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家電製品ミニレビュー
イデアインターナショナル「Chimney3 TKM34」

~就寝中も使えるようになった新型“エントツ”
Reported by 清水 理史

家の中のエントツという風景

まるで高くそびえ立つエントツから出てくる煙のよう
 下から先端を見上げるようにして眺めれば、それはまさに空高くそびえるエントツそのもの。

 先端からモクモクと湧き出てくる煙を眺めていると、何となく心も落ち着いてくる。 

 直訳すれば「煙突」というそのものの名前が付けれられたイデアインターナショナルの「Chimney3(チムニー3)」は、そんな不思議な雰囲気を持った加湿器だ。

 円筒形の本体からニョキ、ニョキっとした感じに細長いエントツが伸びており、そこから超音波振動によって気化させた蒸気をゆっくりと吹き出しながら、部屋を加湿する。

 最近ではすっかり見かけなくなったが、遠くにある工場の煙突から出ている煙を彷彿とさせる。個人的にはなぜか夕方のイメージが脳裏に浮かぶが、そんな煙突が家の中にあるというのも実に不思議な風景だ。


円筒形の本体から細長いエントツが伸びるChimney3
エントツは組み立て式となっており、二段階に調節可能

キープコンセプト

 このChimney3、今回紹介したグリーン以外に、ホワイト、ブラウン、イエロー、ピンクの各色がラインナップしている。メーカー希望小売価格は15,750円。Amazon.co.jpで同額で購入した。

 「3」という名前の後の数字が気になるかもしれないが、シリーズとしては3代目(小型のminiシリーズはカウント外)となる製品で、言わば最新版のChimneyといったところ。

 とは言え、デザインは従来製品とほとんど同じで、コンセプトをキープしたまま内部の仕様が使いやすく改良されている。

 どこが変わったのかのかというと、最大の違いは給水タンクが取り外し式になって水の補充が楽になったこと。

 従来製品は本体の吸水口を開けて水を注ぐ方式だったため、やかんのようなもので水を注ぎ込むか、本体ごと持ち運んで給水する必要があった。これに対して、Chimney3はエントツ部分のフタを取り外すと、内部の給水タンクを取り外せるようになっており、これを台所などに持って行って簡単に給水できるようになった。


エントツを取り外した様子。本体上部のエントツを取り外すと給水タンクが現れる
取っ手を持って引き出せるため給水も楽

 タンク容量が1.8Lと若干少なくなってしまったものの、それでも最長36時間の連続運転が可能なため容量的には十分だ。

 デザイン重視の家電製品の場合、どうしても使い勝手が犠牲になることがあるのだが、このChimneyはデザインコンセプトをキープしつつ、使い勝手を向上させるというバージョンアップ的な進化を遂げている。


おやすみ中でも使える

ボタン1つ、LED1つという極めてシンプルな設計。ボタンを押す事に動作モードが切り替わる
 また、動作モードが新たに追加されたのも朗報だ。

 Chimneyの操作性は極めてシンプルで、本体下部にボタンが1つ、LEDが1つあるだけで、ほかには操作できるようなものは一切ない。

 このボタンを1回押せば弱モードでスイッチオン、もう1度押せば中モード、さらに押すと強モード、もう1つおまけに押せばおやすみモードとなり、最終的に5回押すとオフになるようになっている。

 注目は、4段階目のおやすみモードだ。実は従来のChimney2までは弱・中・強の3段階のモードしかなかった。もちろん、それでも夜間に弱などで連続運転させておくこともできたのだが、場合によっては、運転させすぎて、蒸気によって本体や設置場所の床などが湿ってしまうことがあった。


【動画】強モードにしたときの動作の様子(WMV形式,969KB)
【動画】お休みモードの間欠運転の様子(WMV形式,1.15MB)

 しかしながら、新型のおやすみモードを利用すると、5秒運転、10秒停止という間欠運転ができ、しかも5時間後に自動的に運転を停止させることができる。これにより、湿度は弱の1/3とかなり低くなるが、加湿しすぎてしまうことを防止できるようになった。

 実際、寝る時に使ってみたところ、おやすみモードでも十分な加湿効果が得られるようで、快適に睡眠することができた。

 フィルターもAgフィルターと濾過フィルターのダブルフィルターによって不純物の放出が防がれているうえ、フィルターも1日8時間の利用で3カ月間利用可能とお手入れも手間がかからない。


背面の吸気フィルタも取り外し式でお手入れは楽 タンク(右)とフィルタ(左)。フィルタは3カ月で交換するのが目安となっている

 繰り返しになるが、デザイン重視の製品であきらめざるを得なかった使いやすさや快適さという面がきちんと考慮されているのは高く評価したいところだ。


「ゆるさ」が魅力

 とは言え、この製品の魅力はやはり機能ではない。その魅力はデザインと、全体から醸し出される何とも言えない「ゆるさ」だ。

 個人的には、加湿器というと白い煙がわりと勢いよく吹き出しているイメージがあるのだが(気化式やハイブリッド式などの登場で白い蒸気そのものを目にすることもなくなったが……)、Chimney3の場合、この煙が、もくもくと言おうか、もわもわと言おうか、とにかく「ゆるい」感じでわき出してくる。

 部屋の片隅で、もわもわとわき出している煙を眺めていると、忙しい年末の最中でも何となく心が落ち着いてくるから不思議だ。

 ただ、部屋に置くときは、色はきちんと考えて選んだ方が良い。植物などが多くある部屋なら、今回のグリーンは悪くないが、我が家にはどちらかというとホワイトやブラウンの方が合っていた印象だ。イエローはまだしも、ピンクを選ぶときは、Chimneyが持つ「ゆるい」雰囲気とカラー、そして設置する部屋のイメージが合うかをよく考えた方が良さそうだ。





URL
  イデアインターナショナル
  http://idea-in.com/
  製品情報
  http://idea-in.com/takumi/chimney3/
  加湿器関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm

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家電製品ミニレビュー
イデアインターナショナル「Mini Chimney」(2007/02/09)

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2007/12/10 00:00

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