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家電製品ミニレビュー 象印「こんがり倶楽部 ET-SY85-XA」
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~小さな家族にちょうど良いオーブントースター
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Reported by
清水 理史
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象印「こんがり倶楽部 ET-SY85-XA」
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あらためて考えてみると、家庭内でのトースターの立ち位置というのは、なかなか微妙なところだ。
毎朝のパン焼き、これはトースターの最大の仕事であることは間違いないが、グラタンになるとトースターに任せて良いものかどうかに少し悩み、グリルチキンやハンバーグなんてことになれば完全にオーブンレンジの活躍の場になってしまう。では、ピザは? などと考えると、どっちかなぁと悩んでしまう。
以前、テレビのバラエティ番組で境界を探そうという趣旨の企画があった記憶があるが、オーブントースターとオーブンレンジ、この境界はどんな料理になるのだろうか?
この手の話で困ったときは妻に聞くことにしているので、尋ねてみたところ。我が家で言うなら、グラタンが妥当ではないかという結論に至った。
もちろん、食生活の違いや今使っているオーブントースターやオーブンレンジの性能にも左右されるが、グラタンの場合、表面だけでなく、中までしっかり火が通って欲しい。オーブントースターの場合、非力な機種だと、これが難しい。
では、ピザは? と聞いてみたところ、こちらは大きさが収まるかどうかがポイントとのこと。つまり、オーブントースターとオーブンレンジの境目は、我が家の場合、パワーで言えばグラタン、サイズで言えばピザ、になるようだ。
● ちょいデカ、ちょいパワフルを求めて
と、ここまで考えてから、我が家の古いトースターを見て、なるほど、だから我が家の食卓にグラタンとピザが登場することがほとんどないという理由がわかった。
というわけで、どうせならオーブントースターの守備範囲を広げ、我が家の食卓も豊かにしようという狙いで購入したのが、象印のオーブントースター「こんがり倶楽部 ET-SY85-XA」だ。メーカー希望小売価格は11,550円。Amazon.co.jpで6,059円で購入した。
ステンレスのシンプルなデザインに、オーブントースターに欠かせないダイヤル式のタイマーつまみと火力切替つまみ、ガラス製の大きくて中が見やすいトビラがついたオーブントースターだ。
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正面
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側面
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スイッチはオーソドックスなタイマー式。下のつまみで火力を調節できる
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下にプレートを収納するための棚が装備されており、使わないときにしまっておける
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特徴は大きく3点。上下のヒーターを組み合わせて火力が5段階に切り替えられること、庫内の奥行きが22cmと大きめになっていること、とびらや焼き網などを取り外して洗えることだ。
最近のオーブントースターは、オーブンレンジかと思えるほどの高機能な製品も存在するため、機能としてはミドルレンジの製品に相当するものの、我が家が目指す、ピザが焼けるちょっと大きめなサイズ、グラタンの中まで火を通せるちょっと高いパワーという条件を十分に満たしており、実売価格も6千円台とリーズナブルだ。
パワフルなオーブンレンジがすでに家庭にある場合、そのサブとしてパンからグラタンまでをカバーさせるのには、性能、価格ともに妥当なところだろう。
● グラタンはこんがり、20cmピザはピッタリ
実際に使ってみた印象としては、ちょいデカ、ちょいパワフルという我が家の要件にピッタリな印象だ。
まずは基本中の基本となるパン焼きに挑戦。普通の食パンの場合、写真のように横に2枚ならべることができ、奧にはまだ若干の余裕がある。これなら、山形の食パンでもらくらく2枚焼けるだろう。
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食パン2枚並べても奧にはまだ余裕がある
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こんがりとした焼き色でおいしそうに焼けている
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裏側もイイ感じだが、もう少し中央に置いた方がよかった印象
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18cmクラスの皿だと1枚が限界。もう少し小振りなら2枚、横長の大きめの皿なら幅26cm、奥行き22cmまではのせられる
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続いては、オーブントースターとオーブンレンジの境界となるグラタンの登場。庫内サイズが260×220×90mm(幅×奥行き×高さ)となっているため、皿のサイズによっては横に2皿並べることもできそうだが、残念ながら我が家にはピッタリ合うグラタン皿がなかったので、普段使っている直径18cm程度の皿を使ってみた。
取扱説明書に従って、まずは上250w、下500wの750wで調理。その後、火力調節つまみを上ヒーターのみの500wにして焦げ目を付けてみたところ、もくろみ通り、中はアツアツ、表面はカリッとうまく調理できた。
サーモセンサーが内蔵されているため、途中でヒーターのオン、オフを繰り返してちょうど良い温度で調理できるので、火力とタイマーさえきちんとセットしておけばおまかせでうまく焼けるだろう。
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ピッタリおさまる6インチのピザ。いわゆるSサイズのピザなら問題なさそう
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最後はピザを焼いてみた。取扱説明書によると、プレートを利用した場合で8インチ(20cm)のピザを焼けるとのことだったが、スーパーに買いに行っても、なかなか8インチというサイズが見つからない。しかたがないので、6インチと、8インチより若干大きい22cmのピザを購入した。
6インチはもちろんプレートにピッタリ。もしかすると2枚焼けるかとも期待したが、やはり無理だった。一方、22cmのピザはスペック的には若干サイズオーバーながら、プレートを使った場合でもギリギリOK。奧が若干当たるような感じになるが、何とか焼くことができた。
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近所のスーパーで売っていた最大サイズのピザを購入。パッケージは大きかったが中身を実測したところサイズは22cmだった
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22cmだとプレートからあふれる感じ。ただし、奧が若干干渉するものの、何とかおさまった
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イイ感じにこんがり。ただし、大きすぎたので手前が若干焼きムラになっている
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我が家はもっぱら宅配派なので、家でピザを焼いたことはなかったのだが、市販のピザでも焼きたてということでかなりおいしかった。この製品なら、完全にグラタンとピザは守備範囲内となるので、普段の食卓を賑わせる役に立ちそうだ。
お手入れはというと、とびらと金網がフックで固定されているので、これを引っ張るようにして取り外せば、すぐに分解できる。とびら、金網、プレート、くず皿と、まるごと分解できるので、あとは洗って乾かすだけと簡単だ。
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フックは取り外しが可能
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フックを取り外すことで、前面のとびらや金網をとりはずせる
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● 3人家族にちょうどいい
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パンとグラタンで家族三人で昼食
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というわけで、象印のオーブントースター「こんがり倶楽部 ET-SY85-XA」を使ってみたが、我が家のような少人数の家族(2~3人)の家庭には、性能と言い、サイズと言い、価格と言い、すべてちょうど良い製品であると感じた。
パン、グラタン、ピザとも、最初に子どもの分を焼いてさましておき、続いて夫婦2人分を焼くといったように、大抵の料理を2ターンでこなすことができる。使い方もシンプルで、お手入れも楽なので、古いトースターの買い換えなどに検討してみると良さそうだ。
■URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
製品情報
http://www.zojirushi.co.jp/syohin/kitchenware/ETSY.html
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2008/04/17 00:07
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