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家電製品ミニレビュー
泉精器製作所「洗米機 KOM-3」

~面倒な“米研ぎ”をウィーンと混ぜて解決
Reported by 本誌:正藤 慶一

洗米機 KOM-3
 以前のレビューにて、三洋の3合炊き圧力炊飯器「ECJ-AP30」を採りあげた。その前に使っていた炊飯器と比べて、炊きあがった米の一粒一粒がしっかりと炊きあがるので、今も頻繁に使っている。

 しかし味が変わっても、面倒な“米研ぎ”の作業は変わらない。米が入った器に水を入れ、手でグルグル回し、米が落ちないようにチョロチョロと水を流す。しかも、これを3回くりかえすと来たもんだ。水が冷たいこの季節は特にこたえるものがある。炊飯器がいくらおいしく米を炊けるようになろうが、これだけはいつまでたっても変わらない。「じゃあ無洗米を買え!」とおっしゃるかもしれないが、私は新潟の叔父からコシヒカリをもらっているため、この選択肢はナシだ(いつも美味しいお米をありがとうございます)。

 そういえば、私が学生時代に某牛丼チェーン店でバイトをしていた時、米を入れてボタンを押すだけで自動的に米を研いでくれる業務用の機械があった。きっと家庭用でも、ボタンを押すだけで米を研げるできる単機能の機械が出回っているハズ……と探していると、あるではないか、泉精器製作所の「洗米機 KOM-3」という製品が! 迷うことなく購入ボタンをクリックした。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpにて2,980円で購入した。

 本体はフタと容器の2段階構成となっており、このフタに付いた3本の攪拌羽がグルグルと回ることで、容器の中の米を電動でグルグルと混ぜて研ぐする、というシンプルな仕組みになっている。電源は単三型乾電池4本(別売)で、フタの取っ手付近の電源ボックスに収納する。

 スイッチはフタの頂上部にあり、これを押すと「ウィーン」という稼働音とともに、羽がグルグルと回り出す。先ほど話題に出した「業務用の洗米機」も、このように攪拌棒を回す構造を採用していたので、これにより米を研ぐ効果が得られるのだろう。しかし、この「ウィーン」という音は、正直に言って安っぽい。音も静かではなく、深夜では近所迷惑になるかもしれない。


本体パッケージ
フタを取ったところ。この3枚の羽で米を研ぐ 【動画】本体上部のスイッチを押して羽が回転する(WMV形式,約1MB)

電源は単三乾電池4本
パッケージにプリントされている使用方法の図解

 使用手順は、まずは容器にフタを閉じた状態で、フタの網状になった部分をパカッと開け、そこから最大で3合まで米を入れる。次にこの網状の部分を閉じ、網の間から水を注ぎ入れる。容器の「洗米水位・MAX」のところまで水を入れたら、ボタンを押して米研ぎをスタートする。終わったら、本体を傾けて水を捨てる。この際に、フタの網の部分がが米が容器から流れ出るのを防いでくるのだ。

 説明書では、1回目の研ぎでは約10秒だけ羽を回し、この後水を入れ替えて、30秒間の攪拌を2回行なうよう指示されている。3回目の攪拌が終わった後は、釜に洗い終えた米を入れて、炊飯器の釜に示されている目盛りにまで水を足す。これで、本製品の役割は終わりで、あとは炊飯器がおいしいお米を炊いてくれるのを待つだけだ。


本体を上部から見たところ。この網の部分がキーポイント この網の部分から水を注ぎ入れる 【動画】実際に米を研いでいるようす。羽が回ることで、米が容器内をグルグル回っているのがわかる(WMV形式,約1.6MB)

本体を傾けて、容器内の水を流す。網の部分が米が容器から流れ出るのを防いでくれるのだ 研いだ米を炊飯器に入れたところ。水はそれほど濁らなかったので、米がしっかりと研がれてたということだろう。なお、炊飯器は以前のコラムで取り上げた三洋の「ECJ-AP30」

 感想としては、米を手で研ぐという作業がなくなったのは相当にラクだ。以前はごはんを炊こうにも、米を研ぐのが面倒という単純な理由であきらめていたが、これを使うことで自炊への意欲が増え、より気楽にごはんを楽しむことができるようになった。

 ポイントは、フタの網状の部分だろう。これまでは、米が水とともに流れ落ちないよう、手でガードをしたりしていたが、それでも米が流れ落ちてしまうことがあった。それが、この網状の機構により、どれだけ本体を傾けようが米はこぼれ落ちず、水を最後まで切ることができるのだ。ただし、フタの3カ所のストッパーをしっかりと閉めておかないと、一気に洗い場に米が落ちてしまうので、ミスをしないように心がけたい。

 残念なのが、容器から釜へと米を移す際に、どうしても容器内、または羽や網部分にも米粒が残ってしまう点だ。説明書では、容器に残った米は羽を回しながら釜に注ぎ入れると良いとあったが、実際にそのとおりやっても、必ずある程度は残ってしまう。もちろん手で掻き取って釜に入れれば良いのだが、せっかく水に手を触れずここまで来たのに、最後に手を使ってしまうのは、画竜点睛を欠く。とはいえ、私はほぼ毎日使ったせいか、そういった間の抜けたところも逆に愛らしく思えてしまっているのだが……。


釜に米を入れる際には、どうしてもこの程度の米が残ってしまう 水を入れすぎると、羽の上部に米粒が付いてしまう。本体側面には水量の上限を示すラインがあるので参考にしよう

 単純な機構ではあるが、それだけにシンプルでわかりやすい機構を備えた製品だ。実売3千円程度という入手しやすい価格もうれしい。大げさかもしれないが、米研ぎに煩わしさを感じている人すべてに試してみていただきたい。特に、毎日の料理に忙しい主婦の皆様には、少々割高な傾向がある無洗米に手を出す前に、一度使ってほしい。





URL
  株式会社泉精器製作所
  http://www.izumi-products.co.jp/
  製品情報
  http://www.izumi-products.co.jp/products/kaden/cook/other_item.html#kome

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2008/02/19 00:07

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