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家電製品ミニレビュー
フィリップス「アーキテック RQ1095」

~動くヘッドであごの下が剃りやすい高級シェーバー
Reported by 本誌:正藤 慶一

 一時ヒゲを伸ばしちょいワルを気取っていたものの、最近はいちいち整えるのが面倒くさくなって、このところは電気シェーバーで一気に剃るようにしている。

 しかし、シェービングからしばらく遠ざかっていたためか、あご下のヒゲが剃りにくく、面倒に感じてしまう。何しろ、皮膚の曲線部分に金属製の刃を垂直に当ててカットするのだから、そんなに簡単に剃れるものではないのだ。だからこそ、各社とも剃りやすい工夫をした新製品の開発に尽力しているのだろう。

 フィリップス「アーキテック RQ1095」は、そのあご下の剃りやすさにこだわった製品のひとつだ。フィリップスのシェーバーといえば、3つの回転式の刃が並んだヘッドが特徴だが、このRQ1095では、この3つの刃に別々にクッション性があり、刃を顔の曲線にフィットしながらより深いカットができる「フレックス&ピボットアクション」が特徴だ。シェーバーというと、ナショナルブラウンの製品のような往復式しか使ったことがなく、どれだけ剃れるものか不安だが、ものは試し、ここは使ってレビューしてみよう。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでの販売価格は30,970円。ラインナップの最上位に当たる機種だ。


パッケージ内容は、左からクリーニングブラシ、保護キャップ、充電アダプタ、本体、充電機能付きケース、洗浄充電器、専用クリーニング液
 パッケージ内容はシェーバー本体のほか、刃の保護カップ、充電ケース、充電アダプタ、充電洗浄器、クリーニング液、クリーニングブラシと、かなり盛りだくさんだ。購入時点では電池は空なので、まずは充電から取り掛かろう。充電アダプタは本体に直接接続できないため、充電ケース・充電洗浄器のいずれかを介して充電する必要がある。ひとまず充電ケースに本体を入れ、電源を入れる。

 すると「プー」というビープ音が鳴り、本体内部の液晶から青い2ケタの数字が光り始め、「01」「02」とカウントアップしていく。この数字は使用可能な時間を表しており、約一時間ほどで最大の「65」まで増える。他の製品でも赤いランプやパーセント表示のインジケーターで残電量を示す機能は付いているが、ここまでしっかり使用時間を明示してくれるというのはなかなかなく新鮮だ。なお、この表示は充電時と運転開始/停止の動作時のみ表示され、電源がOFFの状態では作動しない。このほか、クリーニングや刃の点検時期、刃の破損を知らせる表示機能も備えている。


充電ケース。本体を中に入れて、ACアダプタをつなぎ充電する。なお、ACアダプタは直接本体には接続できない アダプタを接続すると、本体中央部の液晶にて、残り使用時間を示す数字が表示される 写真のように洗浄器にセットしても充電できる。満充電で65分間使用可能

 充電できたところで、さっそく使ってみることにしよう。電源を入れると、「シャー」という、往復型よりも軽い動作音が鳴る。頬に当てた感触は……おおっ、これはかなり肌に密着した感触がする。冒頭にも挙げたが、これが「フレックス&ピボットアクション」の効果だろう。3つのヘッドがそれぞれにグニャっと曲がるため、顔の輪郭にぴったりフィットするのだ。運転音と「フレックス&ピボットアクション」については、詳しくは下の動画と画像を見ていただきたい。

電源を入れると「シャー」という軽い運転音がする。また、本体中央の液晶画面に残り使用時間が表示される


ヘッド部は、3つのヘッドがそれぞれに曲がる「フレックス&ピボットアクション」仕様 左の写真の状態からヘッドを指で押すと、グニャリと曲がる この「フレックス&ピボットアクション」が、あご周りの曲線部分にフィットする

 剃りやすいのは頬だけではない。往復式では剃り辛いあごの曲線にも、かなりフィットしてくれる。また、記者は首の辺りもヒゲが生えることが多いが、これもしっかりキャッチしてくれている。そりにくいあごの曲線のヒゲに対して、効果は確かにあるといってよいだろう。

