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やじうまミニレビュー アドバンス・アンド・テクノロジー「Windy Flasher 2」
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~風力発電で光る自転車用LEDライト
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Reported by
本誌:正藤 慶一
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Windy Flasher2 (ウィンディフラッシャー2)
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根っからのインドア派の私が、唯一外で体を動かして楽しむ時間がある。自転車に乗っている時だ。休日ともあれば昼夜問わず、愛車(ママチャリ)とともに、特に目的もなく近所を駆け巡っている。
夜間の走行時にはもちろんライトを点灯しているが、購入時に標準装備されていた自家発電式のライトではなく、自転車用のLEDライトを別途購入して使っている。自家発電式ライトは、タイヤの回転で発電するため、ペダルが重くなるという欠点がある。その点、LEDライトは乾電池という独立した電源を持っているので、ペダルが重くならない。これでより気軽に夜のサイクリングが楽しめるようになった。
それがつい最近、LEDライトの電源である単三乾電池の残量がなくなり、点灯しなくなってしまった。いくら省電力で長寿命が特徴のLEDでも、消費電力がゼロなわけではない。消耗品のコスト面に関しては、標準装備の自家発電式のライトの方が優れている点かもしれない。
そこで今回は、消費電力がゼロで、かつLEDを採用する自転車用ライトを採りあげよう。その商品とは、株式会社アドバンス・アンド・テクノロジーの「Windy Flasher2(ウィンディフラッシャー2)」である。この商品、「Windy」という名前と、扇風機のような羽根を採用していることからわかるように、風力で発電することでLEDを点灯し、ランニングコストが一切掛からないという特徴を持っている。Yahooショッピングで2,000円で購入した。
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風車のようなデザイン。羽には円形のガードが備えられている
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LEDライトは風車の中央部にある
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本体サイズは62×68×112mm(幅×奥行き×高さ)で、羽根は直径6cmほどの風車が付いている。その中心部にはLEDが2個付いている。風車が運転中の自転車の風を受けることで、風車がクルクルと回り、LEDを光らせるのだ。光はホワイトとブルーの2タイプがあるが、今回はスタンダードなホワイトを選択した。
自転車への取り付けは、まず本体背部のネジをドライバーで外す。すると、自転車のアーム部に取り付けるブラケットだけが本体から取り外せるので、これをアーム部にセットする。ブラケットにはゴムが一枚入っているが、これはブラケットとアーム部の太さが合わない場合のために、上げ底の役割を果たすもの。最後に、ファンが前方が向くように微調節しながら、再びファン部とアーム部をネジ留めするだけだ。
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自転車へのセット方法。付属のゴムを挟んで、幅を微調整する
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ドライバーを使ってネジでセットする
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取り付け完了
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実際にどれだけの光を発するのか。以下に、夜間走行中の映像を掲載しているので参照していただきたい。
ご覧の通り、しっかりと光は確認できている。しかも、光は付いたり消えたりを高速で切り替えており、チカチカと発光するため可視性も高い。対向車に自転車の存在をしっかりと知らせる力は備えているといえるだろう。ちなみに、低速よりも高速で走った方が、風車は風の抵抗を多く受け止めるため、光が強くなる。また、風車の回転によりペダルが重くなるといったことはなかった。
欠点としては、ノロノロ運転の時にはほとんど光を発しないという点がある。まあ、これは標準装備のライトでも同様のことが言えるので、これについては大した問題ではない。
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「ライトとしてはご使用になれません」という本体裏面の注意書き
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むしろ問題なのは、本体裏面の注意書きには「路面を明るく照射するほどの光量と指向性はありませんので、ライトとしてはご使用になれません」とあることだ。東京都道路交通規則の第9条には、自転車の前面に搭載するランプの条件として「白色又は淡黄色で、夜間、前方十メートルの距離にある交通上の障害物を確認できる光度を有する」ものを挙げている。本製品は暗闇のなかで自分の位置を知らせる程度の光は放つが、道路の障害物ははっきり言って照らせない。ということで、残念ながらあくまで補助灯という扱いになってしまう。
補助灯としてなら、電源なしで半永久的にライトが使えて、しかもペダルが重くならないという点では、邪魔になることはないので、ベストな選択といえるだろう。
ただし、本音を言えばメインライトとして使いたいところだ。充電池と組み合わせるなどして、明るさと安定性を強化した次回作に期待したい。
2007/12/05 00:01
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