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“ニクイねぇ!”を新キャッチフレーズにした三菱電機の今後の方針とは
(2014/6/12 13:30)
国内BtoC事業に注力~国内市場は世界の最先端
三菱電機は、キッチン家電や掃除機、エアコンなどを含む「BtoC 新ブランド戦略」の発表会を都内で開催した。同社では、“ニクイねぇ!”を新たなキャッチフレーズに据え、国内BtoC事業へさらに注力し、ブランド価値向上を目指していくという。
三菱電機では、重電、産業メカトロニクス、情報通信システムなど様々なジャンルの製品を扱うが、個人が家庭で使う製品を扱う家庭電器の売上は23%で、全体の約1/4を占める。売上の構成比は、海外事業47%で4,477億円、国内事業53%で4,956億円で、国内事業が高いウエイトを占めている。
三菱電機 常務執行役 リビング・デジタルメディア事業本部長の杉山武史氏は、これらを踏まえ、今後も国内市場のBtoC事業に注力していくとした。
「BtoB事業を重視し、グローバル化を進めるのが、今の電機業界のトレンドではあるが、三菱は、グローバル展開加速を進めつつも国内市場のBtoC事業に注力していく。国内市場は世界の最先端であり、この市場で勝ち残ることが高付加価値機能のテクノロジードライバーとなりうる」という。
TVCMでは家族としてオードリー 若林と戸田恵子を新たに起用
また、同時にブランド価値向上も進める。海外で使っている三菱電機のロゴを、国内でも新統一ロゴとして使用するほか、“ニクイねぇ!”という新たなキャッチフレーズのもと、機種横断的に製品をシリーズ展開していくという。「“ニクイねぇ!”というキャッチフレーズには、三菱が期待以上のものを提供するという意味が込められており、“いいね”や“すごい”を超える言葉として訴求していく」(杉山武史氏)。
具体的な戦略としては、「高付加価値商品の発売前倒し」「本質価値にこだわった付加価値商品開発」「商品前倒しに合わせて6~7月にCMを集中展開」の3つを挙げる。
高付加価値商品の発売前倒しについては、消費増税による需要低下を喚起させる意味があるとして、実際、冷蔵庫は従来より2カ月近い早いタイミングで6月に製品を発表している。「製品発表のタイミングについては、これまでパターン化していたが、今後は戦略的に良いタイミングで出していく」(杉山武史氏)という。
6~7月に放映するTVCMについては、従来通り女優の杏さんを起用するが、新シリーズでは新たな“家族”が増える。オードリーの若林正恭さんを夫役に、女優の戸田恵子さんを義母役として、新たに起用する。