクトなサイズ感に対して、風量はかなり強力。強、中、弱の3段階に切り替えできるのだが、弱でもかなりの風を感じる。強ともなれば、3m以上離れた紙片が、軽くなびくほどのパワーである。
製品の箱には「トルネード旋風で、室内の空気をパワフル循環!」と書かれているが、さすがに言うだけのことはある。どうやら、風がまっすぐ遠くまで届くよう、工夫がされているようだ。
首振り機能も搭載されており、前方約70℃くらいの角度に風を送ることができる。
上下方向への角度調節は手動式。正面から真上90℃まで、自由に角度調節が可能だ。
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手動で上下角を5段階に調節可能。これはちょうど中間の45℃
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ファンを真上に向けることも可能。暖房時には天井の暖気を効率よく撹拌できる
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本体下部のスイッチで首振り機能をオン。いっぱいまで右に向いたところ
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いっぱいまで左を向いたところ。自動で左右を往復し、部屋中に強力な風を送る
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● 家のあちこちで、いろいろな使い道
この製品の箱には「様々な使用目的に!」として、4つの使用方法が書かれている。さっそく、順番に試してみた。
・フロアファンとして、デスクファンとして
本機はもちろん扇風機として使うこともできるのだが、その風は切り替えスイッチを「弱」にしてもなお、けっこう強力なものであり、扇風機として使うには、ちょっとオーバーパワーな印象だ。風が肌に直接当たると、心地よさよりもむしろ不快感を覚えるほどである。
箱には「デスクファンとして」とも書いてあるが、デスクの上で使用したところ、机上の書類が吹き飛んでしまった。
ただ、これから猛暑の季節を迎えると、汗だくになった体を一刻も早く醒ましたい、そんなこともあるだろう。そんな時は、本機のパワフルな風をありがたく感じるかも知れない。
・サーキュレーターとして
やはり、これが最もふさわしい使い道だろう。閉め切った部屋でしばらく冷房をつけていると、床のそばだけが冷えているのに天井付近は熱気が溜まっているという、なんとも不快な状態になってしまうのだが、本機を数分間運転しただけで、部屋の空気がかき回され、すっきり快適な状態となった。おそらくエアコンの電気代節約にも、効果があるのではないだろうか。
また、1つのエアコンで、つながった2つの部屋を冷房したいという場合にも、本機は役に立ってくれるはずだ。隣の部屋まで、余裕で冷気を送り込んでくれるだろう。
・室内干しの洗濯物もスピード乾燥
室内干し。いやな響きである。室内干しの衣類が放つ、あの生臭いにおいほど、人を悲しくさせるものはない。
だが本機の強力な風は、そんな悲しみも吹き飛ばしてくれる。洗濯物に風を当て続けたところ、1時間でわずかに湿り気を感じる程度になり、4~5時間で完全に乾いてしまった。もちろん、いやなにおいなど一切なし。実にさわやかな気分で、洗いたての衣服に身を包むことができたのである。
・室内の空気の入れ換えに
梅雨季は、部屋の窓を閉めたままにする日も多く、室内の空気もよどみがち。特にタバコを吸う人にとっては深刻な問題だろう。短時間で部屋の空気をすばやく入れ替えたい。そんな時にも、本機は役に立ってくれる。
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入浴後の浴室の、湿った空気をすみやかに入れ替える。本体に水滴がかからないよう注意しよう
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取扱説明書によると、「急いで部屋の空気を入れ替えたいときは、スイッチを「強」の位置にあわせて、開けた窓に向けると効果的です」と書かれている。風を外に向けるというのはちょっと奇妙な感じがしたが、とりあえずやってみたところ、すぐに屋外の新鮮な空気が部屋に入り込んできた。家中の窓や扉を開け放ってこれを行なうと、すべての部屋を迅速に換気できる。これは扇風機ではちょっとマネできない。サーキュレーターとして設計された本機ならではのことだろう。
ほかに、本機が役に立ちそうな状況としては、入浴後の浴室の換気が考えられる。浴室のカビ防止には、入浴後の湿った空気をすばやく入れ替えることが大切なのだが、備え付けられた換気扇だけではパワー不足を感じる場合は、本機でスピーディに空気を入れ替えるといいだろう(ただし本機は防水使用ではないので、入浴中の使用はできない。入浴後、本体に水がかからないように注意して運転しよう)。
また、パソコンの熱暴走が心配な人は、本機でパソコン本体に風を送り、冷却の助けとするという使い方も考えられる。サイズの小さい本機なら、パソコンのそばにおいてもじゃまに感じることはないはずだ。
● パワフルだが、騒音がネック
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部屋の片隅に置いてもじゃまにならない、コンパクトでシンプルデザインのボディ
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本機の長所を簡潔にいうならば、「風が強力な割に本体が小さく、軽い」ということだ。家のあらゆる場所に簡単に持ち運びできるので、いろいろな場面で役に立ってくれるだろう。値段も安いので、一家に1つの感覚で持っておくと、何かと便利な一品である。
反面、風の強力さの代償として、騒音が大きいことも書いておかなくてはならない。同等サイズの扇風機にくらべると、明らかにうるさいと感じてしまう。送風力を増すために、ある程度仕方のない事なのかもしれないが、部屋内で連続して動かし続けていると、やはりちょっと気になる。
少しくらい音が大きくても、とにかくパワーのある扇風機がほしいという人ならかまわないが、そうでないのなら、本機を扇風機として購入するのは、あまりオススメできない。
また埃の掃除についても、できれば配慮がほしかったところだ。取扱説明書には「掃除機で吸い取ってください」と書かれているが、それではファンについた埃は取れない。一応、本体後部のネジをはずせば、カバーを取り外してファンを掃除することができるのだが。加えて、ファンの上下角調節の支持部が甘く、ちょっとした衝撃ですぐ上を向いてしまうのも難点だ。
こうした欠点はあるにせよ、総じてコストパフォーマンスに優れた、役に立つ場面の多い商品だとうことができるだろう。
■URL
株式会社シー・シー・ピー
http://www.ccp-jp.com/index.html
Honeywell
http://www.ccp-jp.com/life/honeywell/about_h.html
製品情報
http://www.ccp-jp.com/life/honeywell/products/circulator/circulator.html
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2008/06/11 00:01
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