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家電製品ミニレビュー
富士通ゼネラル「脱臭機 DAS-30P」

~ペット臭対策に著効
Reported by 本誌:伊達 浩二

富士通ゼネラル「DAS-30P」
 先日、家人が子猫(推定生後1カ月)を拾ってきた。半死半生の状態だったが、獣医の先生のおかげもあって、無事に生き延びそうな気配だ。

 まだ皿から食事ができないので、リビングに段ボールの居場所を作り、数時間ごとに授乳をしている。現在は、リビング=ダイニングルームで、猫と一緒に食事を取る日々が続いている。

 もともと動物好きな上に、あちらは古代エジプト以来数千年にわたり、“カワイイ”を武器にして繁栄していらっしゃる種族なので、生活を共にするのは望むところである。とはいえ、相互が快適に生活するために、いくつか新規の器具が導入された。

 今回は、その中から富士通ゼネラルの脱臭機を紹介したい。

 以前からリビングに空気清浄機は置かれていたのだが、やや古い製品なこともあって、脱臭という面では万全ではなかった。匂いというのは簡単に慣れてしまうので、普段は気にならないのだが、自室に籠もっていて廊下に出たときとか、屋外から帰ってきたときに、はっきりとわかる匂いがする。

 いろいろ調べた上で、その名も「脱臭機」と名乗っている富士通ゼネラルの「DAS-30P」という製品を購入した。価格はオープンプライスで、楽天市場での購入価格は34,000円だった。

 脱臭機の構造は空気清浄機を発展させたもののように見える。プレフィルターと集塵フィルターでチリを集め、複合金属酸化触媒ハニカムフィルターと活性炭フィルターで高濃度の臭気を脱臭する。ここまでは、ほぼ同じだ。

 違うのは、この先にもう1段、UVデオドラントユニットがある。

 これは、オゾン、光触媒、分解触媒による3つの脱臭と除菌が同時にできるというもので、3波長発生UV(紫外線)ランプ、光触媒プレート、オゾン分解触媒フィルターなどが組み合わされている。また、このユニットからはオゾンなどの消臭成分も放出され、室内の脱臭に役立つという。

 すべての仕組みが理解できたわけではないが、とにかく匂いについて、徹底的に戦うという姿勢であることは、よくわかった。“脱臭機”と名乗るのもダテではない。対応する部屋は20畳までというので、ウチではお釣りが来る。

 なお、脱臭機能に特化していることもあって、イオンコントロールや加湿機能など、最新の空気清浄機が備えている付加機能は持っていない。そういう機能が必要な場合は、空気清浄機や加湿器との併用を検討する必要がある。

 到着した本体は、思っていたよりもかなり小さかった。本体は274×215×653mm(幅×奥行き×高さ)なので、設置面積はあまり必要ではない。ただし、重量は6.4kgあり、箱も大きめなので手提げで持ち帰るのはつらいと思う。


操作パネル。ボタンは2つだけで、操作は簡単だ 本体上部にルーバーがあり、ここから脱臭された空気が吹き出す

前面パネルを開けた状態。右寄りの黒いスイッチが「消臭成分調整スイッチ」で3段階から設定できる 本体背面にも斜め後ろを向いた排気口がある。ルーバーを閉じているときはここから排気される。取説によれば、強烈な悪臭を脱臭する際に、部屋に悪臭をまき散らしたくない時に使用することが推奨されている

本体背面
 設置作業はほとんどなく、電源ケーブルをコンセントにつなげば、すぐに使うことができる。これまで買ったほとんどの空気清浄機ではフィルタを袋から出すなどの作業が伴ったのだが、本機ではそれもない。あえていえば、本体上部のルーバーを開けることぐらいだ。

 ちなみに、表のパネルをはずしたところに「消臭成分調整スイッチ」があるのだが、出荷時は「強」になっていた。

 運転モードを自動にすると、粛々と運転を始める。最初は風量弱で運転されているようだ。この状態では、カタログ値で19dBとされているように、音はほとんど気にならない。

 しかし最初は強力に脱臭したいので、リモコンで運転モードを「ダッシュ運転」にする。これは、30分間最大風量で運転し、元の運転モードに戻るというものだ。

 最大風量になると、ファンの音がかなり大きい。カタログ値では44dBとなっており、この状態で寝るのは、ちょっと難しいぐらいの音がする。猫も緊張している。

 この状態で、脱臭機から噴き出している風を嗅いでみると、夏場のプールのようなカルキっぽい匂いがする。説明書によれば、これはオゾンの匂いで、気になる場合は「消臭成分調整スイッチ」を弱く設定するようにと書かれている。とくに気になるほどの匂いではないので、そのままにしてある。

 脱臭機を導入してしばらく経つが、効果は明確にある。まず、屋外から帰ってきた状態でも匂いを感じなくなった。先日は、出張で3日ほど家を空け、鼻が新鮮な状態に戻ったので、ちょっと覚悟していたのだが、それでも特に匂いを感じなかった。

 機能は期待通りとして、この手の製品では、消耗品の価格やメンテナンスの手間も気になるところだ。しかし、特に消耗品は必要なく、メンテナンスも、1カ月に1度のフィルタ掃除と、年に1度のフィルタの水洗いが指定されているだけだ。

 複合金属酸化触媒ハニカムフィルターについては、内蔵のヒーターが、12時間に1度、30分の加熱運転をして再生するそうだ。

 このように脱臭効果も高く、メンテナンス性も高いので、ペットをはじめとして匂いについての悩みがある方は、一度おためしになることをお勧めする。

 なお、同社の脱臭機にはもう1台「DAS-301R」という製品がある。メーカーに確認すると、基本的な構造と機能は共通で、リモコンの有無と、動作プログラムの変更が相違点だという。DAS-30Pにはリモコンがついているが、一定時間だけ最大風量で動作して、あとは通常動作に戻るダッシュ運転とかパワフル運転と呼ばれるモードのバリエーションは、DAS-301Rの方が多いそうだ。同社のサイトには、両機種の取扱説明書も公開されているので、自分の用途に合った方を選べば良いだろう。


本体脇にある手がかりの部分にちょうどリモコンが納まる。リモコンにはタイマーやダッシュ運転のボタンが見える 左が4年前に買った旧型の空気清浄機。脱臭機は幅が狭く、背が高い 【動画】静音運転時は静かだが、強にすると運転音が大きくなる(WMV形式、1.39MB)




URL
  富士通ゼネラル
  http://www.fujitsu-general.com/
  製品情報
  http://www.fujitsu-general.com/jp/products/deodorize/lineup/das30p.html
  取扱説明書とカタログ
  http://www.fujitsu-general.com/jp/products/deodorize/downloads/index.html



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2006/12/18 00:01

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