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オプトロムのCCFL照明が技術基準適合義務違反で出荷停止に

 経済産業省は9日、オプトロムが販売している直管蛍光灯型CCFL照明が、電気用品安全法が規定する技術基準適合義務に違反しており、出荷を停止させたと発表した。

「E・COOL」ブランドで販売されていた直管蛍光灯型CCFL照明
該当製品の表示銘板(経産省資料)

 CCFLは冷陰極蛍光管と呼ばれる蛍光灯の一種で、一般的な蛍光灯に比べて、管が細く、長寿命で低消費電力という特徴がある。

 オプトロムは、2009年4月から2013年8月までに、技術基準適合義務を履行せずにCCFL照明器具454,710台を輸入販売していた。該当製品の型番は「OPT-40C-N-L」「OPT-40C-NV」「OPT-40C-N/D」「OPT-40C-NV/D」「OPT-40C-N/D2」「OPT-20C-N」で、“E・COOL”のブランド名で販売されていた。

 経産省では、これらの製品が技術基準に適合していないことを確認しており、現時点で事故の報告はないものの、技術基準不適合が感電につながるおそれを否定できないこと、長期にわたり法令に違反し当該製品を輸入販売していたこと、複数の技術基準違反があったにも関わらず、感電のおそれがある一部の違反部分だけを改良して販売を続けていることから、同社に対して、商務流通保安審議官名で厳重注意を行なった。

 また、該当製品については、直ちに出荷を停止させるとともに、改善措置及び再発防止措置を徹底し、改善状況について定期的に報告することを指導した。

 既に販売されたCCFL照明器具については、全販売先に注意文書を送付した。また、幼稚園、小中学校、事務所など、感電等に関する知識が少ない人がランプ交換や清掃などを行なうと想定される場所では、危険防止のために封印の措置を実施する。

伊達 浩二