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家電製品ミニレビュー
象印「EF-VS40」
~サンマ4尾が同時に焼けるフィッシュロースター
Reported by 本誌:伊藤 大地
象印「EF-VS40」
猛暑も一段落、ようやく秋らしい季節になってきた。
秋と言えば、天高く馬肥ゆる秋、ではないがやはり「食欲の秋」である。秋の味覚といえば、松茸、サンマなどがあるが、松茸は諸般の事情でほとんど口にできないので、この際、無視したい。今年はなんといってもサンマだろう。今年は豊漁で、脂の乗りも良いという。スーパーを覗くと、1匹100円くらいで手に入るようだ。
しかし、家でサンマを焼くのには、苦い思い出がある。去年、ガスコンロのグリルで焼こうとした際、サンマが長すぎてすっぽり入らず、泣く泣く半分に切って焼いたのだ。半分に切ってしまうと気分も出ないし、第一、脂がすっかり落ちてしまい、ちっともおいしくない。
そこで今年は、脂の乗ったサンマを食べようと、魚焼き専用機、フィッシュロースターを買うことにした。選んだのは幅が業界最大サイズでサンマを同時に4尾焼けるという、象印の「EF-VS40」だ。メーカー希望小売価格は16,800円。Amazon.co.jpでの販売価格は9,980円だった。
箱が届くと、思ったより大きい。トースターくらいの小箱かと思っていたのだが、さすがにサンマ4尾が同時に焼けるだけはあり、ビデオデッキくらいの大きさがある。さっそく、サンマを焼く準備を始めよう。
思っていたより、大きい製品の箱
横長ワイドでサンマが4尾焼けるというのが、この商品のウリだ
本体側面
本体裏側
準備は以下のような手順だ。
(1) 受け皿に反射板をセット
(2) 受け皿に300mlの水を入れる
(3) 5分間、予熱をかける
EF-VS40はヒーター部分と受け皿部分が切り離された構造だ。本体には上ブタ部分と、受け皿を取り付ける部分に1つずつ、ヒーターが付いている。まず、受け皿に熱を反射させるための反射板を置き、下側のヒーターにかぶせるようにして本体に取り付ける。
次に300ccの水を反射板に入らないよう、受け皿に注ぐ。水は、ヒーターの熱で受け皿が熱くなるのを防ぐためのもので、必ず入れなければならない。水を入れないでスイッチを入れると、安全装置が働き、電源が落ちるようになっている。
ヒーター部分と受け皿部分が切り離された構造
受け皿部分
上ブタ部分。上ブタにも反射板がついている
上ブタと、受け皿部分を切り離したジ状態
上ブタについている、ヒーター
受け皿部分のヒーター
付属の反射板
受け皿に反射板を入れて使う
最後に網をセットし、5分間予熱をかける。火力調整などはなく、タイマーが付いているだけだ。昔ながらのダイヤルを回して時間を設定する方式だ。取扱説明書には、10分以下の調理の場合、一度10分以上までダイヤルを回してから、指定の時間までダイヤルを戻して設定するとある。予熱もその例外ではないので、指定通りにダイヤルをセットした。
5分経つと、チーンという音が鳴った。電子レンジは今や、「ピーピー」という電子音でできあがりを知らせるものがほとんど。チーンという音は、なつかしさを感じさせる。
ダイヤル式のタイマー。10分以下の調理の時は、一度10分以上ダイヤルを回してから設定する
本体にも、調理時間の目安が記載されている
いよいよサンマを焼こう。取扱説明書にある、調理時間の目安は以下の通り。せっかくなので、この幅広のボディを活かして、4尾同時に焼いてみたい。13~15分とのことなので、間を取って14分でセットしてみた。
主な食材の調理時間
※取扱説明書より
食材
分量
調理時間(分)
さんま塩焼き
2尾
9~10
4尾
13~15
あじ塩焼き
2尾
10~12
あじの開き
2尾
8~10
鮭切り身
4切れ
10~12
さわら味噌漬け
4切れ
8~9
焼き鳥
5本
9~11
幅広ボディを生かして4尾同時に焼いてみる
焼いている様子は外から見ることもできる
焼き始めてから10分たった、サンマ。好みにもよるが、もう少し焼きたい
