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家電製品ミニレビュー
オムロン「HJ-151」

~歩く速さも計測できるメタボ対策歩数計
Reported by 大原 雄介

オムロン「HJ-151」
 先日編集部に行った時の事。「こーいうのはメタボの大原さんに最適では」と、やはりメタボな編集長が持ってきたのがこちら。いやまぁメタボは否定しませんが。

 実は歩くほうは結構得意である。一時期はだいぶ足腰が弱っていて駄目だった事もあるが、そもそもキャリーバッグに10kg近い機材を放り込んで、終日歩きっぱなしに耐えられないとCOMPUTEX(パソコン系の大型イベント)の取材なんぞできたものではない。同様のイベントにCESとかCeBITとかがあって、こちらはCOMPUTEXより更にヘビーなので筆者は行かないことにしている。……何の話だっけ?

 そう、歩く話。この商売、取材中は歩き回るくせに、取材が無いと1日中部屋から出ないなんてこともザラ。ただそれだと流さすがに体に悪い(具体的に、足が浮腫んだりする)ので、〆切が迫ってない時には昼間に出歩くことが多い。近いところでは隣の駅の商店街(直線距離で700m強、道のりもほぼ同様)、ちょっと時間があるときは林試の森公園(直線距離で1.2km、道のりで1.5km)、戸越銀座(直線距離で1.5km、道のりで2km)、五反田TOC(直線距離2km、道のりで2.8km)あたりまでは普通に徒歩で往復している。俗に言う「1日1万歩」にはやや満たない程度ではあるが(五反田TOCを越えて五反田駅あたりまで往復すると大体1万歩になる)、この程度の距離は全く苦にならない程度ではある。

 ただこの歩数、数えたのは100円ショップで買った歩数計であり、精度がかなり心配(なんか1歩歩くと1.5歩位カウントする場合がある)ではある。「まともなものに買いなおそうかなぁ」なんて考えていた折の編集長のご提案なだけに、喜んで受けさせて頂いた次第だ。

 今回試用するオムロンの「HJ-151」は、同社のWalking styleシリーズの新製品である。本体サイズは直径は35mm、厚さは25.8mm。重量は33gで、まったく負担にならない大きさ&重さ。欲を言えば、もう少し厚みが薄ければ完璧。メーカー希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpで2,232円で購入した。

 機能的に言えば、同じWorking styleのHJ-113が脂肪燃焼量の表示をしてくれるとか、更に上位のHJ-710ITがUSB接続で記録をPCにダウンロードして管理できるといった機能を持っているほか、フリー装着(胸ポケットとかかばんの中でも正しく歩数を計測)などをサポートしているのに対し、こうした機能は持っていない。

 特に装着は腰のベルトに正しく装着しないといけない。その一方、同じ電池(CR2032)を使いながら、使用期間の目安が1年(HJ-113やHJ-710ITは6カ月)と長いほか、従来の「しっかり歩行」(10分以上の連続歩行のみカウント)に代えてエクササイズ歩行(1分間に100歩以上の歩数をカウント)の機能を持つあたりは、確実に進化しているわけで、単純に上位モデル、下位モデルと分類しにくい関係にある。

 実のところ「しっかり歩行」は、都内で使うのには色々問題があった。要するに信号待ちで立ち止まると10分が途切れてしまうし、加速度センサーが付いているのでその場で足踏みしていてもカウントされない。しかたがないので信号のそばでぐるぐる歩き回りながら青信号を待つという、明らかに怪しい行動を余儀なくされていたわけで、もう横断歩道で怪しいマネをしなくて良くなったのはありがたい。


 さて、パッケージはそれほど大きくない。実際HJ-151本体以外はというと、取り扱い説明書が附属するだけだからだ。最初に電池カバーをはずして電池を装着、ついでシステムの初期設定(時刻・体重・身長)をセットする。この初期設定がちょっと厄介であった。設定項目そのものは少ないのだが、値を定めたら本体裏面のSETスイッチを押して確定させるシーケンスが意外に大変だった。というのはSETスイッチが(誤動作防止のためかもしれないが)かなり奥まったところにあり、しかもかなりしっかり押し込まないとSETされない。説明書には「細くて折れにくい棒で押す」とか書いてあるが、どうせなら専用の棒を付属させてくれても良かったと思う。ちなみに筆者は最終的にプラスの精密ドライバで何とかなった。


左右どちらでもいいとは思うが、筆者は右に携帯電話のフォルダをぶら下げる事が多いので、左にした
 3つの値をセットしおわったら、後は使うだけである。こんな具合(画像を参照)にベルトに挟みこんで、歩くだけだ。さすがにこの重さだと、存在を殆ど意識することはないので、比較的快適である。が、2つほど問題点が見つかった。

