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やじうまミニレビュー
象印マホービン「ステンレスマグ SM-BA35」

~デザインが着せ替えできる温冷両用ボトル
Reported by 本誌:正藤 慶一

「ステンレスマグ SM-BA35」。カラーはブラックのほか、ブルー、レッド、グリーン、ブラウンが用意される
 4月の週間天気予報を見ると、晴れのマークと予想最高気温「19℃」が並ぶ。ポカポカとした陽気が続くため、読者の中でも旅行やピクニックに出かけようという人が多いことだろう。そこで当コラムでは、飲み物を温かい/冷たいままキープし持ち歩ける水筒「ステンレスボトル」を、昨年に引き続き数点紹介したい。

 まずは、今年の2月に発売したばかりの新製品、象印マホービンの「ステンレスマグ SM-BA35」を取り上げる。希望小売価格は4,935円で、Amazon.co.jpにて2,780円で購入した。

 SM-BA35は内容量350mlで、温冷両用のステンレスボトルだ。これだけだとよくある製品のようにも思えるが、本製品の最大の特徴は、本体側面の絵柄を取り外して、自分で印刷したデザインに変えられるという“着せ替え”機能にある。着せ替えができるタンブラーは知っていたが、ステンレスボトルでできるというのはあまり見たことがない。さらに、絵柄のプリントをサポートするサイトまで用意されているというのだ。

 さっそく着せ替えを試してみたいが、その前にステンレスボトルとしての基本性能をチェックしよう。本体は75×180mm(直径×高さ)の円柱形で、ボトルとしては小容量の部類に入る。フタを外せばタンブラーのようにも見える。容量は前述の通り350ml。500mlのペットボトルの飲料を移す場合は、当然だが1/3ほどが入りきらない。ジュースをそのまま入れたい場合は、350mlの缶飲料を使った方が良い。


本体サイズは75×180mm(直径×高さ)。500mlペットボトルよりも太く、低い 内容量は350ml。500mlのペットボトルを移す場合には、1/3ほどが余る
345mlのペットボトルでちょうど良い

中身いっぱいに入れたボトルの総重量は656g
口径は約5cm。氷も入る
ドリッパーを載せて、直接コーヒーを淹れるという使用方法も可能

 本体はステンレス製で、本体外側と内側の間に真空断熱層を設けた魔法瓶構造を採用しており、これが高い保温・保冷効果をもたらすことになる。試しにフタをした状態で、48.6℃と4.2℃の熱い/冷たいお茶を放置したところ、2時間後は46.2℃/6.1℃となった。前後で飲み比べてもほぼ、入れた時の温度のままで、どちらもぬるくなった印象はなかった。なお、内面には汚れの付着を抑えるフッ素コーティングが施されている。

 飲んだ時に良いと感じたのが、飲み口のところに樹脂製のカバーが取り付けられているところだ。昨年レビューで取り上げた「タフマグ」では、飲み口部分がステンレス素材のままだったが、金属独特の冷たい口当たりがあまり心地よくなかった。この樹脂カバーが加わったことにより、口当たりが柔らかく、また金属の冷たさも感じなかった。このカバーは取り外して洗浄することも可能だ。


内面にはフッ素コーティングが施されており、汚れが付着するのを抑える効果がある 48.6℃の温かいお茶を、フタを閉めた状態で放置したところ…… 2時間後は46.2℃になった。飲んだ感じでは暖かさはほぼ変わりがなかった。ちなみに室温は22℃

今度は4.2℃の冷たいお茶を2時間放置 結果は6.1℃。飲んだ感じは2時間前と同じく冷たいまま 飲み口には樹脂製のカバーが備わっている。口当たりはかなり良い。樹脂のニオイを感じることもなかった

 それでは、絵柄の着せ替えの説明に移ろう。本体底のストッパーを外し、本体を覆っている透明のカバーを外すと、中に入っている絵柄の紙が取り外せる。ここに印刷した紙をセットして、再びカバーとストッパーを組み合わせれば交換完了だ。

