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家電製品ミニレビュー
「おいしさ工房 手間いらずクッキングスチーマー」

~スチーム料理でおいしい温野菜
Reported by 杉浦 真理子

「おいしさ工房 手間いらずクッキングスチーマー」
 蒸し器は前から欲しかった調理器具の1つだ。しかし、置き場所がないのとめったに使わないのではという問題が気になり、なかなか購入まで至らなかった。

 そんな折、今回紹介する「おいしさ工房 手間いらずクッキングスチーマー」を楽天市場の「夢みつけ隊」というショッピングサイトで見つけた。製品紹介曰く、「スイッチを入れて1分で蒸気が回り……」という。その手軽さに惹かれ、購入してしまった。購入価格は19,800円(送料別)だった。

 この製品は電気式の台座の上に、ポリプロピレン製の蒸し器を3段まで重ね、蒸し料理ができるというものだ。電気で蒸し料理ができれば、コンロを塞がないし、下ごしらえも楽になる。おまけに野菜を調理する際に、ゆでた時よりも栄養素が残りやすいというメリットもある。

 さっそく、本体から見てみよう。サイズは31×25×45.5cm(幅×奥行×高さ)で重量は約2.7kg。蒸し器を3段に重ねると、けっこうな大きさがあるが、本体の左右に取っ手が付いており、持ち運びにはさほど苦労しない。

 蒸し器の底には穴が空いていて、そこから蒸気が循環する。蒸し器は大きめで、たくさんの野菜を一度に蒸したり、皿ごと蒸し器に入れる調理にも対応できる。穴には、卵が立てられるようになっており、蒸し卵の調理も可能だ。この蒸し器はパッケージに3個付属している。

 操作パネルはタイマーと調理時間のセットボタンのみ。感覚的に分かりやすくシンプルな作り。蒸し時間は1分刻みで最短1分、最長60分の設定が可能だ。

 使い方は、まず風呂桶のようになっている台座の部分に水を注ぐ。次に食材を入れた蒸し器を台座にセットし、調理時間を上下のボタンで入力。最後に開始ボタンを押せばよい。


透明な蒸し器が3段ついてくる
蒸し器を使ったクッキングレシピも付属している

本体の台座の部分に水を注いで使う シンプルでわかりやすい操作パネル

 まずは、ブロッコリーと、トウモロコシを蒸してみよう。

 お水をセットし、トウモロコシとブロッコリーを入れた蒸し器をセット。添付のガイドブックの指示通り、蒸し時間を20分にセットし、開始。トウモロコシの方が時間がかかるだろうと考え、下段に、ブロッコリーを上段にし、2段重ねで調理した。

 20分後、アラームが鳴る。さっそく食べてみると、甘さ、味の濃さに驚く。ゆでたときに比べ、甘み、うまみが凝縮されているような印象だ。ゆでるのと比べると、時間がかかるがその味は全く別物だ。

 あまりに蒸しトウモロコシがおいしかったので、トウモロコシそのものが旨いだけなのかと疑問を抱き、1本のトウモロコシを半分に切り、片方をゆでて、片方を蒸してみた。見た目は変わらないのだが、やはり蒸したほうが断然おいしい。ジャガイモも同じように蒸したところ、これまた大成功。期待通り、蒸し調理と野菜は相性がいいようだ。

 野菜がおいしいのはわかった。次は白米を炊いてみよう。パッケージには3個の蒸し器のほか、お米を炊いたり、汁物の調理に使うための専用容器が1つ付属する。この容器に砥いだお米1.5合とお水をセット。40分にセットし、しばし待つ。アラームが鳴った後、さらに5分の蒸らしを経て、完成。フタを開けてみた。

 見た目では、表面が乾いた感じがあったが、食べてみると普通に炊けている。仕上がりは少々固めだったが、これは水の分量の問題かもしれない。いずれにしても、野菜の時と比べると大きな感動はない。

 ご飯に関しては、おいしく炊けるというよりむしろ、ほかの食材と同時に調理できることにメリットがある。


下段にトウモロコシ、上段にブロッコリーを入れて蒸している様子。蒸し器が透明なので、調理している様子がよくわかる ジャガイモを蒸したもの。蒸し調理と野菜は相性が良いようだ。茹でるよりも断然おいしい 白米を蒸したもの。特に問題なく普通に炊けている。ただ、野菜の時のような感動はない

