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やじうまミニレビュー
貝印「米とぎボウルセット」

~母の日のプレゼントにしたい簡単洗米セット
Reported by 本誌:正藤 慶一

 お米を研ぐ際には、冷たい水の中に手を入れて米をかき回し、米が流れ落ちないように気を配りながら研ぎ汁を流す必要がある。これでは面倒……ということで、当コラムでは手間無く米が研げる「米研ぎ器」について、泉精器製作所の「洗米機 KOM-3」、スケーターの「速洗力」の2製品を紹介した。

 今回はその第3回目として、貝印の「米とぎボウルセット」を取り上げよう。Amazon.co.jpで定価の5,250円で購入した。

 本製品を選んだ理由は、これまでの2製品が米研ぎ専用だったのに対し、その他の用途にも使えるという特徴を持っているところだ。パッケージ内容は、製品名の通りボウルが1つ、底に穴が開いたザル、それとウイスク(泡立て器)の3点セットだが、たとえばザルなら、野菜の水切りや麺類を茹でた際の湯切りに使用できるし、ウイスクとボウルはホットケーキなどのお菓子作りにも使用できる。いずれも素材にステンレススチールを採用しており、銀色に光るその姿はいかにもキッチンで栄えそうなシンプルさと清潔さを持っている。金属製なので強度の面でも信頼できる。


製品パッケージ
パッケージ内容は、左からボウル、ザル、ウイスクの3点。すべてステンレススチールを採用している ボウル。開口部の直径は約180mm。高さは110mm

ザル。底面にのみ穴が開いている
底面から見たところ。穴は米が抜けにくい数と大きさにしているという ウイスク(泡立て器)。米が通りやすいよう先端部にスペースが設けられている

 この器具だけで何となく研ぎ方は想像できるが、念のため解説しよう。まずはボウルの上にザルをセットし、その中へ米と水を入れる。ウイスクでボウル内の米を4~5回かき混ぜた後、ザルだけを取り出すと、ザルの穴から水が流れ出て、ボウルへと落ちる。これを3回繰り返し、後は水を加えて炊飯器で炊くといった流れとなる。一般的な研ぎ方との差は、簡単に言えば、手でかき混ぜるかわりにウイスクを、研ぎ汁を流しやすいようにザルを採用した2点になる。

 最初は「たったそれだけの違いで、大して便利にならないだろう」と疑問に思っていたが、実際にこの通りに使ってみたところ、とにかく簡単に米が研げるのに驚いた。ウイスクは4~5回グルグルと回すだけでまったく手間には感じられず、しかもザルを持ち上げるだけで研ぎ汁が切れてしまう。米研ぎにかかった時間は1分とかからなかった。もちろん、米はしっかりと研げている。


まずはザルをセットしたボウルに米を入れる 水を入れ、ウイスクで4~5回かき混ぜる ザルだけを浮かせて、研ぎ汁を切る

ボウルに溜まった研ぎ汁を捨てる。この洗う~研ぎ汁を捨てるの作業を3回繰り返す 研ぎ終わった後に、炊飯器の釜にセットしたところ。しっかりと研げている 【動画】一連の流れを動画で。今回は多めにかき混ぜている(WMV形式,6.1MB)

 しかし、家にあるボウルやザル、ウイスクでも代用できるのではないか、という疑問を抱いてしまった。そこで、実際に我が家のボウル・ザル・ウイスクで試したが、見事に失敗に終わった。ザルは穴が大きすぎて米が挟まってしまい、ウイスクは先端部にスキマが無いため、こちらも米が挟まってしまった。また、ボウルも浅いため、3合以上炊くとなると混ぜづらい。3点とも、米を研ぐということに対して非常に良く考えられているのだ。なお、ウイスクを使うことで米が割れるのではないかと心配になるが、混ぜる際に勢いをつけすぎなければ大丈夫だ。


自宅にあったザル/ボウル/ウイスクを使って、本製品のように米を研ぐこともできるが…… ザルに米が挟まったり、また抜けてしまうこともあった ウイスクも先端部に米が溜まってしまう

 ここで、これまで取り上げた米研ぎ器と比べてみる。まずは電池で回転する棒で米を研ぐ「洗米機 KOM-3」だが、10/30/30秒と3回水を入れ替えながら研ぐ必要があったため、研ぎ時間はわずかに「米とぎボウルセット」の方が早い。また電池式のため、ランニングコストがかかるという点でも「米とぎボウルセット」が有利だ。次に、蛇口から出る水流で米を対流させて研ぐ「速洗力」との比較では、研ぎ時間自体は30秒と「速洗力」の方が早い。しかし、パワフルな水流でないと使えない、水のロスが出るというマイナス面があり、対して「米とぎボウルセット」では、水はきっちりとボウルに受けて使うため、無駄にするということはない。

 「米とぎボウルセット」では2製品とは違って、ウイスクを使って手動で研ぐ必要はあるが、水に直接触れないという点はクリアしているし、混ぜると言ってもせいぜい4~5回で済む。大した手間ではない。以上のことを総合的に考えると、「米とぎボウルセット」が総合的に優れているといえよう。

 ちなみに本製品は、キッチンに関する著作や商品開発を手がける、主婦の石黒智子さんプロデュースによるもので、貝印の「石黒智子のシンプルな台所道具」シリーズの1アイテムとなる。単なる便利グッズでは終わらず、日常的に使えるキッチン用品として仕上がっているのは、さすが主婦からの目線というものだ。米研ぎ以外にも使える汎用性もあるので、キッチンにひとつ置いてあって邪魔になることはないだろう。

 ほとんど文句のつけようがない製品だが、敢えて指摘するなら、5千円を超える販売価格は少々高いかもしれない。ただ、それだけの値打ちがあるものなので、贈り物には向いていそうだ。例えば母の日のプレゼントとするのも良いだろう。これまで取り上げた「米研ぎ器」の中では、一番お勧めの製品だ。


米を研ぐ以外にも使えるのが良いところ。例えばザルなら野菜の水切りとして使える ボウルとウイスクで、ホットケーキなどのお菓子も作れる




URL
  貝印株式会社
  http://www.kai-group.com/
  製品情報
  http://www.kai-group.com/kitchen/kitchen_drainer/kitchen_drainer_bawl/item/000DF0010.html

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2008/05/07 00:04

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