 絵柄の作成と印刷は、象印のサイト内の「D-mug Studio」で行なえる。自分で撮影した画像ファイルをそのまま使っても良いが、サイト内ではさまざまなフレームやデコレーションも用意されており、これらでより楽しく演出することも可能だ。また、象印オリジナルの絵柄も使用できる。

 印刷後の絵柄は、ボトルの曲線にフィットするよう扇形にプリントされ、これをハサミで切り取る。少々手間はかかるが、ボトルにセットし完成品を見ると、思いのほか誇らしく思えてくる。これまでのステンレスボトルはあまりデザインについて深い感情を抱けなかったが、本製品は自分だけのオリジナルデザインに仕上げられるため、愛着を持つことができるのだ。


D-mug Studioで絵柄をプリントすると、このように扇形になる。写真に写っているのは同僚の息子
この扇形をハサミで切り抜く

ボトルは、本体底部のフタと胴体の透明カバーを外し、透明カバー内の紙を引き抜く
カバーに絵柄を入れる
後はパーツを再度組み立ててできあがり

D-mug Studioではさまざまなフレームやデコレーションが用意されており、写真の雰囲気を引き立てるような演出ができる フレームやデコレーションを用いずに、写真をそのまま使うことも可能 象印オリジナルの絵柄も数多く用意されている

 今回は割と厚めの光沢紙を使ったが、問題なく本体にセットできた。絵柄をキレイに仕上げるためには、当たり前だが上質な紙を使った方が良いだろう。全体を水洗いしても水が絵柄に入り込むことはなかったが、水中に放置するような漬け置き洗いには対応していない。

 1週間ほど使用してみたが、意外に屋内で日常的に使える製品だと感じた。本体はタンブラーサイズなので場所を取らないし、樹脂製の飲み口もソフトで飲みやすい。おまけに、コーヒーのドリッパーを上に乗せてそのままコーヒーを淹れることができるため、できたての温度をキープしながら、その場で味わえてしまう。さらには、自分のオリジナルの絵柄を見て和むことだってできる。子持ちの方なら、ここに我が子の愛らしい写真をプリントし、オフィスで使うというのも良いだろう。

 屋外でも屋内同様に使いやすかった。が、ここで注意すべきはその絵柄だ。自宅や会社など、限定された人しか居ない場所なら、オリジナリティ溢れる絵柄を使っても問題はないだろうが、不特定多数の人が居る屋外で、あまり独特なデザイン(例えば愛する彼女の写真とか)を用いると、「あの人イタい……」と思われるかもしれない。外出時には象印オリジナルの“抑え気味”のデザインにする良いだろう。逆に、好きな選手の絵柄を入れてスポーツ観戦に持って行くというのは、より応援に熱が入りそうで良いと思う。


写真左は安価なコピー用紙に印刷したもので、右は光沢紙。仕上がりを考えれば質の良い紙を使ったほうが良い スタジアムに行く場合は、やはり応援するチームの絵柄を使いたい オフィスで使う場合には我が子の写真を入れて、仕事の合間に見て和みたい

フタを外せばまるでタンブラーのようにも見える 透明カバーには「ZOJIRUSHI」のロゴシールが付いているが、剥がせる ただし、使用上の注意を促すシールは剥がさないよう指示されている

 マイナス面は、背が低いぶん全体的にずんぐりとした印象がある点か。直径の75mmは、ステンレスボトルでも太めの部類に入る。私は比較的手が大きいので不自由は感じなかったが、女性や子供には少々大きめに感じられるかもしれない。またフタも大きめで、やや頭でっかちに感じられる。次回はよりスリム化が図られることを望みたい。

 全体的に見れば、飲み口のソフトさと、絵柄の着せ替えができるという点では非常に価値が高い。自宅で、会社で、外出先で……といったいろいろな使い方が想定できるのて、一家に一本あって使い道に困らない便利な製品だ。どのステンレスボトルを買って良いか迷った場合は、これを買っておいて間違いはないだろう。





URL
  象印マホービン株式会社
  http://www.zojirushi.co.jp/
  製品情報
  http://www.zojirushi.co.jp/corp/news/2008/080115/SMBA.html
  D-mug Studio
  http://www.zojirushi.co.jp/d-mug/index.html

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2008/04/01 00:02

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