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家電製品ミニレビュー
ナショナル スチーム吸入器「EW6400」

~鼻・のどの荒れた粘膜をスチームで癒す
Reported by 本誌:正藤 慶一

EW6400
 最近は本当に暖かくて、いよいよ春の到来といったところだろうか。しかしその一方で、花粉の飛散も本格的になってきている。外出すると鼻がムズムズ、のどもザラザラということが多い。

 ところで、こうした症状には「吸入器」が効くという。花粉症で鼻やのどが荒れるのは、花粉が粘膜に付着し炎症を起こしてしまうことが原因だが、吸入器が水を熱して生成したスチームを吸引することで、粘膜に潤いを与えて、粘膜の再生を促す効果があるらしいのだ。

 そこで今回は、ナショナルの吸入器「EW6400」を試すことにした。家庭用の吸入器は1万円を超える商品も多いが、ヨドバシカメラでの購入価格は7,350円だった。

 購入理由は、「はなづまり」「はなムズムズ」「のどイガイガ」の3つのモードを備えている点だ。これはスチームの大きさを4/8/15μmに切り替えられ、それぞれの症状に対応するというものだ。スチームの量を切り替える機能を持つ製品は他にもあるが、その粒の大小まで調節できるというのは、なかなかお目にかかれない機能だ。

 まずは本製品の構成から見ていこう。EW6400は、吸入器本体と、スチームを吸い込むためのマスクが付いたアタッチメント、給排水を行なうカップから構成される。本体サイズは223×99×255mm(幅×奥行×高さ)と、縦に長い形状だ。重量は約1kgと、片手で簡単に持てる。パッケージには他に、収納時にかぶせるカバー、計量カップ、取扱説明書が付属する。

 ところで説明書のQ&Aの欄に「Q:かぜや花粉症には効きますか? A:病気を治療する効果はありません」とあるが、これは花粉症を根本から治療するという製品ではない。説明書には続けて「のど・鼻の不快感の改善ができます」と書かれている通り、あくまで症状を和らげるための製品だ。


「はなづまり」「はなムズムズ」「のどイガイガ」の3つのモードを搭載しており、それぞれにスチームの粒の大きさが異なる スチームの量は「多い」「少ない」の2段階に設定できる 本体はこのように5つの部品に分かれる

 使用前の準備としては、まず計量カップを使って、本体内のボイラータンクに30mlの水道水を入れる。次に、キャップでタンクを閉じて、吸入アタッチメントを取り付ける。その後、給排水カップに、100mlを示す線まで水を注ぎ、本体内部へセットする。給排水カップは内部の仕切りで2つに区分けされており、目盛りが付いている側に、本体内部から出ているチューブを入れる。ちなみにもう片方のスペースは、使用中、本体内部に溜まった水分の排出に使用される。

 あとは、電源プラグをコンセントにつなげれば準備完了。本体側面にある「電源/スチーム切り替えスイッチ」を回すと、電源ランプが点灯し、1分程度の待機時間のあと、「シュー」という音とともに、スチームが発生し始める。電源スイッチは、スチーム量の切り替えも兼ねていて、運転時間は「少ない」で10分、「多い」で7分程度となっている。ちなみにスチームは、「のど」モードでは鼻から息を吸って口から息を吐き、「はな」モードではその逆をするよう、説明書に解説されている。


付属のカップで本体内のボイラータンクに水道水30mlを注ぎ入れる 水を入れた後はフタをしっかりと閉める 給排水カップの片側だけに100mlの水道水を入れ、本体にセットする

 それでは、運転モード「はなムズムズ」に設定して使用してみる。マスクのノズルには、スチームの熱を高くするツマミがあるが、初期状態の「ぬるく」でもそこそこ温かい。まずは「ぬるく」で使用し、様子を見ながら「あつく」へと変えてゆくのが無難だろう。なお今回は、スチーム量を「少ない」に設定した。説明書には「吸入にむせる場合は、スチーム量を少ないにしてください」とあったが、体感では「多い」との違いはあまり感じられなかった。

 ここで運転モードを、「のどイガイガ」モードに切り変えてみる。すると、スチームが放出する向きが、のどの方向へと変わった。同時にスチームの粒も大きくなり、唇の辺りにプチプチとスチームが当たる感触がして、ちょっとした圧迫感を感じた。子供が使うとなると、嫌がって我慢できないかもしれない。

 今度は、スチームが一番細かい「はなづまり」コースにしてみると、スチームの粒をほとんど感じなかった。説明書によると、スチームを微細にすることで、鼻の奥まで水分を運ぶ効果があるという。ただ、私はいま鼻はつまっておらずただムズムズしているだけなので、再び「はなムズムズ」モードへと戻した。


【動画】運転中モードを「はなづまり」→「はなムズムズ」→「のどイガイガ」の順に切り替えているようす(WMV形式、約326KB) 【動画】マスクのノズルを上下することでスチームの量を調節し、温度調節を行なう(WMV形式、約326KB)

 ところで、10分も本体に口をつけてじっとしていることはなかなか難儀だ。使用中にすることといえば、しっかりと呼吸をするのみ。またマスクの角度はななめ45度の角度に固定されているので、体を前に無理にかがめて接着しなければならない。しかし、吸入器は本来こうしてじっとしながら使うものであり、ここで文句を言うのは野暮だ。これはこういうものと思い定めて、目を閉じてじっとしながら呼吸を続ける。

 さて10分が経ったところで、自動的に運転がストップした。使用後は、確かに鼻のムズムズ、かゆみがなくなっている。おまけに頭がスッキリしたような感覚もして、ちょっとしたリフレッシュにもなった。その後今度は「のど」モードで運転してみると、確かに使用前よりものどが潤っている感じがする。「のど・鼻の不快感の改善ができます」という但し書きどおり、確かに効果はあった。

 施術に10分ほどかかるが、これまではわざわざ病院に行っていたことを考えると、自宅でスチームを吸って症状を和らげられるというのは、大きな進歩といえるだろう。症状が出る度に通院したり、眠くなるなどの理由で薬を使いたくない人に勧めたい一品だ。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EW6400

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2007/03/09 00:03

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