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やじうまミニレビュー
キャットアイ「CC-VL110」

~千円ちょっとで買えるサイクルコンピューター
Reported by 本誌:正藤 慶一

CC-VL110
 このところ週末が雨降りのため、元来の出不精にさらに磨きがかかりかなりの運動不足である。ここは買い物がてらにサイクリングでもして、体を動かしておきたいところだ。

 しかし、サイクリングが果たしてどれだけエクササイズにつながっているかは、よくわからない。「運動」「体に良い」と思いこんでいるだけで、実際にはどれほどのカロリーの消費につながっているのだろうか。

 そこで今回は、タイヤの回転から自転車の速度や距離、消費カロリーなどを計測してくれる「サイクルコンピューター」というジャンルの製品に挑戦したい。このジャンル、高いものなら4万円近いものもあるようだが、今回が初めてなので、まずは安い製品から試してみよう。そこで選んだのは、自転車グッズ大手の「株式会社キャットアイ」の「CC-VL110」。価格はオープンプライスだが、Amazon.co.jpでの販売価格は1,194円と安かった。

 パッケージには、いくつかのパーツが同梱されている。速度や消費カロリーを表示する液晶を備えたコンピューター部、タイヤのスポーク(車輻)部に取り付けるマグネット、そのマグネットの回転を検知して測定結果をコンピューターへ伝えるセンサー・コード・ブラケットのセット、センサー・コード・ブラケットのセットを自転車に取り付けるための7本のナイロンタイ、という計4点だ。


パッケージ内容。写真左のセンサー・コード・ブラケットのセットを、写真右のナイロンタイで自転車本体に取り付ける コンピューター部。画面に映っているように、初期設定でタイヤの大きさを登録する

スポーク(車輻)に取り付けるマグネット マグネットの回転数でさまざまなデータを算出するセンサー

 コンピューター部は、サイズは48×39×17mm(幅×奥行き×高さ)ととてもコンパクト。自液晶画面にて走行速度(km/h)/走行距離(km)/消費カロリー(kcal)/積算距離(km)/デジタル時計の5項目を表示でき、液晶下にあるモードボタンを押すごとに表示が切り替わる。液晶にはバックライトなども表示されておらず、いたって簡単なものだ。電池はコイン型のリチウム電池CR2032を1個使用し、電池寿命は約3年。購入時にはモニター用としてすでに1つ入っている。

 実際に計測するには、このコンピューター部の前に、前述の付属品を自転車に取り付ける。まずは、センサーをフロントフォーク(ハンドルと前輪を接続する部分)に取り付ける。次に、タイヤのスポークにマグネットを固定する。これにより、センサーがマグネットを介してタイヤの回転数を検知し、さまざまな走行データを読み取るわけだ。そのため、センサーをセットする位置は、マグネットが回転する軌道上ににする必要がある。

 あとは、センサーから伸びるコードをフロントフォークに固定し、ハンドル部にブラケットを取り付け、ブラケットにコンピューター部をセットして、使用準備が完了だ。ドライバーなどの工具は一切不要で、思ったよりも簡単にできてしまった。


ナイロンタイを使って、センサーをフロントフォークに取り付ける マグネットはスポークを挟むように取り付ける

ナイロンタイを使って、ブラケットをハンドルに固定する。ここにコンピューター部を取り付ける 接続例。センサーとハンドル部のブラケットを繋ぐコードが見える

 初期設定で自転車のタイヤのサイズを設定し、でさっそく自転車に乗ってみたが、なぜかまったくデータが表示されず、速度も「0.0km/h」と、無反応のままだった。もう一度説明書を読み返すと、センサーとマグネットの位置は5mm以内にするとのことだった。私はフロントフォークの外側にセンサーをセットしていたため、センサーとマグネットの位置が離れすぎていたのだった。センサーをグルッと回し、よりマグネットに近づけたところ、今度はしっかりと読み取ってくれた。

 乗りながら液晶画面を見ると、ゆっくりめにこぐと「13km/h」、強くこぐと「24km/h」といったように、数値がどんどん変わっていく。これまで自転車で速度など意識をしていなかっただけに、とても面白い。

 さて、本製品を装着し、近所のスーパーやクリーニング店などに寄って行って帰ってきた数値を見ると、コンピューターに蓄積された消費カロリーは「36.1kcal」と出た。おにぎり1個を160kcalとすれば、約1/4個分ということになる。うーん、これだけでは大した成果ではないが、もう少し意識的に乗り続ければ、そこそこの運動効果は期待できるかもしれない。こうした、ちょっとしたサイクリングでも成果を見られるのはありがたく、こんなところからも体調を管理する意識を高めることができそうだ。ちなみに消費カロリーは1秒ごとの速度から演算した値を蓄積したもの。あくまで参考値なので、実際の消費カロリーとは異なるとのこと。

 ちなみに、ある一定の区間の走行距離/消費カロリーを調べたい場合は、データを画面で表示している際にモードボタンを長押しすれば、データがリセットされ、また0から計測することも可能だ。この場合、積算距離はそのまま記憶されたままになる。


最初に取り付けた状態では、センサーとマグネットの位置が離れすぎていて、まったくデータが取得されなかった。写真のようにセンサーをマグネットに近づけたところ、ちゃんと機能してくれた 時速表示。運転を停止している時は0.0kmと表示される
走行距離

消費カロリー。画面の36.1キロカロリーは、スーパーやらに買い物に行った場合の数値 積算距離。オールクリアをしない限りデータは消えない
時計の表示機能も

自転車に乗って表示を切り替えている様子。無理な体勢で撮っているため映像に揺れが生じている。なお、画面右側でクルクル回っているのは「Windy Flasher II

 ところで高級機種になると、センサーとの接続がワイヤレスだったり、平均速度や心拍数などさまざまなデータが計測できる機種もあるようだが、本製品はそういった機能はない。また、液晶にはバックライトが無いため、深夜はもとより、薄暗い雨の日でも表示が見づらい。より細かいデータが計測したい方や、視認性を重視する方は、もう少し上のラインナップを選ばれると良いだろう。同社のラインナップでは、定価は6千円程度になるが、ワイヤレスのバックライト付きの製品があるようだ。

 とはいえ、簡単に設置できて、走行速度や消費カロリーなどを表示してくれるというのは、エクササイズとして自転車を使いたい場合の入門機にピッタリ。千円ちょっとの価格で買えてしまうので、「最近運動していないなぁ」という人は、とりあえずのきっかけとして購入してみて損は無いはずだ。





URL
  CAT EYE (株式会社キャットアイ)
  http://www.cateye.co.jp/
  製品情報
  http://www.cateye.co.jp/cchtml/vl110.html

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2008/06/05 00:02

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