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家電製品ミニレビュー
フィリップス「HS8040」

~コンディショナーで肌をいたわる浴室向けシェーバー
Reported by 奥川 浩彦

HS8040
 筆者が現在愛用してるシェーバーは、以前このコーナーで紹介したフィリップスの「HQ8141」だ。深剃りではないがすぐにカミソリ負けする筆者の弱肌には合っているようで、お気に入りとなっている。

 そのフィリップスから画期的なシェーバーが発売になったので紹介しよう。フィリップスのシェーバーは回転式の刃が特徴となっている。多くのシェーバーが往復運動なのに対し円形の刃を3枚搭載したデザインは一線を画している。従来の製品はその刃のデザインゆえ全体の形状が太めとなっていて、出張等に持ち歩くにはやや難を感じるデザインだ。

 今回紹介する「HS8040」は通常の製品と異なり刃とボディが独立したようなデザインとなっていてボディはかなりスリムな印象だ。特徴的なのはシェービングコンディショナーと呼ばれる液剤がセットされていることだろう。最初はシェービングフォームが出てくるのかと思ったがスキンクリームに近い液剤を使いながらシェービングする仕組みだ。

 この製品は現在日本フィリップスのホームページには掲載がなくAmazon.co.jpでのみ先行発売されている。海外のサイトを見ると「Moisturizing shaving system」というジャンルが用意されていて数機種がラインアップされている。今後日本でも販売を拡大していくものと思われる。販売価格は19,800円だった。

 メーカの謳い文句としては「肌をケアするためのコンディショナーで、肌をいたわりながら髭を剃ることができ、シェービングとスキンケアを同時に行う。シャワー中の使用も可能で、お風呂でシェービングをしたい人のニーズにも応える。」となっている。フィリップス製品の特徴である1枚目の刃でヒゲを引き上げ、2枚目の刃でカットするリフト&カット等の機能は従来通りだ。

 製品構成は本体、交換式トリマー、充電スタンド、ACアダプタ、NIVEA FOR MENシェービングコンディショナー、トラベルポートなどとなっている。取説も日本語のものが用意されている。ACアダプターはHQ8141よりはスマートなデザインとなっている。本体に直接つなぐことはできない構造で必ず充電してから使用することとなる。内蔵のバッテリーはリチウムイオンを使用していて満充電で13日間使用できる。


付属品一式。ケースに入れて持ち運ぶ際はボタンのロック機能もある ヘッド部のアップ。上部2つのヘッド中央の開口部からコンディショナーが出てくる

刃の裏側。センターで駆動して3つの刃を回転させる構造。上2つの刃の中心に穴が開いている トリマーはヘッド交換して使用する。使わないときは充電台の背面に収納する。筆者の場合ほとんど使うことはない

 使用方法は、まずシェービングコンディショナーを背面の穴から注入する。コンディショナーのボトルを5回ほど押せば、本体の「MAX」の表示まで充填する。本体の電源をオンにした状態で上部のボタンを押すと、自動的に内部に供給され、3枚ある刃の2枚の中心からドロっと押し出されてくる。

 この状態でシェービングを開始すると、肌にスキンクリームを塗りながら髭剃りをする感じとなる。シェービングフォームと剃刀で髭剃りをするのとはまったく違う感覚で、何も付けずに使う通常のシェーバーとも異なって、かつてない異次元の感覚だ。スキンクリームをたっぷり塗ってからシェーバーを使えば同じような感覚だと思うのだが、おそらくそんな経験のある方は少ないと思う。当然、筆者も初体験。最初はびっくりしたが、逆に新鮮でもあった。


背面のコンディショナーカートリッジを取り外した姿。黒い部分が動いてコンディショナーを送り出す 【動画】1回のプッシュで7~8回動作する(WMV形式,905KB) 取り外した背面コンディショナーカートリッジ。右側の丸い部分が押されてコンディショナーが出る構造

コンディショナーの充填は背面の穴に差し込んで5回ほど容器をプッシュする コンディショナーをMAXの表示まで充填した状態 動作中にシェービングコンディショナーボタンを押すとドロっと出てくる

 剃り味は、従来から使っているHQ8141と同程度のもののようだ。一度だけ小さな出血があったので、HQ8141よりはやや深剃りといったところか。両者の外刃を見比べると、形状が異なっている。また、厳密な比較ではないが、剃った後を写真で見ると、コンディショナーを塗っても、やや肌荒れ感が確認できてしまった。とはいえ、これは筆者の弱肌の筆者こともあり、他社の製品と比べればカミソリ負けは少ない。スキンクリームを塗ったことによる、洗顔後のさっぱり感も心地よい。

 使用後は毎回洗浄が必要だ。洗浄方法は、オンにした状態で水または40℃程度の温水でヘッド部を洗い流すか、溜めた水または温水にヘッド部を浸ける方式だ。洗浄後はスイッチをオフにして振るように水を切り自然乾燥となっている。

 ただ、このHS8040は洗面所での使用にはあまり適さないかもしれない。通常のシェーバーは、剃った髭カスが本体内に溜まる構造だが、この製品はそのスペースが用意されていない。試しにシェービングコンディショナーを使わないで使用すると、洗面台に剃りカスを撒き散らしてしまう。コンディショナーもだんだん垂れてくるので、喉仏の辺りまで洗わないと落とせない。洗面所で洗うとなると、一苦労だろう。


撮影用に二日間育成した髭。どうでもいいが白髪率20%? 剃った直後。コンディショナーに髭カスが混じっている

洗顔後。やや肌荒れ感があるが、これくらい剃れれば充分 コンディショナーを使わないで使用するとヒゲの剃りカスが散乱する

 ちなみに、メーカーでは「シャワー中での使用も可能」と、浴室での使用を推奨している。浴室内なら、喉のあたりまで流れたコンディショナーを洗うついでに体も流せるし、湯桶に湯を溜めての温水洗浄もできる。浴室専用機として使った方が、むしろ本製品の良さを引き出せそうだ。

 ヒゲを剃る場所というと、多くの人は洗面所で行なっているだろうが、浴室でしているという人も少なくない。本製品はそんな“浴室派”にぴったりのシェーバーと言えそうだ。





URL
  フィリップス エレクトロニクス ジャパン
  http://www.philips.co.jp/

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2007/09/13 00:00

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