 というわけで、ご飯からおかずまで、夕飯すべてを蒸し器で調理することを思いついた。

 蒸し器を3段重ねにし、主菜の蒸し豚に、温野菜サラダ、そして炊き込みご飯を一気に仕上げるのだ。

 ポイントになるのは、重ねる順番だ。食材の特質を考えると、必然的にその順番は決まってくる。まず豚肉は、油が落ちるので下段以外あり得ない。また、上から水分が落ちて、炊き込みご飯がベチョベチョになるのは最悪なので、上段だ。残る温野菜が中段である。

 これまで試した単独の調理とは異なり、各段ごとに調理時間を微調整しなければならない。アラームが鳴るまで放っておくことはできないわけだ。そこの見極めが難しそうだが、幸い、蒸し器が透明なので、中身を注意深く見つめていれば何とかなるだろう。

 15分ほどで豚肉ができるはず――なのだが、15分を過ぎても、肉にまったく火が通らない。肉の量が多すぎたようだ。肉が重なった部分に蒸気が回るのに、時間がかかっていたのだ。仕方がないので、重なっている肉をはがしながら、再度チャレンジ。なんとか、仕上がった。

 次は温野菜サラダだ。こちらも、火があまり通っていない。皿に載せた状態で、蒸し器に入れたのだが、皿が蒸気が出てくる穴を塞いでしまったことが原因のようだ。中段の野菜にさえ、蒸気が回っていないのだから、上段の炊き込みご飯はいうまでもない。まったく生の状態である。

 この失敗から、最初に食材を全部セットせず、出来上がり時間を考え、調理時間の長いものから始め、短いものは後から投入すること、皿ごと蒸す際は、足つきの容器を使うこと、といった教訓が得られた。


蒸し豚、温野菜サラダ、炊き込みご飯を3段調理で一気に仕上げてみる それぞれの食材の特質を考えて重ねる順番を工夫した 豚肉が重なってしまっていてうまく火がとおらない

 これらの教訓を踏まえ、2段調理にチャレンジすることにした。金目鯛の酒蒸しと温野菜サラダだ。金目鯛の酒蒸しはあらかじめ、タレに浸し、野菜を上からどっさり乗せておく。野菜はかぼちゃ丸ごととジャガイモ。

 教訓通り、まずジャガイモとかぼちゃだけをセットしてスイッチオン。残り20分のところで金目鯛を投入。もちろん、蒸気口は塞がないように配置してある。アラームが鳴り、フタを開けてみると、おいしそうに出来ている。先頃の失敗はムダではなかった。


前回の教訓を生かして、堅い野菜から先に蒸し器にかけた 2段調理でも、一気に調理するのではなくて時間差を設けた

 いきなり3段同時調理は、やはり無謀だった。1段で蒸したり、下ごしらえする程度ならば気軽に使えるが、3段フルに使って調理するにはある程度、使う側の経験が必要だろう。

 使用後の手入れだが、本体から電源コードをぶら下げたまま、水が跳ねないように洗わなければならないので、かなり気を遣う。もっとも、水を貯める部分は取り外しがきくので、食材から落ちた油が本体に直接、付着することはないので、本体を洗う機会はあまり多くはない。水を貯めるトレイや、蒸し器はそのまま洗えるので、衛生面は問題ないだろう。

 さて、いろいろ試してみたが、全体的には非常に満足している。操作が簡単なため、普段、あまりなじみのない蒸し調理が、身近に感じられるのだ。もちろん、食材をおいしくかつ、栄養価を損なわずに調理できる点も申し分ない。

 オススメしたいのは、野菜の調理だ。夏ならばトウモロコシ、秋にはサツマイモや栗を蒸したら、甘みがぎっしりでさぞおいしいだろう。キャベツなどの葉野菜も火を通すとぐっと食べやすくなる。不足しがちな野菜を取るための調理器としても推薦したい。




  製品情報
  http://item.rakuten.co.jp/yume/099d6/
但見裕子の「家電買っちゃいました」
象印マホービン「RIZO NS-XB05」(2007/07/31)

家電製品ミニレビュー
クイジナート「3-Cupクッキングボックス CRC-300J」(2007/05/29)




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