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家電製品ミニレビュー
三洋「T-SOLID GEAR SV-GS1」

~T字カミソリファンにこそ使って欲しい“PULL剃り”シェーバー
Reported by 清水 理史

T字派? それとも電気派?

三洋電機のPULL剃りシェーバー「T-SOLID GEAR SV-GS1」。ペングリップで使うという新しいコンセプトの電気シェーバーだ
 頻繁ではないにしろ、職場や学校など、男性が集まる場所なら必ず話題にのぼるのがヒゲ剃りの話だ。

 ヒゲの濃い、薄いからはじまって、いつ剃る、どうやって剃る、どのメーカーを使ってる、プレ/アフターのローションは……などという具合にわりと話題に華が咲く。あたりさわりがない話題なうえ、意外にその人の趣味嗜好、生活環境などがうかがい知れるので、実は初対面の人との会話のネタとしても重宝する。

 この会話、始めると意外に話が弾むのだが、その理由はおそらく派閥ができることだろう。ズバリ、T字派と電気派だ。剃り味重視のT字派とお手軽電気派などといったように、会話を進めていくと、必ず派閥が分かれる。

 クルマやファッション、味覚なども、会話の上で意見が分かれることが多いが、ヒゲ剃りの場合、選択肢が基本的に2つしかないため、派閥がきれいに2分されるところが文化的に美しい。意見の対立が人間関係に及ぼす影響もほとんどなく、後に遺恨を残すこともない。

 女性に語るなんて場違いなことさえしないように注意すれば、会話の持ちネタの1つに加えておくことをおすすめする。


T字派向けの電気シェーバー

 なぜこんな話をしたのかというと、このT字派の人々を強く意識した電気シェーバーの新製品が発売されたからだ。

 手掃除から水洗いや全自動へ、3枚刃から4枚刃へと、これまで技術をベースに進化してきた電気シェーバーだが、今回、三洋電機から発売された「T-SOLID GEAR SV-GS1」は、“PULL剃り”という、どちらかというとコンセプトベースの新機能を搭載しているのが特徴だ。2月に発売された新製品で、メーカー希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで8,582円で購入できる。

 このPULL剃りとは、文字通り、引いてヒゲを剃る方式のことだ。通常の電気シェーバーは、パワーグリップと呼ばれる持ち方をするのが普通で、シェーバーのヘッドを親指側にして握り込むようにして持つ。

 これに対して、PULL剃りのSV-GS1は、いわゆるペングリップで使えるようになっている。ヘッドの付け根あたりを親指と人差し指でつまむように持ち、中指や薬指で本体を下側から支えるようにして持つ。ちょうど、T字カミソリでアゴの下を剃るときと同じグリップと考えるとわかりやすいだろう。


親指と人差し指でつまむように支えるペングリップ
従来の電気シェーバーで一般的なパワーグリップ

自然な姿勢で楽に剃れる

 このペングリップ方式は、メーカーによると、ホールドしたときの手や指への負担をすくなくすることができるとのことで、握ってみても確かに余計な力が入らない印象だ。

 そのメリットは、実際に使ってみると、よりはっきりとわかる。ヒゲというのは基本的に下から上に向かって剃る(これも意見が分かれるところなのだが……)。このとき、ペングリップだとアゴの下、もみあげの下の方にヘッドを当て、自然な感じで引き上げることでヒゲを剃ることができる。そう、ちょうど「剃り上げる」という表現がピッタリだ。


ペングリップで引いて剃るSV-GS1。引き上げるようにして剃れるので確かに余計な力は必要ない 【動画】ペングリップでのヒゲ剃りの様子(WMV形式,1.12KB)

 パワーグリップだと、持ち上げるという感覚なので、どうしても力が入りがちで、途中でつっかえるような感じになることがあるが、ペングリップで剃り上げると、ヘッドがスムーズに肌に当たる。

 ちなみに、ヘッドの角度を80度、50度、20度(水洗い用)の3段階に切り替えることができるが、個人的には50度にセットしたときがもっとも使いやすかった。もみあげなどのキワを剃るなら80度が便利だが、普段は50度で使うのが良さそうだ。


80度、50度、20度にヘッドの角度を調節可能。80度に調節したところ
50度でT字カミソリとほぼ同じ角度になる
水洗いする時は20度に調節する

PULL剃りに合わせて、付け根側に粗剃り用の刃が取り付けられている
 刃の形状も、PULL剃りに合わせて、ヘッドの付け根側から上部に向かって、粗剃り刃、仕上げ刃1、仕上げ刃2と3枚刃が並んでいうるうえ、よく見ると粗剃り刃から順番にヘッドから飛び出している長さがだんだん長くなっている。

 顔の形状に合わせて、グリップした手を弧を描くように引き上げていったときに、ちょうど肌に密着するような形状になっているわけだ。このため、無理に力を入れなくてもきれいにヒゲを剃ることができるし、何となく肌がヒリヒリするような感覚もない。

 カミソリの剃り味が好みとなるとまた話は別だが、少なくとも感覚としてはT字カミソリに近い感覚で利用できる。もちろん、シェービングクリームなどを利用したウェットシェービングにも対応しているので、これならT字派も納得して使えるのではないだろうか。


ヘッド部を外さずに手間無くお手入れ可能

 PULL剃りに加えて、SV-GS1のもう1つの特徴とも言えるのが、ヘッドを外さずに水洗いができる「流水クリーニングヘッド」が採用されている点だ。

 最近では水洗いできることが当たり前になってきた電気シェーバーだが、水洗いするときは、大抵、ヘッドを外して、洗剤を付けてスイッチオン、最後に水で流して、再びヘッドを取り付けるという手順になる。

 これに対して、SV-GS1は、ヘッドの流水口を開き、そこから水を流し込みながら、スイッチをオンにするという方法で水洗いができるようになっている。

 もちろん、本格的にキレイにするには、ヘッドを外して内部をハケで掃除したり、外刃にハンドソープなどをつけて清掃する必要があるが、毎日のお手入れでヘッドを外さすに済むのは非常にありがたい。


ヘッド部分に開口部が用意されており、ここから水を流すことで水洗いができる 【動画】洗う様子(WMV形式,1.16MB) 本格的な清掃や交換ののために、もちろんヘッドも外せる

 おそらく、手間が楽というのもT字派に欠かせない条件だと思われるが、そういった部分でも納得の製品だろう。


電気派へのいざない

 というわけで、三洋電機のPULL剃りシェーバー「T-SOLID GEAR SV-GS1」を実際に使ってみたが、剃るときの感覚、お手入れなど、電気シェーバーながら、かなりT字カミソリに近い感覚で使える製品だと感じた。

 ただし、剃り味としては、T字カミソリとは完全に同じというわけにはいかない。特に、いわゆるクセヒゲの場合、方向を頻繁に変えないとうまく剃れない。下から上に引き上げるのは楽だが、上から下、さらに横方向と、頻繁に方向を変えながら剃るという人には若干つかいにくいかもしれない。

 このあたりは、人によって向き不向きがあるので何とも言えないが、場合によってはT字派の人が時間がないときのために使うサブシェーバーとして揃えておくというのも良さそうだ。いずれにせよ、持ち方がユニークな製品なので、そのグリップ感だけでも店頭などで試してみることをおすすめしたい製品だ。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.e-life-sanyo.com/products/sv/SV-GS1_T/index.html

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2008/03/21 00:18

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