(1) 時計の代わりにならない
 時計機能はついているが、ベルトに装着するというような使い方をしていると、ぱっと画面を見るのは不可能である。これが例えば同社のヘルスカウンタであるHJ-106のような構造なら、手前に開けば時計の代わりになるのだが、そうした配慮はない。勿論ベルトから取り外してから、ボタンを押して画面表示し、見終わったらまたベルトに戻すという手間を掛ければ可能だが、それなら腕時計でもしていたほうがはるかにマシである。

(2) ベルトから落ちる
 歩いてる限りにおいては、そうそうベルトから外れる事はないのだが、着座/起立を繰り返していると、段々本体が腿で押されて上にずり上がる場合があるようで、実際朝から取材に出かける際に着用していったら、夕方位にうっかり落すハメになってしまった。

 もっともこれはメーカーも判っていたようで、クリップにはストラップを通す穴があらかじめ用意されている。筆者の場合は、ここに近所の100円ショップで売っていたストラップを取り付け、ズボンのベルト通しに固定することで解決した。利用の際には各人が何かしら考えたほうが良いだろう。


クリップにはストラップを通す穴があらかじめ用意されている。最初はこれに気がつかず、ドリリングでもしようかと思っていたので、ちょっと安心した 100円ショップで購入したストラップ。万一の落下防止だから強度はそれほど要らないし、長さも短くてよく、かつ簡単に着脱できるものが好ましい

これは品川で開催されたMEMCON 07 Tokyoに朝から参加、昼過ぎに会場を抜け出して青山の某所の発表会に参加、その後再びMEMCON 07 Tokyoに戻り、18時過ぎに離脱して帰宅というパターン。移動が全部公共交通機関だったこともあり、それなりの歩数になっている
 で、肝心の記録機能である。普段はバッテリ寿命を延ばすためか表示はオートオフになっている。ここで表示ボタンを押すと、まずは歩数がカウントされる。試したところ、意外に精度はよく、その場でジャンプした位では歩数は増えなかった。

 また自転車とかバイクでの移動も試してみたが、それらはカウントされないようだ。ただ、手に持って思いっきり振ると、いきなりまとめて6歩追加されるなんて事もあったので、まぁ騙すことは不可能ではないようだ(騙してどうする? という素朴な疑問はあるが)。

 歩数が表示された状態で、もう1回表示ボタンを押すと、今度はエクササイズ歩行距離とその歩行時間である。更に押すとエクササイズ歩行の消費カロリー、もう1回押すとエクササイズ歩行での歩行距離が表示される。記録されるのはここまでなので、もう一回表示ボタンを押しても、戻るだけだ。


表示ボタンを押すと、今度はエクササイズ歩行距離とその歩行時間。ただしエクササイズ歩数は半分。まぁ駅の中や会場で10km/hで歩き回る訳にもいかないし 更に押すとエクササイズ歩行の消費カロリーが表示される。結構疲労困憊した(なにしろ機材ごと移動である)にも関わらず、たったの297kcal。もっともこれはあくまでも目安で、あまり正確な数字とは言えない もう1回押すとエクササイズ歩行での歩行距離が表示される。歩行距離はこんなもの。どうせなら、エクササイズ歩行以外も含む、総歩行距離もだして欲しかった

「メモリ」ボタンを押すと、1日前のデータを表示してくれる。もう1回で2日前、更にもう1回で3日前という具合に、過去7日分のデータが表示される
 ところでHJ-151は過去1週間分のデータを蓄積できる。使い方は簡単で、本体上部の「メモリ」ボタンを押すと、1日前のデータを表示してくれる。もう一回で2日前、更にもう1回で3日前という具合に、過去7日分のデータが表示される。ただ、この状態からエクササイズ歩数の6日前を、という場合は一度表示ボタンを押し(これをすると、「本日の」エクササイズ歩数に切り替わる)、更にメモリボタンを押して6日前に戻す必要があり、ちょっと煩雑に感じた。

 とりあえず2週間ほど使っているが、脱落防止のフックさえ使えば特に問題もなく、操作性に関しても慣れで対応できる範疇と言える。特にエクササイズ歩数は、従来のしっかり歩数よりも有用に感じる。ウォーキングのお供には便利な歩数計だろう。





URL
  オムロン ヘルスケア株式会社
  http://www.healthcare.omron.co.jp/index.html
  製品情報
  http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hj151_1.html

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URL
  ビューティー&ライフ関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm



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2008/01/23 00:12

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