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やじうまミニレビュー
スケーター「速洗力」

~手に水を付けずに素早く米を研ぐ
Reported by 本誌:正藤 慶一

「洗米機 KOM-3」パッケージ
 2月19日の家電製品ミニレビューにて、泉精器製作所の「洗米機 KOM-3」を取り上げたところ、予想以上のアクセスが集まった。やはり米研ぎを面倒に感じている人は多いのだ。

 そこで今回も悩める読者のために、手間を掛けずに米が研げる器具を紹介しよう。その商品とは、スケーター株式会社の「速洗力(そくせんりょく)」だ。価格はオープンプライスで、楽天市場で945円で購入した。

 購入理由は、「即戦力」と掛けた安直なネーミングが気に入ったのもあるが、一番は「対流式米とぎ」というシステムを導入している点だ。パッケージによると、何でも「落下する水道水の力で米を回転させて研ぐ」機構のことで、素早く、しかも手に水を付けずに研げるらしい。確かに本体内には、前回の「KOM-3」のように、米を撹拌するための棒などは一切付いていない。これで本当に米が研げるのかどうか、この目で確かめてみたい。


「速洗力」本体。見た目は単なるプラスチックケースにしか見えない 水道水の勢いで米を研ぐ「対流式米とぎ」方式を採用
使い方

 まずは本体の構造を見てみよう。容器のサイズは145×85×160mm(幅×奥行き×高さ)で、素材には透明のポリプロピレンを採用している。見た目ははっきりいって、ただのプラスチックのケースだ。本体底部は丸まっているが、スタンドが4カ所に付いているため、直立もできる。

 使用する場合は、まずこの容器内に米を入れ、樹脂製のフタを閉じる。次に、フタ上部のステンレス製フィルターに水道の蛇口を付ける。そして水を流せば、前述の通り、水道水が米を回転しながら研いでくれるというものだ。なお、水道水が容器一杯になると、フタのスリットから溢れ出てくる。米の容量は最大で3合までだ。


フタを取り外したところ
いくつものスリットが開いている中に、ステンレスの網が貼られている箇所がある。ここに蛇口を付ける
本体内に米を入れたところ

【動画】使用しているところ。米が容器内をグルグル回っているようすがわかる。ちなみに、この持ち方では手は濡れてしまう(WMV形式,1.6MB)
 さあ使ってみよう。まずは1合だけ米を入れ、フタをしてフィルターを蛇口に付け、水道水を流す。すると、本当に容器内で米がグルグルと元気に回っている。パッケージの説明によると、この回転が、米を正しく研げているという証明になるとのこと。本体底部が円形になっているため、水の強い勢いが底を打つと同時に、ぐるっと回るパワーが掛かるのだろう。これが、「対流式米とぎ」の真相だ。

 1合はしっかりと混ぜられたのは分かったので、今度は最大容量となる3合の米を入れてみる。容器いっぱいに米が詰められており、重すぎて回らないのではないか……と思ったが、結果的にはしっかりと米を研ぐことができた。3合もの大量の米がグルグルと回っている姿は、なかなか壮観で、感動すら覚えたほど。洗米中は本体脇と上部の取っ手を握っていれば、水に手が触れることもなかった。


左上の動画で研いだ米が入った容器に、まだ洗っていない米を入れたところ。色がはっきりと違う 【動画】米を3合入れ使用しているようす。最初は水流が弱いため米がまったく回転しないが、蛇口を緩めると回り始める(WMV形式,2.8MB) 本体脇の取っ手を握れば、手が水に濡れることもない。重い場合は、左の動画のように上部の取っ手を掴もう

 ところで、こんなグルグル回っているだけで、果たして米を研ぐ効果はあるのだろうかと、疑問を抱く読者もいるだろう。しかし、容器から溢れ出てきた水は、ちゃんと白く濁っている。普通に米を研いだ場合とはやや色が薄めだが、効果は間違いなくあるだろう。パッケージによると「最近スーパーなどで販売されているお米は、昔と比べてよく精米されています。したがって手でゴシゴシと何度も研ぐと米粒が割れてしまうことが多いといわれています」とのことで、本製品はこうした米のために設計された商品だという。

 使用時間は米3合の場合で20~30秒。前回の「KOM-03」では、3回に分けて10/30/30秒と研ぐ必要があったため、現在のところ米が「最速」で研げる器具ということになる。ちなみに、入念に研ぎたい場合は、この手順をもう一度繰り返す。終了したら、研ぎ汁を捨て、炊飯器に移す。米はしっかり研げているようで、釜に入れても釜の中の水はさほど白く濁っていない。後は炊飯器で炊くだけ。問題なくごはんを炊くことができた。


パッケージには「よく精米されている市販のお米を対象にして設計された米」という記述も 研いだ米を炊飯器の釜に入れたところ。水は透き通っている
研ぎ時間の目安

 電気が通っていないにもかかわらず、洗米時間も早く、また手に水も触れずに米が研げるというのは、素直に評価して良いだろう。また、水は常に入れ替わっているので、容器内の水を3回に分けて入れ替える必要もない。最初はそのプラスチック然とした外見に実力を疑ったが、仕事はしっかりとしてくれている。

 とはいえ、気になる点もある。まずは、使用する水の量がとにかく多いことだ。何しろ、水道水の蛇口を大きく開け、水流の勢いを強くして使うのだから、例え20~30秒でもかなりの水が費やされる。水道料金や資源のムダを気にする人には向かないだろう。また、節水が度々叫ばれる夏期に使用するのも憚られる。

 もう一つは、かなり強い水流でないと、米が回転しないところだ。幸い我が家はかなり強い水が出るため使用できたが、水流を弱めると、米はうまく回ってくれなかった。米の量が多くなるほど、強い水流が必要になってくる傾向にある。購入前には、自宅の台所の蛇口を最大までひねり、強いかどうかを確かめておきたいところだ。

 というわけで、使用する人や条件は限られてしまうが、早く米が研げて、手に水が付かないというメリットは確かにある。KOM-3よりも初期投資が少ないという点でもうれしい。せっかちな人や、手に怪我をしている人、爪をドレスアップしている人なら、一度使ってみるのも良いだろう。



20~30秒間でも、写真のようにボウルいっぱいに溜まるほど大量の水を使う 【動画】我が家の水道は勢いがかなり強いため、問題なく使えたが……(WMV形式,357KB) 【動画】シャワー上の水ではまったく対流が起こらなかった。水の勢いに左右される製品なので、購入前は台所の水道を確かめる必要がある(WMV形式,936KB)




URL
  スケーター株式会社
  http://www.skater.co.jp/

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泉精器製作所「洗米機 KOM-3」(2008/02/19)




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2008/04/10 00:07

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