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増田研究所「オー・フレッシュ」

~コンセントに差すだけの超小型脱臭機
Reported by 本誌:伊達 浩二

オー・フレッシュ
 匂いというのは不思議なもので、気にならないときは全然気にならないくせに、一度気になり始めるとなんとしても耐え難くなる。

 私の場合は、猫を飼い始めたのをきっかけに、リビングや各部屋への空気清浄機と脱臭機の導入が止まらず、ちょっとスゴイ台数になっている。リビングで焼肉でもしようものなら、計3台の空気清浄機と脱臭機がセンサーで感知して、轟々とファンを鳴り響かせる始末だ。

 最近は猫の領地がさらに広がり、廊下と玄関も彼の支配下にある。毎日出入りする人々のために、ここにも空気清浄機の類を導入しようと思い立った。

 ところが困ったことに狭い廊下と玄関には、空気清浄機など置くスペースがない。コンセントは、かろうじて廊下の端にあるものの空気清浄機など置けない。毎日、人や猫が蹴躓いてしまうだろう。

 そこで見つけたのが、増田研究所の「オー・フレッシュ」という製品だ。紹介ページを見ると、ACアダプタぐらいの大きさで、コンセントに差すだけで動作するという。

 メーカーの公式サイトでは、「オーフレッシュは、わずか1Wの消費電力で、安全基準以下のごく微量なオゾンと窒素ラディカルを継続供給し、ご使用開始後1~2日で、悪臭や不快なガス成分が消失、すがすがしく快適な空気環境を創ります」と謳っている。

 オー・フレッシュとは直接関係ないのだが、ファンレスの空気清浄機は過大な効果が謳われることが多く、これまで購入をためらってきた。しかし、オー・フレッシュの場合、“脱臭機”と謳っており、私の知識と常識の範囲を越えるような機能は謳っていない。また、メーカーのサイトを見ても、業務向けの消臭機器が主力であり技術的バックグラウンドが感じられることから購入した。

 購入は楽天市場で、購入価格は送料込みで10,000円だった。

 到着した製品は、小さな無地の箱に入っており、箱には製品名も書かれていない。それこそ、何かのACアダプタを補修部品扱いで取り寄せたような案配だ。店頭に並べられることを想定していない製品であることがよくわかる。この箱に、ケーブルのないACアダプタのような本体と、小さな紙を2つ折りにした取扱説明書が入っている。個人的には好感が持てるが、素っ気ないと感じる人もいるだろう。


製品は無地の箱に入れられている
小さな紙が2つ折りにされた取扱説明書
ACアダプタのように、コンセントに差し込んで使用する

 取扱説明書に従って、製品について少し補足しておこう。

 対応する部屋の広さは約8畳、原理的にあまり広いところや通風の良いところは向かないはずなので、これぐらいが適切だろう。また、浴室のような高湿度の部屋には向かない、芳香剤や消臭剤との併用は耐久年数を短くする、タンスなどのごく狭い空間では使わない、などの使用上の注意が書かれている。さらに、短時間の使用や強い匂いの発生場所では効果が感じられないことがある、と明記されている。

 構造は内部にセラミック放電板を持っており、この放電でオゾンなどを発生している。消費電力は1W。セラミック放電板は、時計の秒針のような音を立てる。オゾン濃度は0.05ppm以下で業界団体の基準値を下回っている。なお、製造元はOZON-POWER CO.LTDとなっており、増田研究所は輸入元となっている。

 小さな取扱説明書ではあるが、それでも公式サイトの製品情報ページよりも情報量が多い。サイトの方にも、同じ程度の情報は掲載してほしいと思う。


実際に使用しているようす。LEDもファンもないので、動作を確認できるのは音とオゾンの匂いだけだ
 取扱説明書も一読したので、さっそく廊下のコンセントに設置してみる。パイロットランプもなく、ファンも内蔵されていないので、とりあえず何事も起こらない。

 時計の秒針のような音が、かすかにしているが、我が家の壁掛け時計にくらべても静かだ。深夜の寝室でなければ問題ないと思われる程度だ。取扱説明書には、「放電音軽減型」と書かれているので、改良されたのだろう。また、鼻を近づけるとかすかにオゾン臭がする。

 設置直後は猫が関心を示していたが、「ペットがさわらないようにしてください」とあるので、追い払った。一度追い払うと、その後は関心を示さないほど地味な存在だ。

 効果を感じたのは3日ほど経ってからで、夜道を歩いて帰り、鼻が新鮮な状態のときに、そういえば匂いがないと気づいた。同じ部屋の中にずっといたら気がつかなかったかもしれない。何かの匂いでマスクするのにくらべ、匂いがしないというのを感じるのは難しいものだ。

 これまで紹介したように、この製品は分かりやすい即効性があるわけではないが、できることとできないことの説明がはっきりしており好感が持てる。過大な期待を抱かないという条件付きではあるが、推薦する。





URL
  株式会社増田研究所
  http://www.masuda-research.co.jp/
  製品情報
  http://www.masuda-research.co.jp/oh-fresh-page.html

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2007/02/09 00:00

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