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やじうまミニレビュー
タイガー魔法瓶「サハラクール MMN-A080」

~素早いワンタッチ開栓が魅力の大容量ステンレスボトル
Reported by 本誌:正藤 慶一

サハラクール MMN-A080
 ゴールデンウィークは全国的に気温が高かったようだが、ここ数日は肌寒い日が続いた。しかし今週末は予報でば20℃を超える模様。旅行やスポーツなどのレジャーにはもってこいの気候となりそうだ。

 そんな暑い日の外出のお供として使いたいのが、冷たい飲み物をそのままの温度でキープしてくれるステンレスボトル。当コラムではこれまでに象印「ステンレスマグ SM-BA35」、サーモス「真空断熱スポーツボトル FEA-500F」の2製品を取り上げた。今回はタイガー魔法瓶の「サハラクール MMN-A080」を紹介したい。定価は5,775円で、ヨドバシカメラで3,780円で購入した。

 この商品を選択した理由は、容量が800mlと比較的多めなところ。上記の2製品は容量はそれほどでもなく(SM-BA35が350ml、FEA-500Fが520ml)、一日中外出するとなると若干、物足りなさを感じていた。もう1点は、フタがワンタッチで開くところだ。サーモスの「FEA-500F」でも同様の機能を備えていたが、強めに押さないとしっかりとふたが開いてくれないという欠点があったため、ここで使い心地を比べてみようという狙いだ。ちなみに保冷専用のため、暖かい飲み物は利用できない。

 製品のパッケージを開くと、ボトルには本体を覆うポーチが既に取り付けられていた。このポーチには付属のストラップを取り付けることで、首や肩からぶら下げて持つことができる。また、ボトルへの衝撃を防ぐ効果や、本体を持ちやすくするためのハンドルも付いている。ポーチは着脱可能で、取り外すと、中からはいかにもステンレスボトル然とした銀色の本体が出てくる。この時点での本体サイズは85×89×245mm(幅×奥行き×高さ)。容量は1L近いのでコンパクトとはいえないが、かといって大きすぎることもなく、適正なサイズといったところだろう。


500mlペットボトルとの比較。さすがにやや大きめ
ストラップは着脱可能
ハンドルも付いている

ポーチにはジッパーが付いている ポーチを取り外したボトル。銀色でいかにもステンレスといった印象だ

 内容量は前述の通り800mlで、500mlのペットボトルのドリンクを入れても、まだ300mlの余裕がある。ここで7.4℃の冷たいお茶をいっぱいに入れ、その後の温度変化を観察したところ、1時間後は7.7℃、6時間後は8.9℃と、しっかりと冷たさを維持している。

 このドリンクがいっぱいに入った状態で重さを量ったところ、1,163gだった。1kgをゆうに超えてしまったが、800mlという容量を考えればまあ当然かもしれない。なお、本体内には汚れもニオイも落としやすい「スーパークリーン加工」を採用している。


ボトル内部は汚れもニオイも落としやすい「スーパークリーン加工」を施している 500mlペットボトルのお茶を入れてもまだ余裕がある 容量一杯に入れた重量は1,163gと、1kgを超えてしまった。800mlという容量を考えれば仕方がないかもしれない

7.4℃の冷たいお茶を容量一杯に入れ、フタをして温度変化を調査する
1時間後は7.7℃
6時間後は8.9℃だった。まだまだ冷たい

フタを開けると、中には飲み口が用意されている
 次にキャップ部分を見てみよう。スイッチを押すとフタが開き、飲み口が現れる“ワンタッチ開栓”となっている。サーモス「FEA-500F」でも同様のワンタッチ機構を採用していたが、スイッチの押し具合を緩めに押すとフタが全開せず、飲んでいる最中に鼻にフタが当たるという問題点があった。しかし本製品では、どんなにゆっくり弱めにボタンを押してもフタはしっかりと全開してくれる。

 この違いは、両者のフタと本体を繋ぐ部分が肝となっている。サハラクールではこの部分にバネを採用しているのか、フタを閉じようとすると常に反発する力が加わり、「ビョン!」と勢いよく開栓される。一方FEA-500Fでは、フタ内部の「ゴムバネ」が閉栓時に縮み、開栓時にビョーンと伸びる力で開く機構になっている。たったそれだけの違いだが、開き方の勢いには相当な差がある。とりあえず、下の動画をご参照いただきたい。


ボタンを押して開栓するようす


 さて、このゴールデンウィークに、サハラクールにお茶を入れ、1泊の国内旅行に持っていった。気温はかなり高かったが、ボトル内のお茶は冷たいままで、しかも内容量が800mlと多いため減りが遅い。「ちょっと少なくなってきたな~」と思ったら、わざわざ飲み干さずともペットボトルを買って継ぎ足せば良いのだ。もちろん、ワンタッチ開栓は言うまでもなく使いやすい。、本体底部が厚く、幅広仕様になっているのも安定感があり、地味ながら気に入った。

 また、これは非常に細かいことだが、ワンタッチ開栓時に音があまりしないというのも気に入った。上の動画を見ていただければ分かると思うが、FEA-500Fでは「ポンッ」という音ともにフタが開く。この音が結構大きいのだ。サハラクールも音はするが、割と低い音で聞こえにくい。フタがキャップ裏側に当たる「コツン」という音もするが、それほど気にならない。新幹線の移動中に静かな車内で使っても全く問題なかった。

 以上が良かった点だが、使ってみて気になったところもあった。まずはサイズ。「サハラクール」のラインナップではこの800mlが最小で、ほかには1.0L/1.45Lと、さらに大型のタイプしか用意されていない。業界全体を見ても、ワンタッチタイプでこれ以下のサイズのものは、わずかに「FEA-500F」があるのみだ。ここまでの容量は要らないという人は「FEA-500F」か、またはワンタッチタイプを諦めてその他のステンレスボトルを選ぶと良いだろう。

 また、ポーチのデザインがかなりハデな点もちょっといただけない。青色のジャケットに銀色の文字で「SAHARA」のプリント……これをオシャレな街中でぶら下げて歩いていたら、確実に“浮く”だろう。もちろん本製品はスポーツでの使用を想定した製品なので仕方がない面もあるが、できればもっと地味なカラーのものを用意してほしかった。1.45Lにはブラックカラーがあるようだが、800mlタイプは青と白しかない。現実的な解決方法としては、ポーチをわざと外して使うのもアリかもしれない。


 豊富な容量、確かな保冷力、安定性の高い本体など、いくつか見所のある製品だが、個人的にはスピーディーなワンタッチ開栓が一番気に入った。夏にかけての外出に是非とも持って行きたい一品である。


暑い日のスポーツ観戦にはもってこいだ ジャケットのカラーリングはかなり派手。スポーツで使うなら良いが、普段使いとなると厳しい




URL
  タイガー魔法瓶株式会社
  http://www.tiger.jp/
  製品情報
  http://www.tiger.jp/product/07outdoor/mmn_a.html

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2008/05/16 00:08

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