 また、1枚目の内刃でヒゲを根元から引き上げ、2枚目でカットすることで、内刃が肌に当たらない「スーパーリフト&カット」という肌の負担が少ないカット方法を採用している。これにより、剃り負けが発生しにくく、肌にやさしいという利点があるのだ。記者は肌は割と弱いほうだが、結果的に剃り負けはまったく起こらなかった。肌へのやさしさの配慮も見逃せない。

 ところで、先ほど動作音を「往復型よりも軽い」と書いたが、ヒゲをカットするパワー……つまり切れ味は、往復型よりもイマイチだ。往復型だと、刃を一往復しただけでその部分のヒゲがスパッと切れるものが多いが、本製品はそこまでではない。私はわりとヒゲが濃いめ目なのだが、じっくりシェービングしないとザラザラ感が残ってしまうこともあった。逆に言えば、往復型のパワフルな製品では剃り負けや肌荒れの心配もあるため、ゆっくり、じっくりと肌にやさしく剃りたいという人には向きそうだ。


フィリップスはヘッドに3つの刃を備えた独特のスタイルを採用する ヘッドの内側のようす。内刃が肌に当たらない「スーパーリフト&カット」方式を採用する

 本製品でもうひとつ注目したいのが、クリーニング用の洗浄充電器「ジェットクリーンシステム」だ。使い方は洗浄充電器下部の器に付属のクリーニング液を入れ、本体を下向きに接続しスタートボタンを押せば、勝手に「ウイーン」と動いて洗って乾燥してくれるのだ。また、洗浄以外にも充電器として使えるというのもありがたい。

 なお、洗浄液はフィリップス純正の「HQ200」を使用するよう推奨されている。HQ200は300ml入りで、Amazon.co.jpでの販売価格は630円。クリーニング室の容量は150mlなので、1回当たり315円がかかる計算になるが、消毒液は2週間以内なら複数回使用できる。また、水洗いにも対応している。

【お詫びと訂正】初出時、洗浄液は1回の使用ごとに使い捨てる旨の記述をしておりましたが、誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。

クリーニング液が入った洗浄充電器に本体をセットし、電源を入れると、自動的に洗浄がスタートする


シェービング後のヒゲの剃りカスは写真のように溜まる
水洗いにも対応する

 ここまでは良い面を中心に書いてきたが、しかし使っているうちに課題も見えてきた。まず一点目は、運転音が往復式と比較して安っぽい。それ以外のパーツが高級感に溢れているため、電源を入れるとなんだか拍子抜けしてしまう。もう少々重厚感があっても良さそうだ。ただこれは、稼動部が3つに分かれる機構上、仕方がないかもしれない。

 また、繰り返しになるが、肌にやさしい剃り心地は、裏を返せばパワーに欠けるということにも繋がる。そのため、シェービング時間は比較的長め。ヒゲが濃い人では全部剃り切るまでに時間がかかってしまいそうだ。もしスカッとパワフルな剃り味を求めるなら、素直に往復式を購入することを勧めたい。また、浴室での使用は禁じられているため、入浴時にヒゲを剃る習慣のある人には向かない。

 個性的なヘッド形状については、最初はちょっとびっくりしたものの、徐々に慣れて、今ではまったく問題なく使えている。説明書には「電動シェーバーのご使用が初めての方や、フィリップス以外の電動シェーバーをお使いになっていた方は、剃り方に慣れるまで2~3週間かかることがあります」とあったが、まあそれくらいの余裕を見ておいたほうが良いだろう。とにかく、使用前に抱いていた性能に関する不安要素は見事に消えた。肌の弱い人、あご下のシェービングに不満を抱く人、個性的なデザインのシェーバーを求める人には、自信を持ってお勧めしたい製品だ。





URL
  株式会社フィリップス エレクトロニクス
  http://www.philips.co.jp/
  製品情報
  http://www.consumer.philips.com/consumer/ja/jp/consumer/cc/_productid_RQ1095_22_JP_CONSUMER/RQ1095
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2008/05/28 00:01

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