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家電製品ミニレビュー
ナショナル「NB-G120」
~パンから肉まで焼ける万能トースター
Reported by 本誌:伊藤 大地
NB-G120
正直に言うと、パンよりご飯の方が好きだ。
理由ははっきりしている。ご飯は炊飯器により、炊きたてを食べられるが、パンは買ってきたものを軽くトースターで温めるだけだからだ。
炊きあがり直後、炊飯器のフタを開けたときの幸せは、誰でも体験したことがあるだろう。ブワッと顔に蒸気があたり、ご飯の甘い香りが立ちこめる……。それと比べると、トースターで温め直したパンは、いかにも魅力に欠ける。
……と思っていたのは、量販店で980円で買ったトースターを使っていたときの話だ。ヨドバシカメラでの価格が13,900円、価格差にして10倍以上となるナショナルの最新型トースター「NB-G120」を導入した今、我が家の「パン事情」は大きく変化している。この製品をレビューし、その変化をご説明しよう。
まず、外観だが、安価な製品と比べてもっとも違いがあるのが操作パネルだろう。焼く時間の目盛りに合わせてツマミをひねるタイプが一般的だが、NB-G120では、プリセットメニューと、温度と加熱時間を手動で設定するマニュアルモードが用意される。その多機能さに伴い、ボタン数も電源ボタンを含めて15種類と多い。
操作パネル
調理時間の目安
本体上部にも調理時間の目安を記したシールが貼られており、説明書を読まずに最低限の機能は使えるよう配慮されている
本体側面
本体背面
庫内
プリセットメニューはトースト/冷凍トースト/パン温め/焼きいも/冷凍ピザ/フライ温め/パックもちの7種類。プリセットメニューでは、「トースト」とひとくくりにされているが、実際にはパンの厚みや焼き具合の好みなど、微調整したくなるだろう。そこでNB-G120では、「焼き色調節キー」が付いており、プリセットメニューと組み合わせて「うすい」から「こい」まで5段階で焼き具合を調整できるようになっている。
普通の食パンを焼く場合だが、よほどこだわる人は別として、9割方「トースト」ボタンと焼き色調節で事足りる。バターやチーズをパンの上に載せて焼く場合や、パンを冷蔵庫などで保存した場合は、いつもより1段階か2段階、焼き色を濃いめに設定してやるとうまく仕上がるようだ。
厚めのトーストと非常に相性がよく、外側がカリッと、中がモチッと仕上がる。こうした厚めの食パンは、安価なトースターだと中まで温めようとすると外側が焦げ、外側をちょうどよく焼き上げようとすると中が温まらないことがままあったので、非常に驚いた。
食パンは2枚並べて入れられる
焼いている様子
焼き上がり。色目調節は1段階、濃いめに設定した
はじめは「トースト」ボタンしか使わないのでは、と思っていたが、「パックもち」や「冷凍ピザ」「冷凍トースト」も頻繁に使っている。これまで、こうした食品は適正な加熱時間がわからず、とりあえずちょっと短めの時間で焼いて、足りない場合に追加設定、という手続きを踏んでいた。これが面倒くさくなって、多めに設定するともちの中身が飛び出したり、ピザの生地が焦げ付いたりと不便が多かった。これをボタン1つで済ませられるのは便利だ。
中でも多用するのが「冷凍トースト」ボタン。これまで、食パンを冷凍しても、解凍して食べることなく捨てることが多かった。パンを食べるのはたいてい朝だが、朝の忙しい時間に解凍するのが面倒なので重宝する。
繰り返し使っていくうちに気づいたのだが、焼き色調節を初期状態の真ん中の位置にして、プリセットメニューで調理した場合、若干、弱めの仕上がりになるようだ。
もし、これが意識的にチューニングされているとすれば、不都合というよりむしろ親切な設計だと評価したい。
つまり、食パンだろうと、冷凍ピザだろうと、もちだろうと、すべての製品が均一の厚みではないわけだ。標準的な厚みのもので、ちょうどいい加減に焼き上がるように設定すると、薄めのパンを焼くときに焼きすぎになってしまう。焼きが足りないならば、追加で加熱すればよいが、焦げてしまったものを元に戻すことはできない。薄いものにあわせた設定とすることで、焦げ付くことを抑えているのだろう。
というわけで、我が家ではいつも、焼き色調節キーを1段階濃いめに設定して使っている。
さて、マニュアルモードの場合だが、温度設定キーで温度帯を発酵/140/160/180/200/220/240/260℃の8種類から選択できる。加熱時間は最大25分まで、30秒刻みで設定する。設定の自由度が高く、説明書でも豆腐の田楽からラザニア、鮭のホイル焼きなどについて、簡単なレシピが収録されている。
一般的なトースターに求められる機能はほぼプリセットメニューから行えるため、マニュアルモードは高温で10分以上の加熱を行なうオーブン調理で使うものと考えた方がよいだろう。
カレーパンの温めはマニュアルモードで行なう
調理パンは2個同時に温めずに、1個ずつやるとよりムラなく仕上がる
パンも肉もNB-G120で焼いた、自家製ハンバーガー
クズ受けは取り外せる
もち用の網
肉や魚などを焼くときに使うトレイ
ただ、1つだけ例外がある。カレーパンやホットドッグなど調理パンの温めだ。おそらく、調理パンは食パンや冷凍ピザ以上に、バリエーションが豊かで、プリセットメニューだけでは対応しきれないのだろう。実際試してみても、カレーパンは中が温まるまで時間がかかるのに対し、焼きそばパンは具が露出しているため、すぐに温まる。説明書にはおおまかな目安として、カレーパン、コロッケパンなど薄いものは140℃で2~5分、ハンバーガーなど厚みのあるものは、アルミホイルに包んだ上で、220℃で5~10分としている。
パンごとに異なるので、なかなか設定が難しいところだ。
さて、オーブンとしてのNB-G120についてだが、パッケージには金属製のトレイも付属しており、そこにアルミホイルを敷けば、肉や魚も焼くことができる。
参考までに、5万円を超えるような高級オーブンレンジとの違いを簡単にまとめておくと、プリセットメニューの数、調理温度と時間の幅広さ、油や塩分を落とせる健康調理の3点が挙げられるだろう。
本格的な料理を作る場合は、それが本職であるオーブンレンジの方が便利なのはいうまでもないことだが、お総菜やおつまみの調理では、NB-G120でも十分その機能を果たしてくれる。
実際、我が家ではグラタン、焼きなすなども作っているし、お酒のつまみに焼き鳥をやくこともある。休日の昼食には、肉をパンをNB-G120で焼いてハンバーガーを作ったりもする。チェーン店で食べるのとはまた違った、シンプルな味わいがある。
総じて、ただ食パンにバターやジャムを塗って食べていたときより、ずっとトースターの使い道が広がった。トースター以上、オーブンレンジ未満という位置づけは、一人暮らしの人にもよいかもしれない。いずれにせよ、価格相応の価値はある製品と感じた。特にパン好きの人に強く推薦したい。
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URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=NB-G120
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