動作中の消費電力はだいたい1,200W弱
サンマ4尾焼き終わったときの消費電力量は0.37kWh。電気代換算で約8円
上ブタについている、「プラチナ触媒機能」魚の匂いと煙を分解するという
焼き始めて10分。独特の香りがし始めた。皮を突き破り、身の内側から脂が吹き出る音が聞こえてくる。でもまだガマン。窓からのぞくと、まだ表面に青みが残っている。フタの中央にある排気口からは、ちょろちょろと煙が出ている。ここにはニオイを防ぐ「触媒フィルター」が付いているという。ニオイがまったくないわけではないが、部屋中がもうもうとなるわけではないので、効果はあるのだろう。
そしてようやく焼き上がり。フタを開けてみると、4匹、ムラなくきれいに焼けている。食べる分にはまったく問題ないが、個人的な好みでもうちょっと焼き目が欲しかったので、さらに2分焼いた。
付属の魚取器。魚を傷付けずに取り出すことができる
従来機はコンロのグリルと同じように、受け皿を引き出すような方式になっていたが、フタが上側に開くのはやはり使いやすい。引き出しタイプだと、手が熱くなったフチなどに触れるのを気にしなければならないが、そうした気遣いがいらないからだ。
魚を取り出すときは、パッケージに付属している魚取器と呼ばれるこてを使う。先端がフォーク状になっていて、網の目の下側から魚を支えるように取れる。このため、魚を傷つけないわけだ。
焼き上がりのきれいさ、味は言うことない。焼きムラもなく、身崩れを起こしていないため、ジューシーな脂の乗った身を、存分に楽しむことができた。頭を落としたり、半分に切ったサンマより、やはり1尾丸ごとを頂く方が、気分が出る。ついついうれしくなって、1人で2尾も平らげてしまった。
焼き上がったサンマ。身崩れがない
1尾丸ごと食べられるので、気分がでておいしく頂けた
さて、問題は片付けだ。受け皿と反射板には脂がベットリと付いている。取扱説明書によると、食器洗い乾燥機は使えないらしい。一見すると、受け皿や反射板、魚取器は機械部分がなく、洗えそうに見えるのでメーカーに問い合わせてみた。すると、「食器洗い乾燥機用の洗剤は通常の洗剤より強力で、素材が変質する可能性を否定できない」というのが理由のようだ。
正直なところ、
食洗機の導入
以来、食器を手で洗う気がしない。特に、魚のニオイがたっぷりとついた受け皿なんかは絶対に洗いたくない。
というわけで、自己責任のもと、受け皿と反射板、魚取器、焼き網を食洗機に入れた。ニオイがほかの食器に移るとイヤなので、これ以外のモノは入れずに洗浄すると、何の問題もなくキレイになった。まぁ、変質うんぬんは1回やそこらでわかる性質のものでもない。手洗いだとEF-VS40を使う頻度がガクンと落ちそうなので、今後も食洗機で洗ってしまいそうだ。
焼き終わった跡の受け皿。魚の脂が付着している
上ブタにも脂が付着してしまっている
自己責任で、食器洗い乾燥機で、洗ってみた。受け皿も反射板も入った
導入する上で問題になるのは置き場所だろう。アツアツになった魚を扱うため、電子レンジの上のような高い場所には向かない。食卓に置いてもそれなりのスペースを取ってしまう。しかし、それさえクリアしてしまえば、魚を焼くという本質の機能については申し分なく、何の不満もない。サンマのような長い魚でも身を崩さずに焼けるのは、さすが専用機といったところだ。一年を通して使える調理器として推薦したい。
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URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
製品情報
http://www.zojirushi.co.jp/syohin/kitchenware/EFVS.html
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2007/10/01 00:02
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