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家電製品ミニレビュー ケンコーの変わった歩数計3製品を試す
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~オモシロ機能で楽しくメタボ退治
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Reported by
清水 理史
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● 体力・気力・知力
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ケンコーの歩数計3種。左から「歩数計ラジオ」、「ソーラー歩数計」「おしゃべり歩数計」
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先日、お世話になっている方から「体力・気力・知力」という言葉を頂いた。
何のことはない。知力を育むには、気力が充実している必要があり、その気力を保つには体力が必要という話なのだが、その方は60代半ばを過ぎようというのに、これを実践しているからスゴイ。週に1回はプールで2,000mほど泳ぐそうだ。
一方、筆者はというと、夕方、ポストまで新聞を取りに行って、「お、今日、はじめて外に出た」などと気づき、ハッとさせられることがある。インドア派なんて言えば聞こえは良いが、不健康そのものだ。
Wii Fitで「太り気味」をキープできているから、なんて喜んでいる場合ではない。
だからと言って、急に運動を始めるほどアクティブな方ではないので、とりあえず1日にどれくらい歩いているのかをカウントしてみたくて歩数計を購入した。
ウォーキングは手軽にできるから人気なのか、歩数計は実にたくさんの種類がある。そこで、最近発売されたものから面白そうなものを3つほどピックアップしてみた。
いずれも株式会社ケンコーから発売されている歩数計で、「歩数計ラジオ」、「おしゃべり歩数計」、「ソーラー歩数計」の3製品だ。
● ラジオを聞きながらウォーキング
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FMラジオ付の「歩数計ラジオ(KHB-015)」
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1番手は「歩数計ラジオ KHB-015」。メーカー希望小売価格はオープンプライス。楽天市場での購入価格は1,500円だった。その名の通り、ラジオ付の歩数計だ。
本体側面のジャックにイヤホンを接続。OFF/LO/HIGHと電源とボリューム調整を兼ねたスイッチをオンにし、「SCAN」と書かれたボタンを押すとイヤホンから音声が聞こえてくる。
ラジオの対応周波数は、76MHz~96MHz。そうFMだ。
てっきりAMかと思っていたら、わりとポップな音楽が聞こえてきたので、ちょっと驚いた。いや、個人的には、いつもクルマの中でFMを聞いているので、うれしいのだが、まさかFMだとは思わなかった。
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本体側面にイヤホンジャックとスイッチを搭載。スイッチはON/OFFとボリュームを兼ねており、LO/HIGHの2段階に音量を切り替え可能
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ボリューム「HIGH」だと、電波状態によってはノイズが耳に付くので「LO」で聞きながら近所の川沿いを歩いてみたのだが、確かにボーッと歩いてるよりは、軽快なトークや音楽を聴きながらの方が長く歩ける。
季節が春なら、鳥のさえずりとか、風の音を楽しみながらのウォーキングの方が良さそうだが、いかんせん寒いので、そんな風情もない。今の季節は音楽を聞きながらという方がウォーキングもはかどりそうだ。
ただ、1つツライのが、FMの選局がカン頼みというところだ。FM曲のチューニングはオートスキャンになっていて、前面の「SCAN」ボタンを押す度に自動的に周波数がサーチされる。
「81.3(エィティワン・ポイント・スリー)~」と聞こえてくれば、「お、J-WAVEか」ってわかるのだが、ほかの局はさっぱりわからず、CM前の周波数と局名のコールを聞くまで待たないと、今、どの放送局を聞いているのかがさっぱりわからない。
お気に入りの音楽が聞こえてくるまで、スキャンボタン押せば良いじゃん、と思うが、やっぱり、今、どの局を聞いているのかが、かなり気になってウォーキングに集中できない。これはもう少し何とかしてほしいところだ。
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液晶画面には歩数計の情報しか表示されない。ラジオの選局はオートスキャンによる自動
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クリップが若干弱い印象。何度か落としたせいで本体にキズができてしまった
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また、この手の製品ではありがちなのだが、クリップが弱くて、歩いているうちに何度かポケットやベルトから外れて落ちてしまうことがあった。だからと言って、ポケットに入れてしまうとうまく歩数がカウントされないので、厚みがあるベルトなどにしっかりと固定するようにした方が良さそうだ。
● ソーラー+ライト+警報ブザー
続いては「ソーラー歩数計 KHB-014」。メーカー希望小売価格はオープンプライス。楽天市場での購入価格は2,000円だった。本体上部にソーラー電池を搭載し、この電力で駆動させることができる。ただ、完全にソーラーのみで駆動するのかといと、そうではなく液晶表示用にボタン電池も利用している。言わばハイブリッドだ。
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ソーラー充電式の歩数計「ソーラー歩数計(KHB-014)」
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背面
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もちろん、単にソーラー駆動というだけではない。本体にLEDライトとサイレンを内蔵しており、暗い場所を照らしたり、大きな電子音をサイレンとして鳴らすことができる。
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本体側面にLEDライトを搭載
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暗い場所を照らすことができる。間違えやすいのだが、スイッチを反対方向に入れるとサイレンが鳴る
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本体上部のソーラーパネルで充電できる
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マイル表示にも対応
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昼間にゆっくりウォーキングできれば良いが、忙しくて時間が取れず、朝や夜にウォーキングをするという人もいることだろう。今の季節の暗い朝方でも、このライトとサイレンさえあれば、女性などでも安心してウォーキングができそうだ。
ソーラーなのに暗い場所? と筆者も含め、矛盾を感じる人も少なくないかと思われるが、前述したように本製品はソーラー駆動と電池駆動のハイブリッドとなっており、液晶に加え、LED表示とサイレンの電力も、実は電池から供給されている。
じゃあ、ソーラーの意味は? と悩んでしまうが、取扱説明書を見ると「ソーラー充電」となっているので、昼間に充電、夜にその電力でライトとサイレンを使うというイメージになるだろう。
ちなみに、今回の製品の中では、本製品のみ歩数から換算した距離をマイルで表示できるようになっている。たぶん米国市場と兼用の製品なのだろう。
● おしゃべりで歩数をカウント
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音声案内機能付の「おしゃべり歩数計(KHB-016)」
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最後の「おしゃべり歩数計(KHB-016:2500円)」は、なかなかの個性派だ。
音声再生機能を搭載した歩数計となっており、本体側面の「MODE」というボタンを押すと「間隔(距離の意味)」、「カロリー」、「総運動時間」などと表示されるモードを声でアナウンスしてくれるうえ、それぞれのモードでさらに、反対側側面にある「TALK」ボタンを押すと、その内容を声で教えてくれる。たとえば、歩数なら、「あなたはロクセンヒャクキュウジュっぽあるきました」などと声で教えてくれる。
これは暗い時間帯など、液晶ディスプレイが見にくいときに重宝する。暗い中、どれくらい歩いたのかなと思って、ボタンを押せば、その歩数や時間などを即座に知ることができる。
電車の中で間違ってボタンを押してしまうと、ちょっと恥ずかしいが、ウォーキング中などはわざわざ立ち止まって液晶を見る必要がないので、なかなか便利な印象だ。
実は、このような音声再生機能を搭載した歩数計というのは、たくさんの製品が存在するのだが、この製品がユニークなのは、その声だ。
文章では表現しにくいのだが、微妙に関西方面の方言を感じさせるアクセントの女性の声となっており、どことなく親しみが持てる声なのだ。
個人的には、社員の方なんじゃないかと思えるのだが、この素人っぽさが実に「イイ感じ」を醸し出しているのだ。
今回紹介した製品の中では、もっともサイズが大きく、70×59×40mm(幅×奥行き×高さ)、固定用のクリップもしっかりとしており、使いやすさも上々だ。
● 好みの付加機能で選びたい
以上、ケンコーの歩数計3製品を使ってみたが、いずれの製品も、歩数カウントに加え、設定した体重や歩幅から計算した距離や消費カロリーを表示できるようになっており、基本的な機能には大きな差はない。
このため、ラジオか、ソーラー+ライト+サイレンか、おしゃべりか、という付加価値で製品を選ぶのが良さそうだ。
個人的には、実用性でも、面白さでも、おしゃべり歩数計がイチオシだが、使い方によってはラジオやソーラーの実用性も高く、お買い得感はありそうだ。
■URL
株式会社ケンコー
http://www.kenko-tokina.co.jp/
製品情報(PDF)
http://www.kenko-tokina.co.jp/h_and_b/H&B_p3.pdf
ビューティー&ライフ関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm
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2008/02/13 00:04
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